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HondaモータースポーツF1中本修平レポート
VOL.78「オフシーズン初テスト・レポート」
2005年シーズン最終戦から1ヶ月半後の11月末、来季に向けての合同テストが始まった。Hondaは新型V8エンジンを搭載したハイブリッドマシンに加え、2004年、2005年型の計3種類のマシンを持ち込んで、3日間のテストを行った。

 今回3種類のマシンを持ち込んだのは、空力の面でおさらいをしようということです。今年はレギュレーション変更で、空力性能がかなり落ちましたよね。 その後シーズンを通じて、開発を重ねて性能を向上させてきたのですが、その方向性が間違っていなかったのか、04年型と比較して確認したわけです。他にも今季は、風洞ではいい数値が出ているのに、実走テストでは、ドライバーのフィーリングに合わないという問題も出ました。では去年のダウンフォースでやってみたら、ドライバーはどう感じるのかとか、そういうことも試してみました。結果は、ほぼ予想通りでした。

―ハイブリッドは、今年型のマシンのリヤ部分に新しいパーツを組み込んだということですね。

 はい。新しいV8エンジンと、ギアボックス。足回りも一部2006年用のものを組み込んでいます。

―V10エンジンを走らせるのは、今回が最後なんですか?
 いいえ、年明け早々にルーベンス(・バリチェロ)がテストに合流するのですが、その際に乗ってもらおうと思っています。彼にとってはフェラーリのV10エンジンが基準になるわけですから、まずは、それとホンダV10エンジンとの比較をしてもらいます。それを済ませてから、V8で本格的に走ってもらうつもりです。

―新型V8エンジンは、順調なスタートを切れたと言っていいですか。
 現時点でのパフォーマンスレベルは、まだ全然話にならないものです。でも開幕に向けて、予定したプログラムをこなして行けば、エンジンでは負けることはないと思っています。
 今回のテストはまだ、1周のラップタイムはドングリの背比べのような感じです。マクラーレンがちょっと速いかなという程度です。うちにしても、実際に走らせた上での確認作業やデータ取りがメインで、特にタイムを狙っての走りはしていません。ギアレシオにしても、まだ本格的には手を加えていません。まずは、ストレートでどれくらいスピードが稼げるか、それと可変吸排気システムが使えなくてトルクが細いままですから、コーナリング中に、トルクの谷に入れないようなギアレシオ。その辺のバランスを取っていかないといけないですね。

―ドライバーも、回転を落とさないような走り方が重要になってくる?
 そうですね。コーナリングスピードはそう変わらないのですが、スロットルを踏んだあとの加速力がまったく違いますからね。そこで回転を落としたら、オシマイです。そういう意味では、今まで以上にデリケートなドライビングが要求されるでしょうね。
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