2019F2選手権第4戦、モナコでレース1が行われました。
午前11時30分のレース開始時は曇りですが、朝方に降った雨の影響で路面は所々ウエット。気温17度、路面温度22度と低めのコンディションです。予選グループB5番手の松下信治(Carlin)は、5列目9番手からのスタートです。
予定通りにフォーメーションラップを終えたところで、フロントロウの1台がエンジンストールし、エクストラフォーメーションラップとなりました。その後レースがスタート。好スタートを決めた松下は6番手にポジションをアップして1周目を終えます。松下はスーパーソフトでスタートし、タイヤ交換を引き延ばす作戦。7周目あたりから松下とは違うタイヤ戦略のマシンがピットインを始め、8周目に松下は4番手に浮上しました。レースは中盤に入り、松下は4番手をキープします。
20周目、最終コーナー手前で接触したマシンがコースを塞ぎ、レースは赤旗中断となりました。その間に松下は新品のスーパーソフトに交換し、およそ30分後にレースは再開されました。赤旗により、後続とのギャップを大きく広げた上位陣は、その後タイヤ交換のためのピットインを行いますが、ポジションを変えることなくレースは終盤に向かいます。35周目にピットインを行なった松下は37周目に前車をパスして3番手にポジションを上げ、38周目には全体のファステストラップとなる1分22秒243を叩き出しペースアップ。3番手を守りきりチェッカーフラッグを受けました。
レース後、上位選手の失格により、松下は2位に繰り上がりました。
松下は今シーズン初の表彰台とファステストラップを獲得し、リバースグリッドとなるレース2は4列目7番手からのスタートとなります。
レース2は25日(土)午後5時15分(日本時間26日午前0時15分)にスタートします。
松下信治選手(レース1・2位)
「スタートはいつも通りうまく決まり、2台抜いて6番手に上がれました。それ以降は、なかなか抜けないコースなので、タイヤを保たせることに集中しました。けっこうアンダーステアが酷かったのですが、途中で思い切って走り方を替えたらペースが良くなって、いい結果につながったと思います。その後、赤旗になって、とにかくその時点でまだピットインしていないので、後ろとのギャップを広げなければならない状況でした。ピットイン後、前のクルマがタイヤが温まっていなくてペースが悪そうなので、思い切って抜きに行きました。プラクティスで走れなくて、予選も悪く厳しい状況でしたが、このレースは何が起こるかわからない面もあるし、とにかくチームとポジティブにやって、この結果は嬉しいです。レース2は、まずはポジションキープで、しっかりポイントを獲得することが大事だと思います」
順位 | No. | ドライバー | マシン | 周回数 | タイム/差 |
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1 | 4 | N.デ・ブリース | ART Grand Prix | 41 | 1:30'56.153 |
2 | 2 | 松下信治 | Carlin | 41 | +4.046 |
3 | 5 | S.カマラ | DAMS | 41 | +5.470 |
4 | 14 | D.ボッコラッチ | Campos Racing | 41 | +9.120 |
5 | 7 | G.チョウ | UNI-Virtuosi Racing | 41 | +62.548 |
6 | 16 | A.マルケロフ | MP Motorsport | 40 | +1 Lap |