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2台完走を果たしたもののノーポイントという、予想外の結果に終わった復帰第1戦ヨーロッパGP。チームはその翌週、シルバーストーンとモンツァに分かれてテストを行ない、今週からの北米2連戦、そして7月以降の中盤戦に備えた。
今回はシーズンで初めて、2つのサーキットに分かれてテストを行ないました。シルバーストーンでは、主にイギリスGPに向けてのタイヤテスト、モンツァでは、北米2戦用の低いダウンフォースでのテストに専念しました。
本当は水曜日にシルバーストーン、木金とモンツァでやりたかった。そうすればレースドライバーが両方かけもちで走れますから。でもイギリスの天気が悪くて、結局は水金とモンツァ、木曜日がシルバーストーンという変則的なスケジュールになりました。
―ニュルでのタイヤの問題は、テストで解明できましたか。
「こういうことだった」と言うのは、大体分かりました。早めにタイヤがダメになってしまったのは、空力や足回りといった、特定した一つの要因ではなく、いろんなことが複合して起きたことでした。
―ニュルよりはいいレースが出来るといいですね。
大丈夫でしょう。完走したのにノーポイントなんて言うのは、今後はないと思いますよ。
―去年も北米2戦はいい走りが出来ていましたが、コース云々というだけでなく、クルマの戦闘力自体が上がっているということですか。
いろいろと進歩はしています。今回バージョンアップするエンジンも、かなりいいですよ。レース中は、けっこう速いと思います。テストではほぼ1500km走り切って、信頼性に関しても問題ありません。今回は、大きなステップアップかな。ニュルは5週間振りということで、かなり抑えた部分もありましたけれど、今度はそれも必要ないですから。
―レース中、回転を抑えたりしたわけですね。
レース中というよりは、フリー走行での周回を控えました。レース終了時点で、トータル500kmちょっとしか走っていませんでしたから。
―フリー走行で十分走れなかったことで、クルマの煮詰めに影響が出た?
タイヤ選択には影響がありました。あとは、新しいパーツを持って来ていましたが、比較テストが出来なかったので、投入をあきらめたとういうことはありました。
―シルバーストーンでは、相変わらずキミ・ライコネンが速かったですね。
速いですね、マクラーレンは。デ・ラ・ロサも速かった。
―2戦走らなかった間に、ライバルも進化していたという印象ですか?
うまくセッティングが決まれば、ルノーとも戦えるかもしれません。今回のテストでは、手応えを感じています。前回のレースは明らかにルノーに負けていましたが、新しいパーツも入れたし、前回負けていた原因も分かったし、同じ失敗は繰り返しません。とにかく次のカナダで2台揃ってポイントを取り、早い時点で表彰台に上がる、という展開にしたいですね。
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