08.06.25 vol.174 Rd.8 French GP
次戦の改良スペック投入に、期待したいと思います。
北米カナダから再びヨーロッパに戻って、1戦目のフランスGP。バルセロナでのテストでは手ごたえを感じ、レースに臨んだHonda勢。ジェンソン・バトンは、レース序盤にリタイアしたものの、ルーベンス・バリチェロは、最後尾スタートながら、14位完走を果たした。
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【プロフィール】 |
―予選、レースを通じて、マニクールでの週末はいかがでしたか。
そうですね。バルセロナテストでの手ごたえがよかっただけに残念です。どこか特定の区間でタイムロスするとか、特有の問題があるとか、そういうことではないんですね。全体的に少しずつ劣っている。バランス的には、そんなに悪いクルマではないのですが。予選、決勝とも、本来のパフォーマンスを発揮できませんでした。
―バトンはスタート直後に、大きく出遅れてしまいましたが。
ええ。1周目の1コーナーで渋滞にはまって、他車と接触し、フロントウイングにダメージを負い、バランスがおかしくなっていたようです。その3周後に、最後のシケインで縁石に乗り上げた際にこれが落下し、マシン前部に大きなダメージが残りました。
―バリチェロのペースは、どうでしたか。
前半にジャンカルロ・フィジケラ(フォースインディア)につかえてしまって、その間に上位との差が開いてしまいました。もし前が空いていたとしても、今回はポイント獲得は難しかったと思います。一方で、中団グループのライバルたちと比較し、
最後尾スタートにも関わらず、ウィリアムズ2台の前となる14位に順位を上げ、フィニッシュできました。他のマシンに対しても、攻めの姿勢でレースを展開できたことは、収穫だったといえます。
―ここ数戦、ソフト側のタイヤの使い方に苦しんでいるように見えますが。
ええ、今回も初日は確かにそうでした。でも決勝では、ソフトタイヤを使ったスティントで雨が降ったりして、路面コンディションは決してよくなかったのですが、その割りには大丈夫でしたね。ただレース全体を通じてドライバーは、グリップ不足を指摘しています。その点は次回のテストで解決したいと思ってます。
―中団グループの勢力図は変わりましたか。
中団グループで争っているチームのうち、今回はルノーやレッドブルは確実に速くなっている。ここでの結果を見る限り、我々は置いていかれた印象です。逆にウィリアムズは、進化していない感じですね。
―次戦イギリスGPには、大きなバージョンアップが予定されていますね。
ええ。事前テストで確認して、GP本番に投入する予定です。メインは空力ですが、エンジン側も改良可能な範囲で手を加えます。これでどこまでライバルたちに追い付けるか、期待したいと思っています。
