F2選手権第12戦アブダビ大会は、ヤス・マリーナ・サーキットでレース1が行われました。午後6時45分のレース開始時、気温25℃、路面温度27℃のコンディションです。松下信治(Carlin)は、2列目4番手からスタートし、レース終盤にタイヤ交換を行う戦略で、優勝を狙います。
スタートでは、周りの上位陣がウルトラソフトタイヤでのスタートで、直後に後続にパスされ5番手となりました。しかし、その後のブレーキング争いでポジションを回復し、1周目は4番手で終了しました。
3周目には、松下とタイヤ戦略も異なる上位陣のペースが大きくダウンし、松下は1台ずつパスしてトップに立ちました。タイヤに苦しむ後続を尻目にペースをあげた松下は、その差を広げていきます。
3周目にトップに立った松下は、その後タイヤマネージメントに気を配りながら後続との差を広げます。中盤以降、松下と同じ戦略のマシンが徐々に差を詰めてきましたが、松下はタイヤマネージメントに徹した走りを見せレース終盤までトップをキープしました。レースは終盤にピットインを控えた松下と、早めにタイヤ交換をした選手とのタイヤマネージメントとペースの勝負になりました。
27周目、松下はタイヤ交換のためにピットイン。レースに戻った段階では、早めにピットインした2台が先行していました。ニュータイヤでペースを上げた松下は30周目に前車をパスし2番手に浮上。残り1周でトップを追いますが、惜しくも届かず2位でフィニッシュしました。
2位と健闘した松下ですが、ランキング4位の選手が勝利したため、松下の目標であるランキング4位には届かないことが確定しています。
レース2は12月1日(日)午後1時30分(日本時間午後6時30分)にスタート。リバースグリッドにより、松下は4列目7番手からシーズン最後のレースに挑みます。
松下信治(レース1・2位)
「(予選で自分より前だった)チームメートとは違う戦略でいこうと考えていて、プライム(ソフト)−オプション(ウルトラソフト)という戦略を取りました。ちょっとリスクは高いけれど、(セーフティーカーなど)何もなくてよかったです。スタートは、自分も少しホイルスピンが多かったし、周りはオプションタイヤが多かったので、ポジションは上げられませんでした。レース中は、タイヤマネージメントに気を配りながらの走行でしたが、それでもタイヤは厳しかったです。自分としてはすべて出し切ったレースでしたし、できる限りのことはやれたと思います。ただ、優勝したマシンは速かったですね。レース2も、最後まで全力でがんばり優勝を目指します」
順位 | No. | ドライバー | マシン | 周回数 | タイム/差 |
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1 | 5 | S.カマラ | DAMS | 31 | 1:02'17.011 |
2 | 2 | 松下信治 | Carlin | 31 | +5.149 |
3 | 7 | G.チョウ | UNI-Virtuosi | 31 | +7.765 |
4 | 1 | L.デレトラス | Carlin | 31 | +10.919 |
5 | 11 | C.アイロット | Sauber Junior Team by Charouz | 31 | +15.981 |
6 | 8 | L.ギオット | UNI-Virtuosi | 31 | +20.385 |