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シーズン後半のB・A・R
Honda は、ドイツGPで復活の糸口をつかみ、再びコンスタントに上位入賞を重ねていく。しかしイタリアGPのレース展開が端的に示すように、フェラーリとの差は依然として大きかった。 モンツァ(イタリアGP)は高速コースですよね。ああいった、ダウンフォースを効かせる必要がなくウイングを軽くできるサーキットは、空力効率に優れるフェラーリにすごく有利になるんです。逆にたくさんのダウンフォースを必要とするコースだと、フェラーリもウイングを重くしなければならず、我々との差が出にくいんですけどね。モンツァではその空力性能差があからさまに出る。 ![]() ―B・A・R Hondaがフェラーリと同じ最高速を出そうとすると、ウイングを相当軽くせざるを得ず、そうするとコーナーで曲がらないマシンになり、大きく遅れをとってしまう・・・ そう。その辺の改良が、来年に向けての一番の課題ですね。とにかく空力が遅れている。 ―中国はどうでした? 初開催のGPとしては上手く行ったほうですね。結局バリチェロにやられてしまいましたが。 ―そして鈴鹿GPの敗因は、経験の差が出てしまったということでしょうか? 経験というか、台風による悪天候続きで、セッティングが決まっていないクルマで走りましたよね。だから、サーキットに持ち込んできた時のクルマの性能差が、そのまま結果に出てしまったレースでした。 ![]() そんな中で鈴鹿GPは、1日でもいいからドライ路面で走れていたら、車高やサスペンションなどセッティングを詰められて、もっと良い成績が上げられていたんでしょうけどね。ただ、バトンも琢磨も、まだかなり濡れている路面状態で1回目予選を走って、結構良いポジションを取れた。他の上位ドライバーが、かなり苦労している中でね。2回目予選も、2人ともガンと順位を上げましたよね。そしてドライ路面ぶっつけ本番の決勝で、3−4位を獲得した。もっと良いコンディションで走ったモントーヤもライコネンも、これだけの走りはできていない。その意味でバトンと琢磨は、あのような状況の中、随分良い仕事をしてくれたと思います。(この項続く) |
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