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昨年11月から始まったウインターテストも、2月最終週のバレンシアテストですべてのプログラムを終えた。開幕戦オーストラリアGPに向けての空力、タイヤ、そしてエンジンの最新バージョンを試した最新テストの感触はどうだったのだろうか。![]() そんなに軽くないですね。5周計測のランを繰り返しながら、構造やコンパウンドの比較をやっていました。その1周目に出したタイムでしたから。 ―それであのタイムというのは、素直に喜んでいいのでしょうか。 あんまり素直に喜ぶものでもないですね。予選アタックじゃないとはいえ、ガソリンは比較的軽かったし、ニュータイヤでしたから。それに他にもいろいろ、やっているんです。フロントウイングの仕様違いのテストとか。その末に、ようやく出たタイムですから。 ―車の潜在能力はあるはずなのに、それが実走テストで出せずにきたと、折りに触れて言っていましたよね。それがヘレスの最終日でようやく出たということなんでしょうか。 まあ、トラックコンディションも良かったし、天候も良かったですからね。風もほとんど吹いてなかったし。とにかくタイヤテストのボリュームが非常に大きくて、それ以外のメニューがそれほど消化できていませんでした。 (クルマを速くするために重要な要素である)重量配分とか車高調整にしても、それだけにかかりっきりということもできず、日替わりで2時間ぐらいのペースで、細切れでやってこざるをえませんでした。 そんな状況下で、最終日にようやくやったのが、ヘレスのコンディションに合っていたと、そんな感じですね。 ―それに続いてバレンシアに行って、全般的にはどうでしたか。 空力アップデートも含めていろいろ試したかったんですが、初日2日目と風が非常に強くて、あまりはっきりとデータには表れず、ドライバーコメントに頼らざるを得ませんでした。でもまあ最終日はもう1回整理し直す感じで、だいたいの方向性はつかめました。 ![]() 空力はもちろんですが、セパン(マレーシアGP)のタイヤを決めるために、ロングランもしましたよ。 ―予選+レース距離の350kmを、実際に1セットのタイヤで走ったんですか? 全てではありませんが走りましたよ、ヘレスでもバレンシアでも。一気にというのではなくて、初日と2日目で足して350kmとかですけど。 ―ウインターテストを終了し、いよいよ一週間後に開幕戦を控え、今はどんな心境ですか? 万全の準備が出来たとは言えないけれど、十分戦えると思います。自分の中では、今は開幕戦オーストラリアGPで優勝するには何をしたらいいか、そのことしか考えていませんよ。 |
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