Round02オーストリアシュタイアーマルクGP

2020年7月11日(土)

レッドブル・リンク

第2戦 シュタイアーマルクGP

第2戦 シュタイアーマルクGP 予選

シュタイアーマルクGPの2日目は予選のみの走行となりましたが、Aston Martin Red Bull RacingとScuderia AlphaTauri Hondaの両チームにとってはドラマチックなセッションになりました。

フリー走行3は激しい雨でキャンセルになりましたが、予選の1時間前には雨がやみ、予選は行われることになりました。しかし、再び雨が降ってきたことから、予選Q1は予定より46分遅れでスタート。ウエット・コンディションの中、Honda勢の4台はすべて予選Q2へと進みます。

予選Q2では雨が激しさを増し、ラップタイムの更新が難しくなります。フェルスタッペンは2番手、ガスリーは5番手、アルボンは8番手で予選Q3進出を決めました。クビアトは0.2秒以下の差でQ3進出を逃し、決勝は14番手からスタートします。

決勝Q3の最終ラップでは、フェルスタッペンとハミルトン(メルセデス)がポールポジションを巡って競い合いました。フェルスタッペンは2番手で最終ラップに突入すると、第1セクターをファステスト・タイム、第2セクターを自己ベストで走りますが、前にマシンが走っていた影響もあり、最後から2番目のコーナーでスピンを喫し、ポールポジションには届きませんでした。

アルボンとガスリーは難しいコンディションの中、フロントローを獲得したフェルスタッペンから遅れること約0.5秒で、それぞれ6番手と7番手でした。

日曜日の決勝はドライ・コンディションになる見込みです。金曜日のドライでのデータを分析し、シーズン第2戦の決勝に備えます。

コメント

田辺豊治 | HONDA F1テクニカルディレクター
「今日はFP3が激しい雨でキャンセルされ、その後予選前に雨脚が弱まったものの再度強く降りだすなど、非常に難しいコンディションでの予選となりました。

そのような中でAston Martin Red Bull Racingのフェルスタッペン選手が2番手を獲得し2戦連続でフロントローからのスタートとなります。

チームメイトのアルボン選手、Scuderia AlpahTauriのガスリー選手もQ3に進出し、他車のペナルティにより明日のレースはそれぞれ6番手と7番手からのスタートになります。

ドライコンディションが予想されるレースに向けて、いいグリッドポジションだと考えています。

明日は4台が完走し、それぞれのドライバーがさらにポジションを上げてレースを終えられることを目指し、準備を進めます」

マックス・フェルスタッペン
マックス・フェルスタッペン「難しいコンディションの予選でしたが、2番手という結果には満足しています。予選Q1とQ2はいい走りができていましたが、Q3では雨量が増し、水たまりも多くなりました。オーバーステア気味になり、バランスを取るのが難しかったです。

最終ラップはもっといい走りがしたかったです。最終コーナーでスピンしてしまいましたが、それがなくてもルイス(メルセデス)には敵わなかったと思います。明日の決勝はドライになる見込みですし、優勝を目指して走ります。フロントローからのスタートですし、メルセデスに勝ってより多くのポイントを獲得したいです」

アレクサンダー・アルボン
アレクサンダー・アルボン「もっといいドライビングができるはずでした。最終ラップは路面の状態がよくなりスピードも出ていたので、ミスがなければ3番手になれたと思います。マシンのバランスは先週の方がよかったです。まだ課題が残っているので、今夜セットアップを進めたいと思います。

今週もレースペースは良好なので、決勝ではいい走りをしたいです。どのチームも先週のデータがあるので、明日は戦略をしっかりと練ることが大切です。できるだけのことをしたいと思います」

ピエール・ガスリー
「今年2戦目にして今シーズン初の予選Q3を走ることができ、結果にとても満足しています。ウエット・コンディションでの走行を楽しみました。タフな予選でしたが、楽しく走れましたし、最大限チャンスを活かしました。最終ラップでイエロー・フラッグが出てしまったのは残念でした。それがなければ0.2~3秒速く走れていたはずで、5番手あたりにポジジョンを上げることもできたと思います。でも、ノリス(マクラーレン)にペナルティーが科されているので、明日の決勝は7番手からスタートできることになりました。今日の結果にはとても満足しています。明日は今日とは違うコンディションになりそうですが、またポイントを獲得できるようにがんばります」

ダニール・クビアト
「考えていたよりもよくない結果でした。予選Q1までは問題なかったのですが、Q2では何回もスリップしてしまいました。久しぶりのウエットの割にはしっかり走れましたが、十分ではありませんでした。ベストは尽くしましたが、結果には満足していません。明日の決勝はどんな展開になるか分かりませんが、確実な走りで入賞を目指します。チャンスがあれば、ものにしたいです」

リザルト

予選

順位 No. ドライバー チーム Q1 Q2 Q3
144ルイス・ハミルトンMercedes1'18.1881'17.8251'19.273
233マックス・フェルスタッペンAston Martin Red Bull Racing1'18.2971'17.9381'20.489
355カルロス・サインツJr.McLaren1'18.5901'18.8361'20.671
477バルテッリ・ボッタスMercedes1'18.7911'18.6571'20.701
531エステバン・オコンRenault1'19.6871'18.7641'20.922
64ランド・ノリスMcLaren1'18.5041'18.4481'20.925
723アレクサンダー・アルボンAston Martin Red Bull Racing1'20.8821'19.0141'21.011
810ピエール・ガスリーScuderia Alphatauri Honda1'20.1921'18.7441'21.028
93ダニエル・リカルドRenault1'19.6621'19.2291'21.192
105セバスチャン・ベッテルFerrari1'20.2431'19.5451'21.651
1116シャルル・ルクレールFerrari1'20.8711'19.628
1263ジョージ・ラッセルWilliams1'20.3821'19.636
1318ランス・ストロールRacing Point1'19.6971'19.645
1426ダニール・クビアトScuderia Alphatauri Honda1'19.8241'19.717
1520ケビン・マグヌッセンHaas1'21.1401'20.211
167キミ・ライコネンAlfa Romeo1'21.372
1711セルジオ・ペレスRacing Point1'21.607
186ニコラス・ラティフィWilliams1'21.759
1999アントニオ・ジョヴィナッツィAlfa Romeo1'21.831
208ロマン・グロージャンHaasDNS

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