08.05.13 vol.169 Rd.5 Turkish GP
作戦やタイヤの使いこなしなど、
ちゃんとできていない部分が結果に反映してしまいました。
今季初入賞の前戦スペインGPに続き、Honda Racing F1 TeamはトルコGPでもポイント獲得を狙った。しかし予選はルーベンス・バリチェロ12番手、ジェンソン・バトン13番手と、今回もトップ10内に入れず。そしてレースも、予想外のペース不足に苦しんで、バトン11位、バリチェロ14位という結果に終わった。
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―レースでは2台そろっての1回ストップという、思いきった作戦に出ましたね。
ええ。ただ基本的には2回ストップで、状況次第で1回に切り替えられるようにしていたんですね。ところがジェンソンの序盤のペースが伸びず、先に1回目のピットインを終えたアロンソ(ルノー)とウェーバー(レッドブル)の、前に出ることができなかった。向こうは燃料を積んだばかりで、当然ペースは遅い。かといって、抜けるほどのスピード差はない。その状態が10数周続く間に、上位との差は致命的に開いてしまいました。それで1回ストップ作戦に、切り替えざるをえなかった。
―序盤にペースが伸びなかったのは、どういう理由だったんでしょう。
まあ単純に言うと、重過ぎたんだと思います。プラクティスではロングランペースは悪くなかったのですが、予選のポジションから考えて今回はさらに多くの燃料を積みました。その対策は取ったつもりでしたが、ブレーキがきつくなるなどいろいろな要素が複合して、予想以上にタイムが伸びませんでした。
―もし予定通り、アロンソ、ウェーバーの前に出られていたら……。
展開は違っていたでしょうね。あの2人は、入賞したわけですし。とはいえあくまで、結果論ですけれど。
―前回スペインGPでも出た話ですが、クルマそのものの性能による差というより、その使いこなし方が今回も、しっかりとできなかったということなのでしょうか。
中団グループの中で言えば、そうですね。今日の結果が、我々の実力だとは思っていません。しかし作戦や、タイヤの使いこなしなど、ちゃんとできていない部分がいろいろあった。それが、結果に反映したんだと思います。
これはロス(ブロウン、チームプリンシパル)も言っていることなんですが、前回までの4戦では、マシンは確実に速くなっていた。それがこの週末は、ライバルとの比較で遅くなっている。それが残念だし、きっちり分析して対応しないといけない部分ですね。
