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§Q:今年は表彰台が遠くに感じたりはしないですか?![]() 僕たちはこんなに一生懸命だ。だから、このみんなの努力を、今後のレースで絶対証明したいと思っている。B・A・R Hondaは今年、絶対に勝てるはずなんだからね。 バーレーンGPがあった日曜の夜に、前回のこのコラムを書き終えてすぐ、マクラーレンの株主、マンスール・オジェの奥さん、キャシーのバースデーパーティに出席するためマナマに向かった。パーティには、F1関係者も大勢かけつけていて、ミハエル(・シューマッハ)も来ていたよ。そういうライバルたちとレース以外の場所でしゃべることができたのは楽しかったな。素晴らしい夜だった。 翌日にはモナコへ行き、そこで2日ほどトレーニングをしてから、スペインのバルセロナで2日間のテストをこなした。1日目は信頼性とタイヤのテストで、2日目はエンジンとエアロダイナミクスのテストだった。これまでのマシンに比べて長距離走行でも安定していたし、セットアップを変えた分だけしっかりと応えてくれた。そうした反応から、エンジンもエアロダイナミクスも、ものすごく進化したってことがすぐに分かったよ。新しいタイヤでアタックしたとき、非公式だったけれどラップレコードを記録したんだよ。チームの誰もがレースへ向けて自信を持って、とてもハッピーな気持ちでテストを終えたんだ。 テストのあと、僕はスペインから、姉のターニャの結婚式のためにイギリスへ戻った。前回のコラムに書いたとおり、花嫁を教会まで送り迎えする大役を仰せつかっていたからね。ターニャが少しでもリラックスできるように、FMラジオのクラッシック番組をずっとかけて、なるべくゆっくり走ったよ。
ターニャの結婚式の翌日には、別の結婚式に出席するために車を走らせた。もうひとつの結婚式の主役は、僕の療法士をやってくれているフィル・ヤング。花嫁さんはオーストラリアの人だった。レース仲間がたくさん来ていて、くつろいだ雰囲気のとてもすばらしい結婚式だったよ。 次の日には、イスタンブールでラッキーストライクのPRの仕事が入っていた。今年のはじめにこの仕事のオファーがあったとき、ぜひやりたいと思ったんだ。8月21日にトルコGPが行われる新しいサーキット「イスタンブール・オートドロモ」を見る絶好のチャンスだったからね。 僕が行ったとき、オートドロモはまだ完全にはでき上がっていなかった。でも乗用車で走ってみることはできたから、レイアウトの感じをつかめたよ。かなり良くできたコースだと思った。優れたサーキットに必要な要素、つまり、高速コーナーとオーバーテークのポイントがすべて盛り込まれていた。ジュニアフォーミュラ時代に何度もレースで走ったイギリスのオールトン・パークに似ていると思った。起伏の多いコースだから、F1マシンで走ったらスリルいっぱいだろう。 その後はポールリカールで1日のテストを行った。このテストで、さっきも言ったように1日で750kmを走り抜いて、信頼性は問題なし。僕も疲れを全く感じなかった。つまり、今の僕の体調も最高だっていうことだね。新しくスポーティング・ディレクターになったジル・ド・フェランとは、ここで初めて一緒に仕事をした。彼がチームに加わってくれて本当にうれしい。人生に対してものすごく前向きで、レース経験も豊か。それにアメリカでHondaと組んでいい成績を残してきているしね。彼の存在はチームにとって大きな財産になると思うよ。 僕たちB・A・R Hondaのチーム全員が、イモラでの勢いをこのまま持ち込んで、これまでの努力を続けていくことができれば、これからも必ずポイントを重ねていけると思っている。そしてもちろん、初勝利だってね。さあ、かかってこい! |
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