ROUND20
アブダビ
ヤス・マリーナ・サーキット
2017.11.25(土)
「今季最終戦で入賞を目指す」
#AbuDhabiGP
ヤス・マリーナ・サーキット、11月25日(土)
午後のFP3では予定していた走行プログラムをすべて消化し、いいラップタイムを刻んでいたものの、いずれのドライバーもFP3での走りを予選で十分に活かすことができませんでした。
FP3では、両ドライバーとも力強いパフォーマンスを発揮。フェルナンド・アロンソは7番手、ストフェル・バンドーンは8番手に入り、McLaren-Hondaはコース上で4番目に速いマシンとなりました。午後のQ1でも引き続き力強いパフォーマンスを発揮し、バンドーンは1度のみの走行を行い、余裕を持ってQ2に進出。アロンソは、2回目の走行でQ2進出を決めました。Q1ではバンドーンは9番手、アロンソは12番手でした。
Q2では、日中から夕暮れ時にかけて刻々と変化する路面状況に適応するため、両ドライバーはマシンのセットアップを微調整しました。ただ、我々のマシンのパフォーマンスには限界があるため、さらにパフォーマンスを少し上げてきた中団のライバルチームに対して、力強い戦いを挑むのは難しい状況でした。
接戦の中位グループで力強い走りをしながらも、アロンソとバンドーンはQ3進出を僅差で逃し、明日の決勝をそれぞれ11番手および13番手からスタートします。それでも、最近は予選よりもレースでのペースの方がいいと両ドライバーがコメントしているので、日曜日の夜に行われるMcLaren-Hondaとして最後のグランプリで力強いパフォーマンスを披露したいと思います。
FP3 | 7番手 | 1分39.155秒(トップとの差 +1.528秒) | 15周 | 予選 |
Q1 | 12番手 | 1分38.820秒 | (オプションタイヤ) |
Q2 | 11番手 | 1分38.636秒 | (オプションタイヤ) |
「11番手というポジションには満足しています。今日の我々のパフォーマンスに相応しい結果です。予選では思ったほどスピードがなく、仮にQ3に進出して9番手または10番手を獲得できていたとしても、すぐ後ろのマシンが新品タイヤを履いて決勝に臨むことになっていたので、自分は使用済みタイヤでスタートしてもあまり意味がなかったと思います。明日は私が新品タイヤでスタートできる立場にあるので、それを活かせるようにします。
マシンの実力を最大限に引き出したものの、予選になると、ほかのチームはエンジンに『予選モード』という魔法のボタンがあるようで、我々は少しポジションを下げました。
マシンのバランスには満足していますし、週末を通していい状態です。FP3では7番手と8番手に入り、ロングランではかなり競争力があるようです。ですから、レースペースは期待できるはずですし、明日はポイント獲得のチャンスがあります。
基本的に、今年の順位はほぼすべて確定していますし、今回はだれにもプレッシャーはなく、チャンピオンシップの順位に影響を及ぼすようなポイントをかけて戦うこともありません。そのような比較的リラックスした状況ですので、明日はレースそのものがエキサイティングなものになるよう願っています」
FP3 | 8番手 | 1分39.277秒(トップとの差 +1.650秒) | 18周 | 予選 |
Q1 | 9番手 | 1分38.777秒 | (オプションタイヤ) |
Q2 | 13番手 | 1分38.808秒 | (オプションタイヤ) |
「今日という一日を終えて、さまざまな感情が入り混じっています。日中に行われた最後のフリー走行はかなりよく、まずまずの力強さをみせ、4番目に速いチームとなりました。ただ、これまでもあったように、我々にはほかのチームのように予選で馬力をさらに少し上げるための魔法のボタンがなく、ライバルチームに負けてしまいました。
今日は難しい予選になると予想していたものの、接戦でしたし、Q3進出の可能性はあったと思います。ラップタイムをさらに詰めるためにセットアップを少し変更し、攻めの走りをしようとしましたが、期待通りの効果は得られず、Q1以降は低迷する結果となりました。それでも、今日の結果にはまずまず満足していますし、明日はいいレースができるよう願っています。
今季は残すところ1戦となり、明日の最後のレースを全員が楽しみにしています。ただチーム全体が今回の最終戦を通常のレースと全く同じように考えており、ポイント獲得のチャンスはまだ残されていますし、このチャンスを最大限に活かして、いいレースができればと思います。ここ最近は、すぐ前方にほかのマシンがいない状態で走行する際には、まずまずのレースペースをみせています。ただ、今季の我々にとってオーバーテイクは難しいので、予選はとても重要でした。戦略面でできることはあまりないので、好スタートを切り、アクシデントに巻き込まれることなくオープニングラップを走行し、力強いポジションにつければと思います。明日は全力を尽くし、いいかたちでシーズンを締めくくりたいと思います」
エリック・ブーリエ McLaren-Honda Racing Director
「昨日と同様に、ここアブダビでは中団は非常に拮抗していました。従って、自分たちのマシンの実力をもう少し期待していたものの、Q3に進出できるかどうかは分からないと考えていました。そして、懸念していたように、ライバルチームは私たちのQ3進出を阻止するだけの出力アップを行い、その結果、我々は僅差でQ2敗退となりました。
FP3とQ1では両ドライバーが力強いペースをみせていただけに、それをQ2で披露できなったことについては、少しフラストレーションを感じています。Q2までは、コース上で4番目に速いマシンとして、力強い走りをみせていました。それでも、今日の走りには前向きな点がありました。両ドライバーが時間を賢く使って、明日のレースに向けてマシンのセットアップをするだけではなく、今後に向けて重要なデータを収集するためにマシンのセッティングを進めてくれました。
明日はフェルナンドもストフェルも、スタート時のタイヤを自由に選択できるというメリットがあります。このコースでオーバーテイクするのは簡単ではないものの、我々はポイント獲得を目指します。McLaren-Hondaとして臨む最後のレースとなる、今季最終戦をいいかたちで終えるためにも、懸命にプッシュします」
長谷川 祐介 (株)本田技術研究所 主席研究員 F1プロジェクト総責任者
「今日はチームにとってタフな一日になりました。
午前のセッションでは、昨日からさらにマシンのセットアップを進め、両ドライバーともに良い感触を得ながら予選に臨みましたが、予選では僅差の戦いの中で、11番手と13番手で2台揃ってQ3進出を逃すという厳しい結果になりました。明日はいよいよMcLaren-Hondaにとって最後のレースになります。Q2で敗退となった今日の予選結果は残念でしたが、レースはニュータイヤを装着した上でポイント獲得が十分に可能なポジションからのスタートになります。
PUとしてはここ数戦で安定したパフォーマンスをみせられているため、明日もこの状態を維持し、最後にポイント獲得を果たせればと考えています。チームとして今出せる力をすべて出しきった上で、いいフィナーレを迎えたいと思います」
順位 | No. | ドライバー | チーム | タイム/差 |
---|---|---|---|---|
1 | 44 | ルイス・ハミルトン | Mercedes | 1'37.627 |
2 | 77 | バルテッリ・ボッタス | Mercedes | +0.273 |
3 | 7 | キミ・ライコネン | Ferrari | +0.530 |
4 | 5 | セバスチャン・ベッテル | Ferrari | +0.547 |
5 | 3 | ダニエル・リカルド | Red Bull | +0.713 |
6 | 33 | マックス・フェルスタッペン | Red Bull | +0.960 |
7 | 14 | フェルナンド・アロンソ | McLaren-Honda | +1.528 |
8 | 2 | ストフェル・バンドーン | McLaren-Honda | +1.650 |
9 | 55 | カルロス・サインツ | Renault | +1.713 |
10 | 11 | セルジオ・ペレス | Force India | +1.740 |
11 | 19 | フェリペ・マッサ | Williams | +1.756 |
12 | 27 | ニコ・ヒュルケンベルグ | Renault | +1.769 |
13 | 31 | エステバン・オコン | Force India | +1.873 |
14 | 20 | ケビン・マグヌッセン | Haas | +2.204 |
15 | 8 | ロマン・グロージャン | Haas | +2.452 |
16 | 94 | パスカル・ウェーレイン | Sauber | +2.680 |
17 | 18 | ランス・ストロール | Williams | +2.945 |
18 | 10 | ピエール・ガスリー | Toro Rosso | +3.110 |
19 | 9 | マーカス・エリクソン | Sauber | +3.162 |
20 | 28 | ブレンドン・ハートレイ | Toro Rosso | +3.256 |
順位 | No. | ドライバー | チーム | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | 77 | バルテッリ・ボッタス | Mercedes | 1'36.231 |
2 | 44 | ルイス・ハミルトン | Mercedes | 1'36.403 |
3 | 5 | セバスチャン・ベッテル | Ferrari | 1'36.777 |
4 | 3 | ダニエル・リカルド | Red Bull | 1'36.959 |
5 | 7 | キミ・ライコネン | Ferrari | 1'36.985 |
6 | 33 | マックス・フェルスタッペン | Red Bull | 1'37.328 |
7 | 27 | ニコ・ヒュルケンベルグ | Renault | 1'38.282 |
8 | 11 | セルジオ・ペレス | Force India | 1'38.374 |
9 | 31 | エステバン・オコン | Force India | 1'38.397 |
10 | 19 | フェリペ・マッサ | Williams | 1'38.550 |
以下Q2にて決定 | ||||
11 | 14 | フェルナンド・アロンソ | McLaren-Honda | 1'38.636 |
12 | 55 | カルロス・サインツ | Renault | 1'38.725 |
13 | 2 | ストフェル・バンドーン | McLaren-Honda | 1'38.808 |
14 | 20 | ケビン・マグヌッセン | Haas | 1'39.298 |
15 | 18 | ランス・ストロール | Williams | 1'39.646 |
以下Q1にて決定 | ||||
16 | 8 | ロマン・グロージャン | Haas | 1'39.516 |
17 | 10 | ピエール・ガスリー | Toro Rosso | 1'39.724 |
18 | 94 | パスカル・ウェーレイン | Sauber | 1'39.930 |
19 | 9 | マーカス・エリクソン | Sauber | 1'39.994 |
20 | 28 | ブレンドン・ハートレイ | Toro Rosso | 1'40.471 |