![]() |
![]() ![]() |
![]() イタリアGPは本当に良かった。8位でフィニッシュできたことで、ホンダ・レーシング・F1・チームも俄然活気付いている。特に喜んでくれたのが、ガレージで作業しているスタッフだ。今年、彼らがどんなに一生懸命やってきたかを知っているから、レース後マシンを降りたとき、彼らの晴れ晴れとした笑顔が目に入って、僕も気分が良かった。モンツァでのRA107は上々だった。新しいフロントとリアのサスペンションパーツのおかげで、燃料の量にもかかわらず、マシンバランスが良かった。だからすぐに速いタイムを刻むことができた。予選では、今季2度目のトップ10内に入ることができた。 ![]() そのおかげで、トルコに着いたときはとてもリラックスした気分だった。体調も万全。焼け付くような天候の下でこれは助かった。RA107もまあまあの状態だった。特にロングランが良かった。ハンガリーGPからすれば長足の進歩だ。予選は15位だったけれど、予選後のセッションでエンジンを換えてペナルティを受けたので、21番手に降格となってしまった。後ろからのスタートだからもちろんやりきれない思いはあった。でもそんな中で良いレースが出来たと思う。10台を抜いて13位でフィニッシュできたわけだから。 レース後にはデビッド・クルサードとアレックス・ブルツと一緒にモナコに戻った。2日ほど自宅で過ごしトレーニングをして、水曜の夜、モンツァへ向けてクルマで出発した。イタリアGP前のテストがあったからだ。元々は1日だけ参加することになっていたのだけれど、雨で木曜日は半日がつぶれてしまったから、もう1日残ることにした。他のチームもほとんどが姿を見せていた。このテストで、僕らは新しいサスペンションパーツを初めて試した。マシン全体のバランスが一気に良くなったのを感じた。 ![]() 次の週の月曜日の朝ドイツに飛んで、20kmもあるニュルブルクリンクの北コースを、Hondaのシビック TYPE Rで走った。このコースは初めてだったが、大好きになった。特別な場所だ。普通なら、僕は何周か走れば新しいコースでも把握できる。でもここは違った。100近くのコーナーがあって、とにかく長い。市販車に乗っていても、体感スピードはかなりのものだ。すごく狭くて、壁が間近に迫っている。 さて、火曜の夜にはモナコに戻ってきた。翌日は、友達とトレーニング。それから木曜の朝に父と合流し、イタリアGPのため、僕の愛車でモンツァを目指した。 この後のレースについて書くと、まずスパ・フランコルシャン。ここでのGPがF1に復活してくれて嬉しい。オールージュ以外にもチャレンジングなコーナーがたくさんある。ベルギーGPには是非モンツァでの勢いを持ち込みたい。このサーキットで7月にテストをした時は今ひとつだったけれど、マシンはそれから進化しているからね。 その後はいよいよ日本GPだ。チームの地元レース。富士には行ったことがないから、サーキットについては良く分からない。すごく長いストレートがあると聞いたことくらいかな。このレースで、僕らは空力関係をアップグレードする予定だから、地元ファンに良い走りが見せられると思う。 |
![]() |
||||