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今回から何回かに分けて、B・A・R Hondaの3人のドライバーの話をしようかと思います。最初は、第3ドライバーのアンソニー・デビッドソンのことをお話ししましょう。
 
アンソニー・デビッドソン
アンソニーは今年から、グランプリの初日に第3ドライバーとしてフリー走行を走ってくれています。その際に私が、エンジンの担当エンジニアを務めています。彼とはテストでもよく一緒に仕事をしているし、そういった意味では、ずっと間近で見てきた存在です。
 
まず、テストドライバーとしては、十分な速さを備えていますね。グランプリの金曜日も、良いタイムを刻むことが多い。週末はもちろんレギュラードライバー主体ですから、アンソニー自身の好むセッティングで走らせてはいません。セッティング次第では、もっと良いタイムが出るでしょう。エンジンに関して言えば、彼の使うエンジンは、金曜日1日だけしか使わないから、バンバン回すことが出来る。予選やレースを想定して、ここまで回しても大丈夫という確認作業が必要ですからね。その点はレギュラー陣より、アンソニーの方にアドバンテージがあると言えますね。
 
彼は初めて走るサーキットでも、5−6周走っただけで、すぐにそこそこのタイムを出してきますね。その辺の適応性も十分あります。体力的にも、全く問題ない。この冬のテストでも、3日間で1,700km走らせたことがありましたけど、平気な顔をしていました。
 
性格の良さは抜群です。すごく良い奴。ただ、テストドライバーとしては、その性格の良さが災いすることもないではない。例えば、テストで何か新しいパーツを試す場合。そういう時、エンジニアとしてはやっぱり良い結果が欲しいわけですよ。するとアンソニーは、大して良くなくても、良いと言ってしまう。相手の期待に添うような答えを言いがちなんです。ドライバーとしてのフィードバック能力に問題があるわけじゃない。要は、良い人過ぎるんですね。
 
貪欲さがにじみ出るようなドライバーではないけれど、もちろんそれなりのものは持っている。レースをしたいと、事ある毎に言っていますしね。実力はあるだけに、将来チャンスを得てレギュラードライバーになれると良いですね。(終わり)

※今週末7月25日(日)は、第12戦ドイツGPです。皆様のご声援をよろしくお願いいたします。
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