Round09-10日本スポーツランドSUGO

FIA-F4 決勝

2018年9月15日(土)~16日(日)

#6 名取鉄平が第9戦で今季2勝目を挙げる

#6 名取鉄平が第9戦で今季2勝目を挙げる
#5 角田裕毅は第10戦優勝でランキングのリードを広げる

9月15日(土)~16日(日)、スポーツランドSUGO(宮城県)でFIA-F4選手権シリーズ第5大会(第9戦、第10戦)が開催されました。HFDP(ホンダ・フォーミュラ・ドリーム・プロジェクト)からは#5 角田裕毅、#6 名取鉄平、#7 大滝拓也、#8 佐藤蓮の4人が参戦しました。

約1カ月のインターバルを経て、第5大会は猛暑の富士から一転、初秋の風が流れる東北のスポーツランドSUGOへ転戦してきました。気温・路温とも上がらないまま、土曜日午前8時10分から始まったドライコンディションの公式予選では、角田が第9戦・第10戦ともにポールポジションを獲得、名取は2戦続けて2番手と、HFDPの2人が2戦ともフロントローを独占しました。佐藤は10番手、11番手からスタート、大滝は予選中のタイヤ交換が違反と裁定され、2戦ともタイム抹消となり最後尾スタートとなりました。

公式予選終了後、雨が降り始めたスポーツランドSUGOのコースはウエットコンディションとなりましたが、午後12時55分の第9戦スタート時には雨が止み、走行ラインは微妙に乾きだしている難しい状況となりました。ほとんどの車両はウエットタイヤを装着してスターティンググリッドに着きましたが、10番手の佐藤のみドライタイヤを装着してスタートに臨みました。

スタート後、ポールポジションの角田が首位に立ちましたが、路面コンディションが乾いていくにつれ次第にペースが落ち、周回遅れのマシンのスピンを避けた際にわずかにコースオフしたことで名取の先行を許しました。ウエットタイヤの内圧が上がりすぎた角田はペースが上がらず、#63 川合孝汰にも抜かれて3番手へ後退しました。

コースコンディションはさらに乾いてドライタイヤが有利になり、後方から佐藤が周回ごとに順位を上げ始めました。レース終盤、佐藤は先頭集団に追いつき、角田、川合を抜くと12周目にはトップを走る名取も抜いてトップに立ち、それ以降後続を引き離し独走状態でチェッカーフラッグを受けました。

しかし佐藤は、レース中に黄旗区間で追い越しをしたとして、37秒加算のペナルティを受けて正式結果では10位に。このペナルティによる繰り上がりで名取が開幕戦以来となる今季2度目の優勝、角田が3位、最後尾から追い上げた大滝が6位入賞となりました。

翌16日の日曜日は、朝から秋晴れとなりドライコンディションで第10戦がスタートしました。ポールポジションから角田が飛び出し、名取がそれに続きます。角田は快調なペースで次第に独走態勢に持ち込み、名取も3番手川合との間隔をじりじり引き離していきます。

角田はそのまま独走でチェッカーフラッグを受け、今季6勝目を飾りました。名取も2位でフィニッシュした結果、シリーズチャンピオン争いは、角田、名取、#1 小高一斗の3選手に絞られることとなりました。

コメント

角田裕毅(3位/優勝)
角田裕毅「第9戦では、もっと路面が濡れると予想してタイヤの内圧を高めにセットしたために、レースが苦しくなってしまいました。第10戦はその反省をこめて、絶対に勝つつもりで臨み、優勝できたのでよかったです。第9戦は不甲斐ない結果になってしまいましたが、(第10戦で)恩返しができたかなと思います。これも経験のうちだと心に刻み込みます。あとはシリーズチャンピオンを狙うだけです」

名取鉄平(優勝/2位)
名取鉄平(中央)「スポーツランドSUGOでレースをするのは初めてだったので、練習走行から走り方を探り、予選が始まるまでにはなんとか#5角田選手と同じレベルで走れるようになりました。でもレースになるとやはり少しずつ引き離されて悔しかったです。まだ自分には足りないことがあるのだと思い知りました。それがなんなのかを分析してシリーズ終盤戦に臨みます」

リザルト

Round 09

順位 No. ドライバー チーム 周回数 タイム/差
1 6 名取鉄平 HFDP/SRS/コチラレーシング 15 23'37.830
2 63 川合孝汰 DENSO ルボーセ F4 15 +0.998
3 5 角田裕毅 HFDP/SRS/コチラレーシング 15 +4.877
4 62 小倉祥太 DENSO ルボーセ JSS F415 +7.687
5 1 小高一斗 FTRSスカラシップF4 15 +8.272
6 7 大滝拓也 SRS/コチラレーシング 15 +12.611
           
108佐藤蓮SRS/コチラレーシング15 +17.480
1595小山美姫DRPF415 +34.146

Round 10

順位 No. ドライバー チーム 周回数 タイム/差
1 5 角田裕毅 HFDP/SRS/コチラレーシング 15 21'12.757
2 6 名取鉄平 HFDP/SRS/コチラレーシング 15 +7.614
3 63 川合孝汰 DENSO ルボーセ F4 15 +10.084
4 16 澤田真治 MediaDoADVICS影山F110 15 +14.426
5 62 小倉祥太 DENSO ルボーセ JSS F4 15 +16.016
6 1 小高一斗 FTRSスカラシップF4 15 +16.317
           
8 8 佐藤蓮 SRS/コチラレーシング 15 +17.818
14 7 大滝拓也 SRS/コチラレーシング 15 +27.046
1795小山美姫DRPF415 +38.020

ポイントランキング

ドライバー

順位 No. ドライバー チーム 総合ポイント
1 5 角田裕毅 HFDP/SRS/コチラレーシング 198
2 6 名取鉄平 HFDP/SRS/コチラレーシング 158
3 1 小高一斗 FTRSスカラシップF4 137
4 63 川合孝汰 DENSO ルボーセ F4 97
5 16 澤田真治 MediaDoADVICS影山F110 52
6 36 小川颯太 FTRSスカラシップF4 49
7 8 佐藤蓮 SRS/コチラレーシング 46
         
13 7 大滝拓也 SRS/コチラレーシング 27
1595小山美姫DRPF410

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