Round04アゼルバイジャンアゼルバイジャンGP

2019.04.27(土)

バクー・シティ・サーキット

第4戦 アゼルバイジャンGP

第4戦 アゼルバイジャンGP 予選

波乱に満ちた今日のアゼルバイジャンGP予選の結果、明日のレースはHondaのPUを積んだマシンのうち2台が、2列目と3列目からスタートすることになりました。

Aston Martin Red Bull Racingのピエール・ガスリーは、昨日のプラクティスセッション中にレースオフィシャルによる計量の指示に従わなかったことによるペナルティーのために明日のレースではピットレーンからのスタートが決まっていました。それでも今日の予選Q1ではトップタイムを記録し、明日に向けて期待を持たせるスピードを見せています。

なお、Q1でのクラッシュによる赤旗中断により30分遅れでスタートしたQ2では、ガスリー選手は走行を行いませんでした。

その他の3台も順調にQ2進出を果たしましたが、Q2最後のアタックでトラフィックなどの影響によりタイヤをうまく作動できず、Red Bull Toro Rosso Hondaのアレックス・アルボンはわずか0.1秒差でQ3進出を逃す結果となりました。

アルボンは13番手のタイムですが、他車のペナルティーにより明日は12番グリッドからのスタートになります。

10台で争われるQ3にはレッドブルのマック・フェルスタッペンと、トロロッソのダニール・クビアトが進出。

フェルスタッペンは二台のメルセデスと一台のフェラーリに次ぐ4番手。最後にすばらしいアタックを見せたクビアトは、フェルスタッペンの後ろとなる6番手を獲得し、予選を終えました。

コメント

田辺豊治 | HONDA F1テクニカルディレクター
「今日の予選は波乱含みで難しい展開になりましたが、フェルスタッペン選手が今日もすばらしい走りを見せて4番グリッドを獲得してくれました。また、Red Bull Toro Rosso Hondaとして今季初のQ3進出になったクビアト選手も6番グリッドを獲得し、明日のレースに向けて前向きな結果になりました。今週末にあわせて競争力のあるパッケージを準備してくれた両チームのメンバー、そしてHRD-Sakuraとミルトン・キーンズにいるHondaの仲間たちの尽力に感謝しています。ガスリー選手はQ1で全体のトップタイムをマークしたものの、昨日のセッション中のペナルティーにより明日はピットレーンからのスタートになってしまうことは残念です。ただ、明日は長いレースになりますし、ここバクーはさまざまな波乱が起こる可能性があるサーキットですので、12番手からスタートするアルボン選手とともに着実に順位を上げ、入賞圏内を目指してもらいたいと思います。明日のレースは4台完走、4台ポイント獲得を狙います」

アレクサンダー・アルボン
アレクサンダー・アルボン「最後は少し不満が残る予選となりました。Q3に進出できるだけのペースがあると感じていたのですが、重要な時に発揮できなかったようです。タイヤを適正な温度にマネージできるよう努力していたのですが、赤旗中断後のセッション終盤に急激に気温が下がった後は、その対応に苦慮することになりました。路面が冷えている時にマシンがスライドしてしまうという状況が発生してしまったのですが、うまくウォームアップできていなかったが原因かもしれません。今日も目の当たりにしましたが、ここではどんな大混乱が起こるかわからないので、明日は気を取り直して決勝を迎えたいと思います」

ダニール・クビアト
ダニール・クビアト「今日はQ3でもいい走行ができ、予選でも満足のいく結果を出せたと思います。このサーキットのようなコースはドライバーにとって勇気を試されるコースであり、いいラップをまとめられると自信につながります。昨日十分に走ることができず、誰にとっても理想的な状況ではありませんでしたが、僕はいいペースをつかむのにあまり多くの周回を走る必要がないタイプなので、大きな影響はありませんでした。走行中トラックウォールをかすめてしまったラップがあったのですが、このサーキットはそのぐらいの度胸を持って攻めなければいいタイムは出せないコースです。明日の決勝は長い一戦となるので、いい結果につなげるにはすべてをうまくまとめなければなりませんが、僕には十分そのチャンスがあると手応えを感じています。決勝は何が起こるか全く予想がつきませんが、冷静に最善を尽くして戦います」

ピエール・ガスリー
ピエール・ガスリー「Q1をトップタイムで終えることができたのはよかったのですが、明日の決勝はピットレーンからスタートすることが決まっていたので、燃料の少ない状態でのマシンの感触を確かめることを最優先しました。今シーズン始まって以来、初めてではないかと思うぐらい、いい手応えを感じることができたので、とても満足しています。常にどんな状況にも適応できるよう努力しているのですが、その努力のおかげで少しずつ前進できているように感じています。方向性は間違っていないと思うので、結果的にポジティブな予選となったのではないでしょうか。決勝に向けてエンジンのマイレージをセーブしておきたかったので予選ではPUのパワーレベルを上げることを控えたため、あまり期待はしていませんでした。結果的には手応えを感じることができた予選セッションとなりました。チームはいいマシンを準備してくれているので、マックス(フェルスタッペン選手)がQ3でいいグリッドを獲得できるよう願っていました。このサーキットでは予想外のことばかりが起こるので、決勝ではチェッカーを受けるまで最大限、攻めて戦います。マシンの仕上がりには自信があるので、明日はスタートの遅れを取り戻してポイント獲得してレースを終えられるようにプッシュしていきます」

マックス・フェルスタッペン
マックス・フェルスタッペン「予選でここまでのパフォーマンスを出せたことはいい意味で驚いていますし、2列目スタートになったことは、悪くない結果だと思います。Q3では1セットしか使用できるタイヤが残っておらず、ライバルと違った戦略を取ることになったため、単独で走行するセッションになりました。このサーキットを単独で走るのは難しく、スリップストリームを使いながら走行している他のマシンと比べてしまうと、もちろんタイムは出せません。自分のQ2の結果と比べても、0.25秒もメインストレートではタイムを失うことになりました。別のもう一本のストレートでは6、7秒先を走行するマシンの後ろに吸い込まれるように付いて走れば、そこで0.1か0.2秒も稼ぐことができます。予選セッション最後のアタックラップで最大限にプッシュをした結果、うまくまとめることができただけに、もし多数のマシンの列からのスリップを利用できる位置にいれば、ポールポジション争いもできたかと思います。しかし、マシンの調子に十分な手応えを感じることができたことに満足しています。ここでのレースは1コーナーで結果が決まってしまうようなレースにはならず、いつも荒れる一戦となります。ライバルとの差は大きくないですし、4番手スタートは十分にトップ争いができる位置であると信じています」

リザルト

フリー走行3

順位 No. ドライバー チーム タイム/差
116シャルル・ルクレールFerrari1'41.604
25セバスチャン・ベッテルFerrari+0.198
333マックス・フェルスタッペンAston Martin Red Bull Racing+1.248
477バルテッリ・ボッタスMercedes+1.460
544ルイス・ハミルトンMercedes+1.572
626ダニール・クビアトRed Bull Toro Rosso Honda+1.619
720ケビン・マグヌッセンHaas+1.690
823アレクサンダー・アルボンRed Bull Toro Rosso Honda+1.696
911セルジオ・ペレスRacing Point+1.826
107キミ・ライコネンAlfa Romeo+1.933
113ダニエル・リカルドRenault+1.957
1299アントニオ・ジョヴィナッツィAlfa Romeo+2.033
134ランド・ノリスMcLaren+2.320
1455カルロス・サインツJr.McLaren+2.374
1518ランス・ストロールRacing Point+2.435
1627ニコ・ヒュルケンベルグRenault+2.439
178ロマン・グロージャンHaas+2.770
1888ロバート・クビサWilliams+4.396
1963ジョージ・ラッセルWilliams+4.686
2010ピエール・ガスリーAston Martin Red Bull Racing+6.232

予選

順位 No. ドライバー チーム Q1 Q2 Q3
177バルテッリ・ボッタスMercedes1'42.0261'41.5001'40.495
244ルイス・ハミルトンMercedes1'41.6141'41.5801'40.554
35セバスチャン・ベッテルFerrari1'42.0421'41.8891'40.797
433マックス・フェルスタッペンAston Martin Red Bull Racing1'41.7271'41.3881'41.069
511セルジオ・ペレスRacing Point1'42.2491'41.8701'41.593
626ダニール・クビアトRed Bull Toro Rosso Honda1'42.3241'42.2211'41.681
74ランド・ノリスMcLaren1'42.3711'42.0841'41.886
899アントニオ・ジョヴィナッツィAlfa Romeo1'42.1401'42.3811'42.424
NC7キミ・ライコネンAlfa Romeo1'42.0591'42.0821'43.068
916シャルル・ルクレールFerrari1'41.4261'41.995
1055カルロス・サインツJr.McLaren1'41.9361'42.398
113ダニエル・リカルドRenault1'42.4861'42.477
1223アレクサンダー・アルボンRed Bull Toro Rosso Honda1'42.1541'42.494
1320ケビン・マグヌッセンHaas1'42.3821'42.699
NC10ピエール・ガスリーAston Martin Red Bull Racing1'41.335
1418ランス・ストロールRacing Point1'42.630
158ロマン・グロージャンHaas1'43.407
1627ニコ・ヒュルケンベルグRenault1'43.427
1763ジョージ・ラッセルWilliams1'45.062
1888ロバート・クビサWilliams1'45.455

フォトギャラリー

ニュース