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HondaモータースポーツF1中本修平レポート
VOL.59 「実力通りの結果でした。」
USGPの不出場後、2戦ぶりとなったフランスGP。予選2列目を獲得した琢磨は、レース中のペースが伸びず11位に終わる。一方のバトンは4位完走で、チームに今季初ポイントをもたらした。

 バトンの4位は、実力ですね。モントーヤ(マクラーレン)がリタイアしていなければ、5位でした。現状のわれわれの実力通りの結果、という印象です。
 
―二人のドライバーが、違うタイヤ、違う作戦を選択して、レースに臨みました。
 
 B・A・R Hondaとしては、初めてのことでした。確かに最良のタイヤ、最良のレース戦略はひとつしかないはずですが、とは言えレースは生き物です。レース距離を通じてタイヤの摩耗が大丈夫なら、ドライバーが走りやすい方のタイヤを選ばせる方がいいと考えました。
 
 今日は路面温度が、かなり高くなることは分かっていました。そうすると琢磨君の選んだソフトタイヤで、2回ストップはちょっと厳しい。それで3回作戦を決めました。一方のバトンはハードタイヤを選んだので、状況次第で2回でも3回でも切り替えられるようにしていました。結果論になりますが、今日は2回作戦が正解だったかもしれません。
 
 琢磨君は、最初のペースはそこそこよかったのですが、2回目のピットイン後に周回タイムががくっと落ちてしまいました。原因はこれから調べますが、1秒以上も落ちましたからね。単にタイヤがタレたというだけではなく、他の問題が絡んでいる可能性があります。
 
―レース前には、5位以上で入賞したいと言っていましたが、4位という結果には満足ですか。
 
 力勝負になった時に、5位ぐらいと思っていました。結果的に、モントーヤがリタイアしたことで、4位になったということです。
 
―優勝したアロンソ(ルノー)は、逃げ切ってマージンを築く作戦だったのでしょうが、それにしてもかなり速いペースでしたね。
 
 彼の勝ちパターンですよね。逃げ切って、あとは流してタイヤを持たせる。とはいえ先週のへレステストでは、ルノーのロングランは、タイムの落ち幅がかなり減っています。何か新しいことを、試しているようです。
 
 ただライコネン(マクラーレン)が、普通に上位からスタートしていたら、まったく違った展開になっていたでしょう。そういう意味では、依然としてマクラーレンが総合性能で一番だと思います。 ちょっと遅れてルノー。両者の一番の違いは、(マクラーレンの方が)タイヤが抜群に持つことです。特にリアタイヤの耐久性が、ルノーとは違いますね。その次にフェラーリがいます。少なくともシューマッハにはわれわれはまだ追いつけていません。その意味ではまさに、今日の結果は実力を反映したものでした。
 
 次週イギリスGPは、天候がめまぐるしく変わる点が厄介ですが、3年前のレースはその兆候をうまくとらえて、逆に味方につけることができています。ジェンソン、琢磨ともに、シルバーストンは非常に得意なサーキットですし、特にジェンソンは予選出走順もいい。琢磨にしても、第2の故郷のようなコースです。今回以上の結果を期待したいですね。
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