round 01

April 15 2012 Japanese Championship Formula NIPPON Suzuka Circuit 第1戦 鈴鹿サーキット
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開幕戦で塚越広大選手が2位表彰台を獲得
伊沢拓也選手と山本尚貴選手はそれぞれ6位と7位で入賞を果たす

2012年4月15日(日)・決勝  会場:鈴鹿サーキット(5.807km)  天候:晴れ  気温:19℃(14:30時点)  路面温度:27℃(14:30時点)  決勝レース:43周  コースコンディション:ドライ  観客:2万8000人(主催者発表)

4月15日(日)、三重県・鈴鹿サーキットにおいて2012年全日本選手権フォーミュラ・ニッポン開幕戦の決勝レースが開催されました。

  • 塚越広大塚越広大
  • 塚越広大塚越広大
  • スタートシーンスタートシーン
  • 伊沢拓也伊沢拓也
  • 伊沢拓也伊沢拓也
  • 山本尚貴手山本尚貴
  • 山本尚貴山本尚貴

今回は全日本選手権フォーミュラ・ニッポンや全日本F3選手権などの4輪レースに加え、2輪レースの全日本ロードレース選手権JSB1000が開催されたほか、Hondaの2輪、4輪、汎用、モータースポーツに関連するさまざまなプログラムを実施する「Enjoy Honda 鈴鹿2012」も併催され、家族づれを中心に数多くのファンが鈴鹿サーキットに詰めかけました。

昨日行われた公式予選では、#40 伊沢拓也選手(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)がポールポジションを獲得。チームメートの#41 塚越広大選手も予選2番手に入り、フロントローをHondaドライバーが独占する結果となりました。さらに#16 山本尚貴選手(TEAM 無限)は8番グリッド、#32 小暮卓史選手(NAKAJIMA RACING)は11番グリッド、#10 金石年弘選手(HP REAL RACING)は14番グリッド、#31 中嶋大祐選手(NAKAJIMA RACING)は15番グリッドを獲得しました。

15日(日)の朝9時10分から30分間にわたって行われたフリー走行2回目では#32 小暮選手が2番手。これに#31 中嶋選手が4番手で続きます。一方、ポールポジションを獲得した#40 伊沢選手は7番手、#16 山本選手は10番手、#10 金石選手は11番手、#41 塚越選手は14番手でフリー走行2回目を終えました。順位としては振るわなかった#41 塚越選手ですが、マシンのバランスは良好で、決勝での好成績に期待がかかりました。

決勝レースのスタートが切られる午後2時30分が近づくと、それまでの薄曇りから徐々に晴れ間がのぞくようになり、絶好のコンディションとなりました。

1周のフォーメーションラップ後に決勝のスタートが切られると、#41 塚越選手が絶妙のタイミングで発進し、トップで1コーナーに進入しました。ポールポジションスタートの#40 伊沢選手はやや出遅れて3番手に後退。8番グリッドからスタートした#16 山本選手はライバルを攻略し、7番手と1つポジションを上げてオープニングラップを終えました。#32 小暮選手は9番手、#10 金石選手は14番手、#31 中嶋選手は17番手となって走行を続けていきます。

レース序盤から#41 塚越選手は好調で、2番手につけたライバルに対して5周目に1.9秒、10周目には3.8秒と、じわじわ引き離していきます。同じ10周目、ライバルとバトル中に接触し、タイヤがパンクした#31 中嶋選手は緊急のピットストップを行いました。

その後も#41 塚越選手はトップを独走していましたが、13周目前後に排気管にトラブルを抱え、マシンは異音を発し始めます。このためエンジンはパワーがダウンし、燃費も低下しましたが、#41 塚越選手はそれをばん回すべく力走し、首位の座を守って周回を重ねていきました。

14周目、ライバルに行く手を阻まれていた#32小暮選手は、ここでのタイムロスを回避するためにピットストップし、給油とタイヤ交換を実施。14番手となってコースに復帰しました。同様に#40 伊沢選手は16周目、#16 山本選手と#10 金石選手は17周目にピットストップを行います。

22周目、それまでトップを走っていた#41 塚越選手がピットストップ。ただし、排気管のトラブルにより燃費が低下していた影響で、予定より多くの燃料を給油することとなり、ピット作業はほかのドライバーに比べて数秒ほど長引きました。このため、それまで2番手を走っていたライバルは25周目にピット作業を終えると#41 塚越選手の前でコースに復帰。#41 塚越選手は2番手となってしまいました。

この後も#41 塚越選手はトラブルを抱えながらも最終ラップに自己ベストタイムを更新し、あきらめることなくライバルを追走しましたがトップに返り咲くまでには至らず、3.996秒差の2位でチェッカーフラッグを受けました。

レース序盤を3番手で走行していた伊沢選手は、ピットストップで6番手に順位を下げたあと、このままフィニッシュ。これに#16 山本選手が7番手で続きました。#10 金石選手は復帰戦をミスなく走りきって12位完走。#32 小暮選手と#31 中嶋選手も最後まで走りきりましたが、ピットストップでの作業違反によるドライブスルー・ペナルティを受けたため、#32 小暮選手は15位、#31 中嶋選手は16位でレースを終えました。優勝は#2 中嶋一貴選手(トヨタ)でした。

2012年全日本選手権フォーミュラ・ニッポンの第2戦は5月12〜13日に栃木県のツインリンクもてぎで開催されます。

コメント

坂井典次(Tenji Sakai)|「HR12E」開発責任者「勝てるはずのレースを落としてしまいました。排気管が壊れると燃料噴射制御のフィードバックが働かなくなり、パワーが落ちるだけでなく燃費も悪くなります。このため、ピットストップでは想定よりも余計に給油しなければならず、順位を落とす結果となりました。たとえピットストップが長引いても順位を落とさなくて済むよう、マージンをもってレース前半を走りきる戦略を立てていましたが、結果的には、それでも逆転されてしまうほど給油量が増えてしまいました。とても残念ですが、次のレースでは圧倒的な強さを見せますので、引き続きご声援をよろしくお願いします」

塚越広大選手(2位 #41 DOCOMO TEAM DANDELION RACING)「昨日からマシンの調子はよく、今朝のフリー走行でガソリンをたっぷり積んで走ったときもいい感触が得られたので、自信を持ってレースに臨みました。スタートも、自分としてはこれまでで一番よかったと思います。ところが、レース途中で排気管にトラブルが発生し、このまま最後まで走りきれるか不安な状態で周回を重ねることになりました。ピットストップでライバルに逆転されてからも、自分の力でばん回すべく食らいついていきましたが、残念ながら届きませんでした。非常に悔しいレースで、反省点はいっぱいありますが、いい戦いができたので、次戦でも優勝を目指してがんばります」

伊沢拓也選手(6位 #40 DOCOMO TEAM DANDELION RACING)「スタートに失敗してしまったのが最大の敗因となりました。ただし、その後のレースペースも思ったほど伸びなかったので、仮にスタートがうまくいったとしても、今日は苦戦を強いられたかもしれません。この点は今後、改善すべきポイントだと思っています。自分のドライビングを含めて見直すべき点は見直し、今後も上位入賞を目指して努力するつもりです」

決勝

順位No.ドライバーマシン周回数タイム/差
12 中嶋一貴 トヨタ 43 1:15'02.966
241 塚越広大 Honda 43 +3.996
319 J.P.デ・オリベイラ トヨタ 43 +12.410
47 大嶋和也 トヨタ 43 +20.227
51 A.ロッテラー トヨタ 43 +20.783
640 伊沢拓也 Honda 43 +35.162
 
716山本尚貴Honda43+36.310
1210金石年弘Honda43+1'17.804
1532小暮卓史Honda42+1Lap
1631中嶋大祐Honda42+1Lap

ポイントスタンディング

順位 No. ドライバー マシン 総合ポイント
12中嶋一貴トヨタ10
241 塚越広大 Honda 8
319 J.P.デ・オリベイラ トヨタ 6
47 大嶋和也 トヨタ 5
51 A.ロッテラー トヨタ 4
640 伊沢拓也 Honda 4
 
716山本尚貴Honda2
1210金石年弘Honda0
1532小暮卓史Honda0
1631中嶋大祐Honda0