08.04.08 vol.165 Rd.3 Bahrain GP
事故がなければ、トップ6も可能でした。
Hondaは第3戦バーレーンGPで、今季初の予選トップ10入りを果たした。しかし9番グリッドからスタートしたジェンソン・バトンは、直後に後輪がパンクするアクシデント。さらにそのあと、接触事故により、リタイアに終わった。ルーベンス・バリチェロも遅いクルマに引っかかり、11位完走したものの、ポイント獲得はならなかった。
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―スタート直後に、バトンのタイヤがパンクしてしまいました。あれがすべてでしたか。
最悪でしたね。あれは、本当に痛かった。パンクの原因を、バトンは追突されたと言っていますが、何かを踏んだ可能性もあり、本当のことはわかっていません。
―言い換えると、それだけの手応えを感じていたと。
そうですね。ポイント獲得は、十分狙えるだけの速さでした。緊急ピットイン直後には、その時点での最速タイムも出してましたしね。
―予選も今季初めて、トップ10内に入りました。
今までの2戦も、いつ最終予選までいってもおかしくないポジションにはいましたよね。それで今回は、なんとかQ3に入ろうということで、いろんな部分をちょっとずつ詰めていったんですね。
―ロングランの速さに手応えを感じていただけに、予選トップ10内なら入賞も可能だと。
そうですね。バリチェロは、ロズベルグよりは明らかに速かったですし、初日はかなわないかなと思ってたトヨタよりも、いいペースでした。バリチェロも言ってましたが、BMWザウバーにはかなわないまでも、トップ6内でフィニッシュできたと思いますね。
―バトンはライバルより多めの燃料を積みながら、彼らをしのぐペースで走れました。それが可能だった理由は、何だったのでしょう。
このコースにうまく合ったということが、ひとつあります。そしてそれ以上に、RA108の理解が、いっそう進んだことが大きいでしょうね。以前も言いましたけど、実戦に投入する最終バージョンが出来上がったのが、開幕戦の直前でした。そのために、クルマに関してまだわかり切れてない部分があるんですね。3戦目にしてようやく、初日、2日目とセットアップが順調に進むようになったという感じです。
―去年のHondaは、ここバーレーンのように最高速が高く、ストップ&ゴーのサーキットは、もっとも苦手とするところでした。
ええ。今年はそれに比べると、ずいぶん戦闘力が上がっています。最高速はまだまだですが、ブレーキング時の安定性は比べ物になりません。それから前を走るクルマの乱流にも、挙動が乱されにくくなった。だからかなりピッタリと近づいて、抜くスキをうかがうことも可能です。その辺は開発の狙い通りなので、うれしいですね。
―サーキット特性の違いに関わらず、大きな武器になりますね。
そう思います。ただ今回よくわかったのは、やはり予選で前に出ないと、いくらレースで速くても、好結果は期待できないということですね。スタート直後の渋滞やクラッシュも、中団以下で起きることが多い。やはりコンスタントに、予選トップ10を狙えるクルマにしないといけないですね。
