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HondaモータースポーツF1中本修平レポート
VOL.44
 2005年開幕戦のオーストラリアGP。天候に翻弄された1回目予選で、琢磨がクラッシュ。最後尾スタートを余儀なくされたレースも、14位という結果に終わった。一方のジェンソンは8番手グリッドを獲得したものの、遅いクルマに行く手を阻まれるうちにトップ集団との差が開き、やはりポイントに届かない11位に終わった。(順位はともに、完走扱い)

 全然、話になりませんでしたね。タイヤそのものは、問題はありませんでした。路面温度がどうこうとか、天候その他のコンディションがどうこうとか言うことでもなく、クルマそのものが遅かったということです。
 
―ドライバーは、マシンバランスそのものは、悪くないと言っています。
 1台だけで走るときには、いいみたいですね。
 
―風とかの、外的要因を受けやすい?
 うーん、どうですか。そうかもしれませんね。(ジェンソンは)レース中、ジャック(・ビルヌーブ)を抜けませんでした。それに尽きますね。ジャックを抜くだけの力がありませんでした。後半、彼の前に出てからは、ずっと1分26秒台で走れていましたよね。それまでは、1分28秒台で走っていたジャックを、抜ききれませんでした。

 それをアロンソは、抜いていきましたよね。そこが、違いです。それだけだと思いますよ。スタートで出遅れて、ジャックの後ろになってしまって、ずーっとその状態でレースをしていたわけだから。当然、ジャックと一緒に、後ろのポジションに落ちていってしまいますよね。
 
―絶対的な速さが欠けていたのか、あるいは課題としていた立ち上がり加速とか、そういうものがまだ足りなかったのか。
 絶対的な速さが、欠けていたんですよ。アロンソにはできて、ジェンソンにはできなかった。前さえいなくなれば、1分26秒台でコンスタントに走れるわけですけどね。

 一方の琢磨くんは、終盤ギアボックスのトラブルが出て、ペースがガクッと落ちてしまいましたけどね。
 
―その1分26秒台というペース自体は、決して遅いものではない?
 まあ、戦おうと思っているライバルたちも、そのペースでしたからね。もちろん1分25秒台で走れていたら、クルマとしては速かったと言えるわけですけど、そうではありません。

 他のルノーやマクラーレン・メルセデス、フェラーリも、みな1分26秒台でしたよね。他と互角のタイムを出していたのでは、勝てません。それに加えて、遅いクルマが抜けませんでした。それは、絶対的な速さが、足りないからです。安定して、そこそこのタイムを刻むことはできるんですよ。

  クルマはそこまで仕上がっています。でも瞬発力が足りません。それを何とかしないと、苦しい戦いが続くでしょう。もちろん、何とかしますけれど。
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Honda モータースポーツ Formula1