
僕とFITと
心地よい週末ドライブ。
ウィークデーだって楽しいが、週末はもっと楽しい。そうだ、いっそ断言してしまおう。仕事と同じくらい(あるいはそれ以上に)好きなことに熱中できて、気のおけない友達もいて、おまけにクルマも快適ならサイコーだ。
たとえば、Cale(カル)のデザイナー、佐藤佑樹さんの場合はゴルフ。それから、FIT CROSSTAR。

自在に運転できて、とても快適だと思う。
ゴルフもこれくらいイメージ通りにいけばいいけど。
週末はゴルフへ。なんか在りし日のサラリーマンみたい。そんなイメージは言っちゃあ悪いがずいぶん古い。実際、コースの敷居もずいぶん低くなって、このところは若いビギナーも増加中(密にならないしね)。それに、もとをたどればスコットランド生まれのクラシックスでもある。タータンチェックやシェットランドセーターと同じだ。シティボーイが好きにならないわけない。
佐藤さんがゴルフを始めたのは高校生の頃。お祖父さんから手解きを受けて、コースにもデビュー。その後しばらく離れていたが、およそ3年前に再開。それからは、忙しい服作りの合間をぬって、ずいぶんと熱中している。
「やるほどに発見があるというか。どんどん面白くなるんです。カラダの使い方とか、メンタルとか。僕の場合は『あ、昔、じいちゃんが言ってたのってこれか』っていう気づくことが多くて、それが嬉しかったりします。今日来たコースは、よく連れてきてもらっていたところなんですよね。クラブハウスのレモンソーダが美味しかったな」
というわけで、栃木県日光市のサンレイクカントリークラブへ。東京からはクルマで2時間半ほどのところにある。風景がとても美しく、リー・トレビノ(往年の名プレーヤー)がデザインしたコースと、丹下健三が設計したクラブハウスを備えている。つまりゴルファーにはとっておきの場所。ベストスコアは91(ヒュー)。FIT CROSSTARのハンドルを握る佐藤さんも腕が鳴る。
「ゴルフが楽しいのは、練習をいろいろして、ようやく思い描いた通りのショットが打てるようになった時。このクルマも自在にコントロールできる楽しさがありますね。視界が開けてるから運転していて安心感があるし、発進や加速が静かでスムースで余計な力みはいらない感じ。そういうのが心地よい運転につながるのかも。こんなふうに今日もイメージ通りになればいいですけどね」
視界が広いのはフロントピラーが極細に設計され、インパネからワイパーが見えないようにしてあるから。そしてスムースで爽やかな走りを実現したのは、Hondaの2モーターハイブリッドシステム「e:HEV」である。はやくもFIT CROSSTARの魅力に気づいた様子。シートをフラットに倒して載せたゴルフバッグも、いつもより静かに揺られている気がした。
このラゲッジスペースはとにかく大容量。後席がワンアクションで倒せてフラットになり、
ゴルフバッグもすっぽり収納できる。背もたれは分割して倒せたり、荷物に合わせてアレンジ可能。運転席と助手席の間にはテーブルコンソールがあり、サッとバッグを置いたりするのに便利だ。
フロントの中央、シフトノブの前側のスペースにはスマートフォントレーを標準装備。
充電用のUSBジャック(※タイプ別設定)も、これまた便利。フロントビューはこの抜けの良さ。フロントピラーが細くなっていて、左右の死角も低減。
さらにワイパーも水平基調のインパネより下の位置へ。すっきり心地よいドライブに。「e:HEV」はHondaのスマートなハイブリッドシステム。モーター走行を中心にしながら、
電気やエンジン動力を効率よく使い分け、パワフルな加速と発進、静かで低燃費の高速走行などが可能に。
コンパクトなはずなのに、
乗ってみたら広々してる。
シンプルなデザインにも共感します。
そしてスムースにゴルフコースへ到着。テールゲートを開けて、大きなゴルフバッグを取り出すと、佐藤さんはFITの魅力をさらに発見した。
「荷室が広くて高さもちょうどいい感じ。シートもフラットに倒れるので、ゴルフバッグみたいな長い荷物もスポーンって入れられます。ラゲッジスペースが小さいと、先っぽがつっかえて、けっこうストレスになる。クラブのシャフトが曲がってないかとか、心配になってきたりするし。だけどこれならゴルフバッグを3つ積んで、3人乗れますね。ゴルフ好きにはけっこうポイント高いですよ。ふたりだけで回ると追加料金かかっちゃうから。マニアックな話だけど(笑)」
なんて話しながらクラブハウスへ。紳士のスポーツならではのスーツ姿から、これまたシックなプレーウェアに着替える。ちなみにどちらも自身が手がけるCaleのもの。パターンや生地はもとより、糸からも考えて作られている。シンプルに見えても、上質で快適なのだ。運転していても、ゴルフをしていても。
「服にデコレーションを足していくのは好きじゃないんです。シンプルでなおかつ作る意味のある服を作りたいから、僕は生地から考えます。そうだ。FIT CROSSTARもシンプルですよね。ただ無駄がないだけじゃなくて、ライトの形状が可愛かったり、どこかに新しさを感じたり。共感できるクルマですよね」
いよいよ。西コースの1番ホールのティーグラウンドへ。天気は快晴。風は穏やか。絶好のゴルフ日和だ。控えめに言っても、間違いなく快適な週末。それはきっと、これからも続く。

- Yuki Sato
- 佐藤佑樹|1986年、東京都生まれ。美術大学を卒業後、ミュージアムやギャラリーのキュレーターを経て、テキスタイル会社へ。2016年に〈Cale〉をスタートした。東麻布のアトリエにはギャラリー「Field Sewing Tokyo」も併設。企画展などを行っている。
- http://cale.jp
photo:Taro Hirayama
text:Satoshi Taguchi
※撮影車両はオプション装着車
