力強さと環境性能を兼ね備えたエンジン「eSP+」を搭載し、常用回転域での扱いやすさとパワフルな加速、伸びやかな走りを実現。ピストンオイルジェットの技術を用いることでエンジンの異常燃焼を抑制しつつ点火タイミングを早め、高出力化に寄与している。吸気ポートは吸気効率を追求し、排気ポートも排気効率が高まるストレート形状に。マフラーは排気抵抗が低減される構造としている。また、バランサーシャフトによって振動を低減。油圧式カムチェーンテンショナーリフターでメカニカル騒音の静粛性も備え、乗り心地は上質なものとなっている。
郊外や街を走る楽しさを、ゆとりをもって味わえるように。安定感のある自然体のライディングポジションとし、780mm*のシート高で走行中の視界を確保しつつ、スリムなシートで足つき性にも配慮。ステップフロアは足を前方に伸ばし、ゆったりとした姿勢で乗車が可能な形状としている。
*Honda測定値
高い速度域での安心感がある走行を目指して。フレームボディーの材質と形状、パーツの接合位置を最適化し、軽快なハンドリングと、取り回しのよさを実現している。
走行中にも調整が可能な電動式可動スクリーンを搭載。可動域180mmを確保し、無段階で好みの高さに調節ができる。ローポジションでは爽快な風を感じ、ハイポジションでは走行風をやわらげて高速巡航を快適に。どの位置に設定しても最適な空気の流れになるよう、空力解析も行っている。
専用設計されたフロント15インチ、リア14インチのアルミホイール。剛性バランスを最適化することでバネ下重量の低減に寄与している。日々の移動もツーリングも颯爽と駆けぬける、FORZAらしい強く軽やかな足回りにつなげた。
ブレーキは、さまざまな路面状況で十分な制動力を発揮するフロントφ256mmの大径シングルディスク、リアφ240mmのシングルディスク。さらに前輪・後輪に急な操作や路面変化によるタイヤのロックを検知し、タイヤの回転速度をコントロールするABS(アンチロック・ブレーキ・システム)を装備している。
※ABSはライダーのブレーキ操作を補助するシステムです。ABSを装備していない車両と同様に、コーナー等の手前では十分な減速が必要であり、無理な運転までは対応できません。運転するときは急なブレーキ操作を避け、安全運転をお願いします。ABS作動時は、キックバック(揺り戻し)によってシステム作動を知らせます。
後輪への駆動力レベルを必要に応じて制御するHSTC(Honda セレクタブル トルク コントロール)。前・後輪の車輪速センサーが算出した後輪のスリップ率がライダーの選択した所定のレベル以上となった場合、ECUが後輪のタイヤがスリップしたと判断し、燃料噴射量を最適にコントロール。エンジントルクを最適化し、加速時の後輪スリップ抑制や滑りやすい路面での安心感に寄与している。システム作動はインジケーターの点滅で知らされ、左ハンドルのスイッチでON/OFFの選択ができる。
※HSTCはスリップをなくすためのシステムではありません。あくまでもライダーのアクセル操作を補助するシステムです。したがって、HSTCを装備していない車両と同様に、無理な運転までは対応できません。運転するときは急なアクセル操作を避け、安全運転をお願いします。
【HSTC】システム概念図 ※イラストの車両は2021年モデルです。