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HondaモータースポーツF1中本修平レポート
VOL.66 「バトンの力走を支えるクルマに、仕上がっていた。」
決勝レースは、ウェット路面から徐々に乾いていく、むずかしいコンディションの中で戦われた。さらに序盤にルノーがクラッシュし、セイフティカーが導入されたことが、混乱に拍車をかけた。快調なペースで走っていた佐藤琢磨は、レース再開直後にミハエル・シューマッハに追突してリタイヤ。一方のジェンソン・バトンは3位表彰台に上がり、7戦連続入賞を果たした。

 いろんな展開の中で、ポジションがどんどん変わっていきましたが、ジェンソンは、中盤以降はいいペースで走ってくれました。最後の最後に、ベストタイムでしたしね。
 
―テストでも、ウェットタイヤでこれだけ長い耐久走行はしていない?
 こういう(徐々に乾いていく)状況でのテストは、望んでもなかなかできません。ウェットタイヤは、新品だとどうしてもペースが落ちます。それで最後のピットインでは、給油はしましたが、タイヤ交換はしませんでした。「タイヤは大丈夫か」とドライバーに無線で確認を取り、ピットに入ってきた時にレースエンジニア2人に4本のタイヤを確認させて、特別異常はなかったので、そのまま送り出しました。
 
―セイフティカー導入直後のピットインでは、両ドライバーともドライタイヤを履いてしまって、結果的にこれは時期尚早でした。
 あれはドライバー判断だったのですが、二人ともドライを選びました。コースを走っていないわれわれには、判断できません。しかし、コースに復帰して、セイフティカーの後ろをゆっくり走っていても、とてもグリップしないということなので、すぐに戻ってこさせました。第2セクターのコース奥の方が、まだずいぶん濡れていました。
 
―予選とレースに向けたセットアップは、ドライとウェットの中間ぐらいだったんですか?
 完全にドライ寄りのセッティングで、ウェットのことは余り考えていませんでした。でもレース中は、フロントウィングの確度を調整するくらいで、他には何もしていません。ドライ路面を想定したクルマにしては、その影響はさほどなかったと言えるでしょう。かなりいいペースで周回できたと思っています。
 
―琢磨くんに関しては。
 ぶつかってしまったら、レースはできませんからね・・・。マイケルはコーナーの内側を締めていたしアウト側にもマシンが居たから、少し、早目にブレーキングするとか。もう少し注意しながら、レースしてほしかった。
 
―レース序盤は、ジェンソンよりペースが速かったですね。
 うまく走っていたと思います。ジェンソンも琢磨もひどいオーバーステアだったし、燃料搭載量もジェンソンと比べて1周分少ないだけの状況でした。それだけに、もったいないことをしましたよね。タラレバ言っても仕方ないけど、ジェンソンの前でゴールできた可能性だってあるのですから。
 
―最初のピットインでドライタイヤを履いてしまったミスはあったものの、最終的に3位表彰台。レースペース自体は、満足できるものだったのでは?
 そうですね。モントーヤが追突されてなかったら4位でしたが、クルマはそこそこよかったです。今回はバトンの力走を支えるようなクルマに、仕上がっていたと思います。スパですから、この程度の天候は十分予想できました。とはいえドライで走れていたら、あのようなアクシデントもなく、2台入賞の可能性はあったでしょうね。
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