2019.06.28(金)

2019年グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード参加概要

Hondaは、英国のサセックス州グッドウッドで2019年7月4日(木)~7日(日)に開催される「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード」に参加します。同イベントで恒例となっている新旧マシンによるヒルクライムには今年、Hondaの世界選手権参戦60周年にあたり、二輪ではRC142、NSR500、RC213V、四輪はマクラーレン・ホンダMP4/4など、多くの二輪・四輪車が参加する予定です。
また期間中、Hondaの展示ブースでは新型EVの『Honda e』プロトタイプの初公開も予定しています。

展示ブースデザイン

大きい2つの丸い窓をヘッドライトに見立て、Honda eの最新プロトタイプをイメージしたデザインとなっています。

スタンドデザイン

1階の展示スペースで新型EVの『Honda e』プロトタイプを展示する予定です。

展示ブースプログラム

最新モデルやレーシングマシン及び、バラエティーに富んだ体験型プログラムを開催します。

<主なプログラム>

バランスチャレンジゲーム
クラシックゲーム
F1シミュレーター(鈴鹿サーキット)

ヒルクライム

二輪・四輪の世界選手権参戦60周年を記念したマシンがヒルクライムに参加する予定となっております。

<主な出場マシン・選手>

世界選手権60周年記念走行車両、ライダー・ドライバー
RC142(1959年)スチュワート・グラハム氏
NSR500(1989年)ミック・ドゥーハン氏
RC213V(2018年)岡田忠之氏
マクラーレン・ホンダMP4/4(1988年)佐藤琢磨選手

その他主な走行車両

Honda eプロトタイプ
Honda Racing CBR1000RR Fireblade SP2(2019年)
NSX(2019年)

マシン情報

Honda RC142(1959年)

RC142

Hondaは当時、ロードレース世界選手権の一つで、最もメジャーだった“マン島T.T.レース”にRC142で出場。初挑戦でメーカーチーム賞を受賞し、その後の世界選手権フル参戦への礎を築きました。
(1959年 マン島T.T. 6位 #8 谷口 尚己)

エンジン: 空冷 4ストローク 2気筒 DOHC 4バルブ ベベルギヤ駆動
排気量: 124cc
最高出力: 18PS以上/13,000rpm
重量: 87kg

Honda NSR500(1989年)

1989年ロードレース世界選手権500ccクラス(GP500)でマニュファクチャラーズ&ライダーズのダブルタイトルを獲得しました。より扱いやすい熟成されたエンジン特性を実現。バンク角確保のためリアフォークにガルアームを初採用。
(1989年 GP500チャンピオン #1 エディ・ローソン)

エンジン: 水冷 2ストローク V型4気筒 ケースリードバルブ
排気量: 499cc
最高出力: 150PS以上
重量: 122kg以下

Honda RC213V(2018年)

RC213V

2012年、MotoGPクラスのレギュレーション改定により排気量1,000ccとなったことを受けて登場。登場初年度からの7年間で6度のコンストラクターズタイトルを獲得。
(2018年 MotoGPチャンピオン #93 マルク・マルケス)

エンジン: 水冷 4ストローク DOHC4バルブV型4気筒
排気量: 1,000cc
最高出力: 180kw以上
重量: FIM規則に準ずる

McLaren Honda MP4/4(1988年)

MP4/4

Hondaは1988年のF1において16戦中15勝と圧倒的な勝利を重ね、最多勝利記録樹立とコンストラクターズ&ドライバーズのダブルタイトル獲得を果たしました。1,500cc V6 ツインターボエンジン搭載。
(1988年F1ベルギーGP優勝 #12 アイルトン・セナ)

エンジン: RA168E 水冷4ストローク80度V型6気筒DOHC 4バルブ ギア駆動 ツインターボ
排気量: 1,494cc
最高出力: 600PS以上/12,500rpm
重量: 540kg

ライダー/ドライバー情報

スチュワート・グラハム(Stuart Graham)

1942年1月9日イギリス生まれ

RCレーサー全盛の1960年代、Hondaライダーとして活躍。1961年から1970年まで二輪レースに出場し、500cc、350cc、250ccの3クラスに参戦した1966年には3度表彰台を獲得。世界選手権に加え、マン島T.T.レース、耐久レースでも優勝を果たします。1973年からは四輪レースへ転向し、1974年、1975年にはイギリスのツーリングカー選手権でのチャンピオンを獲得するなど、レーサーとしてのキャリアを重ねました。

ミック・ドゥーハン(Mick Doohan)

1965年6月4日オーストラリア生まれ

1989年からHondaと契約し、世界選手権500ccクラスに参戦。1992年、シーズン開幕から7戦を経た段階で5勝を挙げ、チャンピオン争いを大きくリードしていましたが、第8戦の予選走行中の負傷により欠場を強いられ、惜しくもランキング2位に終わります。傷の癒えた1994年からは圧倒的な強さを誇り、念願のワールドチャンピオンを獲得すると、1998年まで5連覇を果たします。世界選手権通算優勝回数54勝という記録は、ジャコモ・アゴスチーニに続く歴代2位で、GP史上に燦然と輝くものです。また、鈴鹿8耐には6度出場し、1991年にはワイン・ガードナーと組んで優勝しています。

岡田忠之(Tadayuki Okada)

1967年2月13日茨城県生まれ

ロードレース世界選手権の当時最高峰クラスGP500で、日本人最多となる4勝の記録保持者。1993年~1995年、ロードレース世界選手権のGP250クラスに参戦し、1994年にはランキング最高位2位を獲得。1996年~2000年のGP500クラスにレギュラー参戦し、デビューイヤーにランキング7位を獲得。ワークスライダーとなった翌1997年には初優勝の1勝を含む8度の表彰台登壇を果たしランキング2位となります。世界選手権4年目の1999年には3勝しランキング3位となります。鈴鹿8耐では3度の優勝(1995年、1999年、2012年)を果たしています。現在は後進の育成に力を入れていて、鈴鹿レーシングスクール・モト(SRS-Moto)の校長を務めています。

佐藤琢磨(Takuma Sato)

1977年1月28日東京都生まれ

鈴鹿レーシングスクール・フォーミュラを経て2000年よりイギリスF3に参戦。2001年には日本人初のシリーズ・チャンピオンを獲得。2002年にJordan HondaよりF1デビュー。2003年からB・A・R Hondaへ加入し、サードドライバーを経て、2004からレギュラードライバーとしてシリーズにフル参戦しました。第9戦アメリカGPでは日本人として14年ぶりとなる3位表彰台を獲得。9度の入賞を果たし、チームのコンストラクターズランキング2位獲得に貢献しました。インディカーへの参戦は2010年にスタートし、2011年にはオーバルコースのアイオワ・スピードウェイで日本人初となるポールポジションを獲得。2017年にはAndretti Autosportから参戦し、し烈なバトルの末にインディ500を日本人として初制覇しました。

特別企画

F1チーム、スクーデリア・トロロッソのドライバー、アレクサンダー・アルボン選手が特別ゲストとしてHonda eプロトタイプを最終日の7月7日10:45AMからヒルクライムをします。

Honda UK社長 ディヴィッド・ホジェッツ

「Hondaは20年以上に渡りグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードへの参加を通じ、常にお客様に新しさを提供してきました。今年も同様に、電動モデルの最新盤である、Honda eのプロトタイプを展示します。今年の我々のスタンドはClub EVと呼んでおり、ここでお客様を電動化の旅にお連れいたします。」


<グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードとは>

1993年より毎年開催されている、世界有数のヒストリック・モータースポーツイベント。フェスティバルの主催者は英国貴族のリッチモンド公爵家で、広大な私有地を開放してヒルクライムコースや各出展者のブースを設置。20世紀初頭のクラシックマシンから最新のレースカーまでが一堂に会する。イベントのハイライトとも言えるヒルクライムでは、往年の名選手や現役トップ選手が新旧のマシンを駆るなどの場面が見られ、開催25周年となった昨年は世界各地から延べ20万人以上のファンが訪れました。

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