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![]() 僕らが転戦している間、ホンダ・レーシング・F1・チームのエンジニアとデザイナーたちは昼も夜もなくRA107を進化させようと働いてきた。その作業は確実に前進している。モナコGPでは、マシンに少しパフォーマンスのアップグレードを施しただけで、空力効果が高まり、ブレーキング時の安定感もグッと増した。おかげでマシンはドライビングに一貫性が出て、ロングランでのスピードが速くなった。 ![]() モナコのあと、グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードのタイムトライアルに向けてまた少しトレーニングをしてから英国に飛んだ。PRイベントのためではあったけれど、少し早めに英国に入って、グッドウッド・ハウスの目の前の丘を自転車で登るトレーニングをした。元英国のプロ自転車選手サラ・シミントンが一緒に来てくれて、どういうペース配分で丘を上ったらいいかを教えてくれた。 翌日は、シルバーストーンで、2つのテレビ番組の撮影。 それから2日間は英国にいて、GPの週の月曜日にカナダへ飛んだ。モントリオールはすばらしい街だ。いいレストランもあるし、素敵な店もある。いい感じの土地だ。 レースに向けて、黙々とトレーニングに打ち込んだ。毎日トレーニングをし、買い物やいいレストランでの食事でリラックス。そして木曜日、ルーベンスと一緒にクレシェント・ストリート・フェスティバルに出席して、これがGPの週末の幕開けとなった。Hondaの「ASIMO」にも会った。「彼」にとっては初めてのGPだそうだ。 サーキットでは、予選でグリップのなさに苦しみ、15番グリッドとなった。そして結局、ギアセレクションのトラブルでグリッドからスタートできないままレースを終えることになってしまった。1速に入れようとしたんだけれど、反応なし。それでも、ニュートラルから1速に入れてトラブルを解消しようとし続けたのだけれど、どうにもならなかった。ピットレーンからスタートしようとしたときも同じで、もうリタイアするしかなかった。どうしようもなく残念だった。 チームとしては、カナダGPのことをくよくよ考えず、次の週末、米国GPに向かって準備を進めるしかない。その後は、フランスGPだ。そこでは、RA107に新しいパーツが導入されるのだから。 ![]() |
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