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今季ヨーロッパ最後のレースとなったベルギーGPを、3位表彰台で締めくくったB・A・R Hondaだが、「ライバルのリタイヤにも助けられた。トップ2チームにはかなわなかった」と中本現場監督は総括する。では今シーズン残り3戦の、手応えはどうだろうか。
―先週のテストは、B・A・Rだけがバルセロナでしたね。
単純に天候の問題でした。事前の段階では、他にも何チームかバルセロナで走ることになっていたようです。ところがそのチームもシルバーストンに行くことになって、うちもどうしようかと思っていたんです。でもイギリスの方が天気が悪そうだということで、1チームだけでバルセロナでテストすることになりました。 結果的に貸し切りになったので、いつもの合同テストでは走らせられないような、外から見てすぐわかる空力パーツも試しましたよ。それらは今後3戦に向けて、いろいろ投入される予定です。来年用の新しい制御システムも、テストしています。エンジンでいうと、スズカ用です。V10エンジンとしては最終の、そして最強バージョンになります。
―スパは今年のマシンでは苦手という事前の予想でしたが、結果的に3位表彰台を獲得できました。
フィジケラ、モントーヤのリタイヤがあったからですね。あれがなかったら、表彰台には届かなかったでしょう。マクラーレン、ルノーにはかなわないと思っていましたが、その通りになりました。それ以外のチームとは、互角かそれ以上に戦えると思っていて、これも予想通りでした。
―シーズン終盤のインテルラゴス、スズカ、上海は、空力特性としては似通っていると言っていいんでしょうか。
ダウンフォースをかなり付けて走るという意味ではそうですね。そのためにトップチームとの差は、見かけ上は小さくなります。イスタンブールみたいな感じでしょう。
―そうすると期待できますね。今週末のブラジルは、どんなレースになりそうですか。
標高が高くて空気が薄い分、実馬力は出ません。そのためにエンジンに対しては、それ程きつくはありません。イモラやイスタンブールと同様反時計回りのコースですから、むしろドライバーに厳しいコースです。2年前のように、天候次第では荒れるレースになることも考えられます。さっき言ったように、トップとの差は縮まるはずです。マクラーレンにはかなわないかもしれませんが、ルノーとは互角の勝負をしたいです。目標は、自力で表彰台に上がることですね。 |
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