2019.07.06(土)

Hondaの展示ブース「Club EV」の全貌は?

グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード 2019

2019年のグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードは、伝統のヒルクライムで、Honda eプロトタイプが英国デビューを飾り、すばらしいスタートを切りました。そして、週末の始まりとなる金曜日は、Hondaが会場に興奮を巻き起こすことになりそうです。

Hondaの展示ブース「Club EV」には、Honda eプロトタイプを多くの人に間近で見てもらえるように、そして、この電気自動車が単にエンジンをモーターに置き換えたクルマ以上のものであることを理解してもらうために、8つのVRヘッドセットが設置されています。最先端の3D体験により、訪れた人たちはクルマに乗り降りしたり、ほかの訪問者の合間から見たりせずに、Honda eプロトタイプの内部まで見渡すことができます。

Hondaの電動化技術への取り組みを示すため、ブースの入口には2台のCR-Vハイブリッドが並べられ、ブースの中では1972年から現在に至るまでのHondaの技術的な進歩が紹介されています。1972年型のシビック、Hondaの電動化技術の始まりを象徴する1999年型のインサイト。そして、現在のハイブリッド技術の頂点に位置する、2019年型のNSXが展示されています。

グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード 2019

「Club EV」は、さまざまなマシンが駆け抜ける会場で、絶好のロケーションに位置しています。ブースのデザインは、Honda eプロトタイプをイメージするだけでなく、2025年までに、ヨーロッパで販売する自動車のすべてに電動パワートレインを搭載するというHondaの目標を表したものとなっています。Hondaは顧客と環境を最優先に考えながら、クルマが電動化される未来をエキサイティングかつ実用的、そして持続可能な方法で実現できる企業であることを示そうとしているのです。

グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード 2019

ブースの構造は1階こそレース会場で見かけるようなものとよく似ていますが、2階には別世界が広がっています。グッドウッドより前にHonda eプロトタイプを見たことがある人であれば、2階のデザインがそれをモチーフにしていることがすぐに分かるでしょう。形状はHonda eプロトタイプのフロントマスクのデザインを反映したもので、2つの大きな丸い窓が、ヘッドライトを表しています。イギリスの人たちが、この新型車を目にする初めての機会であることから、2階はHonda eプロトタイプに的を絞って展示しています。

グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード 2019

グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード 2019

今回、会場に展示されている最新型のNSXは、従来型よりも快適さを高めたのと同時に、エキサイティングな走りも実現できるよう、各種性能をアップさせています。

「Club EV」そのものが、今年のグッドウッドの目玉と言え、まだ見ぬ体験をさせてくれるでしょう。そして、グッドウッドに来ていない人たちでも、パソコンやスマートフォン、タブレットでバーチャル化されたブースを探検することができます。

展示物はクルマやバイクばかりとは限りません。1972年型シビックのそばでは当時流行したスペースインベーダーなどのビデオゲームが体験できるほか、1999年型インサイトの向かい側には、当時の人気テレビ番組「クイズ・ミリオネア」のゲームを設置しています。

グッドウッド2日目は、電動化技術の黎明期から、今日に至るまで、Hondaが技術の最前線にいることが改めて実感できる一日となったでしょう。そして、未来に向かって、技術はさらにめまぐるしく変化することになるはずです。しかし、今年のグッドウッドはまだ折り返し地点。週末に向けて、まだまだたくさんの出来事が残っています。残り2日間ではイベントの模様だけでなく、Honda eプロトタイプから学ぶべきことや、F1の技術革命で果たした役割にも触れていきます。

Hondaの展示スタンド


グッドウッド 2日目 2輪マシン

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