F2選手権第10戦イタリア大会は、モンツァでレース1が行われました。
午後5時のレース開始時、モンツァは好天となり、気温23℃、路面温度33℃のコンディションです。松下信治(Carlin)は、上位車が燃料規定の違反で予選ノータイムとなったため、グリッドが一つ繰り上がり3列目5番手からのスタートとなりました。
好ダッシュを決めた松下は、1コーナーでの混乱したポジション争いをうまくしのぎ、3番手に順位を上げます。2周目の1コーナーでは2番手とのブレーキング争いを制し2番手に。トップとの差を詰める松下は、5周目に首位を捕えてトップに立ちました。ソフトタイヤでスタートした松下は7周目にピットインし、タイヤ交換。同じ戦略のマシンの中では、トップをキープしてレースに戻りました。レース中盤、背後に迫られ、一時はコンマ5秒差まで詰め寄られますが、落ち着いたレース運びで事実上の首位をキープ。全車がタイヤ交換を終えた22周目に再びトップに立つと、後続との差を広げて、危なげなくトップチェッカーを受けました。
松下は、第6戦オーストリア大会以来の勝利で、今季2勝目を飾り、シリーズランキングは6位に浮上。ランキング上位との差を大幅に縮めています。
レース2は8日(日)午前10時50分(日本時間午後5時50分)にスタート。リバースグリッドにより、松下は4列目8番手から連続での表彰台を目指します。
松下信治選手(レース1・優勝)
「持っているものを出せたレースです。これで予選でのミスは償えたかな、と思います。モンツァは得意だし、ペースがいいこともわかっていたので、自分にとっては普通のレースでした。スタートがよかったのですが、(1コーナーは)ちょっと危なかったです。少し接触もありました。ダメージがなくてよかったのですが、最初に当たったのが原因で、結局途中で翼端板が飛んでしまいました。僕はブレーキが強いので、2番手に上がった時、(相手は)同じところでブレーキして止まれなかったのでしょう。トップに立った時は、相手が最初かなり飛ばしてタイヤが苦しくなったのだと思います。抜く時は普通に抜けました。タイヤを交換した後、背後に迫ってきましたが、あの段階では『抜かれてもいい』くらいの感じでした。ちょっと僕がプッシュすると、その分離れたので大丈夫だと思ったし、あそこで無理をするとこちらのタイヤにダメージが出てしまうので、あまり気にはしませんでした。レース2はペースも速くなるだろうし、タイヤマネージメントをうまくやって、また表彰台に上がれるようがんばります」
順位 | No. | ドライバー | マシン | 周回数 | タイム/差 |
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1 | 2 | 松下信治 | Carlin | 30 | 48'56.512 |
2 | 8 | L.ギオット | UNI-Virtuosi | 30 | +5.752 |
3 | 4 | N.デ・ブリース | ART Grand Prix | 30 | +9.207 |
4 | 11 | C.アイロット | Sauber Junior Team by Charouz | 30 | +17.213 |
5 | 5 | S.カマラ | DAMS | 30 | +20.487 |
6 | 16 | J.キング | MP Motorsport | 30 | +24.81 |