HondaモータースポーツF1 〉RA106
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フォーミュラ1 [B・A・R Honda 007] カタログ
フォーミュラ1 [B・A・R Honda 007] カタログ
エンジン重量1kg当りの馬力で比べるとHonda F1はS2000の6倍以上。

F1エンジンは、レースでより速く走るために、高出力と軽量化の限界に挑んでいる。重量規定のないエンジンの軽量化にこだわるのは、車両の規定重量よりできるだけ車両自体を軽くつくり、その差分をバラスト(重り)で調整するため。バラストを積む場所は自由なため、調整幅が大きければ大きいほど、車体の前後重量バランスを、コースにあわせて、より最適にセッティングできるからだ。

現在のF1のエンジンは、2.4リッターの自然吸気V型8気筒で、Honda F1エンジン[Honda RA806E]は、最高出力720馬力以上
重量については、アメリカ大リーグのニューヨークヤンキースで活躍する松井秀喜選手の体重と同じである。ちなみに松井選手の体重は約95kg。

これを、Honda車のなかで排気量1リッター当りの馬力が最も高いS2000のエンジンと比較してみよう。S2000の2.2リッター4気筒DOHC VTECエンジンは、最高出力242馬力で重量は約200kg。排気量1リッター当りの馬力は、Honda F1エンジンが約300馬力、S2000が約110馬力で約2.7倍もある。

また、Honda F1エンジンの重量を95kgとし、エンジン重量1kg当りの出力で比較すると、Honda F1エンジンは、エンジン重量1kg当り約7.5馬力(720馬力÷95kg)。S2000は約1.21馬力(242馬力÷200kg)。約6倍にもなるのだ。「極限の軽さと高出力」を求め、HondaはF1エンジンの開発に最高峰の技術を注ぎ込んでいる。
エンジン重量1kg当りの馬力で比べるとHonda F1はS2000の6倍以上。
Honda F1エンジンは排気量2.4リッターなのに3.2リッター吸気する。
約5.2秒でNSXは時速100kmに、Honda F1は時速200kmに達する。
Honda F1のアクセルオフは、NSXのフルブレーキに匹敵。
F1のパワステは、ステアリングを“軽く”するためのものではない。
フォーミュラワン[BAR Honda 007]は、Hondaの最高峰の技術が注ぎ込まれた一台のクルマです。 そのクルマとはどのような性能を持っているのかトピックスを交え、わかりやすくご紹介いたします。

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