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![]() フランスGPで、僕はホンダ・レーシング・F1・チームの今季初ポイントを挙げた。その後だっただけに、英国GPでは10位よりもっと上にいけると感じていた。RA107は、ハイスピードコースのシルバーストーンに合っていると思ったし。でも結局、GPの初めから終わりまで、マシンのハンドリングが思い通りに決まらなかった。 ![]() フランスGPの前にも様々なPRの仕事が待っていた。まずはテスト地から英国に直行して、グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードに参加。このイベントにはF1デビューして以来毎年参加している。とても楽しいイベントだ。今年は、雨が降って皆びしょぬれになってしまったけれど、それでも楽しかった。土曜日には丘を登る自転車競技があって、僕もこのために数ヶ月トレーニングを積んできた。残念なことに天候があまりにひどかったので、安全性を考えて、主催者が競技の方式を変更した。タイムトライアルの予定だったのが、丘を登る1回のレースになったのだ。優勝は、去年のスーパーバイク世界選手権のチャンピオン、トロイ・ベイリス。僕ら残りの選手もかなり競り合ったんだけれど。そして日曜日には、丘の上までRA107を走らせることになっていたんだけれど、これも天気のせいで取りやめになった。翌週にマニクールで使うのと同じシャシーだったから、危険を冒すのはやめようということになったのだ。その代わり、Hondaのスタンドでたくさんの人にサインをした。 翌日は、チームパートナーのためのイベントでシルバーストーンへ。ホンダ・レーシング・F1・チームのサードドライバー兼テストドライバーのクリスチャン・クリエンらも一緒だった。マレーを除く僕らは、ホンダエンジン搭載のリジェCNのプロトタイプなどいろいろな車にお客さんを乗せてサーキットを走った。 ![]() レース後、モナコへ戻り、2日ほどリラックスしてシルバーストーンに向かい、英国GPに臨んだ。このレースへの準備は、ヘレスでのテスト前に違和感があった背中がまた痛み出したせいで、うまく進められなかった。金曜午後のプラクティスセッションには参加せず、土曜日の朝にコックピットに座った。でも、シルバーストーンでマシンの挙動が良くなかったのは、この背中のせいではない。だから次のヨーロッパGPまでにやっておかなければならない仕事が出来たというわけだ。ニュルブルクリンクで、マシンのポテンシャルを発揮できれば、きっとまたポイントを挙げられる。 |
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