![]() |
![]() |
![]() ![]() |
2004年シーズン、大躍進を遂げたB・A・R
Honda。7月のドイツGPの前に、B・A・RとHondaの契約は、2007年まで継続されることが発表され、ますますその開発に加速がつくことになった。 今後のHonda F1について、社長の福井はこう語る。 (本田技研工業(株)代表取締役社長:福井威夫) 「・・・・F1の世界でもね、これから先タイトル争いをするには、もっともっと進んだ技術が必要なんですよ。それは、空力もそうだし、エンジンもそうだし。ですから、そういう領域の、先を見た技術の仕組みみたいなことをしっかりやりながら。とは言え、そんな気長に待っていられませんから、来年からもうタイトル争いをするんだ、と。一戦一戦勝っていくんだ、と言うね、そういうことで進めたいと思っています」 本田技術研究所は、量産車の研究開発などを主な業務としている。二輪および汎用製品などを開発するのが、埼玉県にある朝霞研究所と朝霞東研究所。四輪のデザイン、そして様々な先進技術の研究開発を行う和光研究所は、ASIMOが生まれた場所だ。また、2004年に新設された和光西研究所は、航空機エンジンの研究を行う。そして、栃木研究所は、テストコースや世界初の全天候型衝突安全実験施設などを備える四輪開発の中枢基地であり、ここでレース車両の開発も行われているのだ。
Q:「量産車の開発と大きく異なる点は?」 「私も、レースに来る前はずっと量産のエンジンの開発をやっていました。量産の場合は、工場のラインやコストの都合など、いろんな制約がありまして。F1のエンジンの場合、制約がないから、白紙の状態から考える辛さ、難しさっていうのがありますね」 今回初めて取材が許されたF1開発の現場。その知られざる開発現場を、ジャーナリスト・中部博氏※1とF1プロジェクトをけん引する木内・橋本の対談も交えてお送りしよう。 ※1 中部博氏:Hondaに関する著作も多数発表するなど、ノンフィクション作家として活躍中。 |
|1|2|3|4| | NEXT> |