ROUND15
マレーシア
セパン・インターナショナル・サーキット
2017.10.01(日)
「これまでで最高のレース」
#MalaysianGP
セパン・インターナショナル・サーキット、10月1日(日)
本日のマレーシアGPにおいて、ストフェル・バンドーンは「F1ではこれまでで一番」と自身が表するレースを完走し、前戦から2戦連続となる7位入賞を果たしました。
予選7番手のバンドーンは、見事なスタートを切り、序盤には一時は5番手に浮上。結局、レース中にポジションを明け渡した相手は、セルジオ・ペレス選手(Force India)とセバスチャン・ベッテル選手(Ferrari)だけでした。
今日の順位は、バンドーンがチームとともに懸命に仕事をしてきた証であり、レースでのペースは予選ほどよくないと想定していただけに、特にうれしい結果となりました。
一方、フェルナンド・アロンソは11位で完走し、チャンピオンシップポイントを僅差で逃しました。彼のレースは、思うような展開にはなりませんでした。前方のマシン同士が接触したことにより2コーナーで出遅れ、中団でほかのマシンとの長いバトルを何度も展開しました。アロンソもミスのないレースをしたものの、チャンスを十分に活かせませんでした。
スタート | 10番手 |
レース結果 | 11位 |
ファステストラップ | 1分36.501秒 55周目(トップとの差 +2.421秒、11番手) |
ピットストップ | 1回:26周目(ピットストップ時間 4.170秒) [オプション→プライム] |
「今日は厳しいレースでした。
スタート直後に、2コーナーでWilliamsの2台が目の前で接触したため、いくつかポジションを落としました。その結果、第二集団で実際よりも少し遅いペースで走行することになり、オーバーテイクがなかなかできませんでした。
前を走るライバルを抜くのにかなりの時間をロスし、それによって自分のレースが台無しになりました。今日は残念でしたし、ベストなレースの一つと言うにはほど遠い内容でした。
ただ、今後はもっといい日もあるでしょう。次戦の日本では、今回よりもさらに力強い走りをし、Hondaの母国GPでポイントを獲得し、チームに貢献できるようにしたいと思います。
マレーシアとシンガポールという、全く異なるサーキットでポイントを獲得できたことは、チームにとって非常にいいことです。今季の残りのレースでは、引き続きさらにポイントを獲得できるよう願っています」
スタート | 7番手 |
レース結果 | 7位 |
ファステストラップ | 1分35.931秒 49周目(トップとの差 +1.851秒、9番手) |
ピットストップ | 1回:13周目(ピットストップ時間 3.005秒) 1分31.582秒(オプションタイヤ) [オプション→プライム] |
「今日は、私にとってこれまでで一番のF1レースでした。
週末を通して非常に力強い走りをし、マシンに対しては心から自信が持てると感じていました。予選で7番手に入ったものの、レース順位がどうなるのかは分かりませんでした。ですから、今日7位となったことは、すばらしい結果です。
スタートはとてもよかったです。後方のForce IndiaとWilliamsのそれぞれ2台から自分のポジションを守るのは恐らく難しいと思っていましたが、結局、抜かれたのはペレス選手だけでした。それ以降は、すばらしい速さがありました。タイヤをセーブし、ランス・ストロール選手(Williams)との差を維持しながら、各ラップで懸命にプッシュしました。そして、それを最後まで続けることができました。
今日はとてもうれしいです!」
エリック・ブーリエ McLaren-Honda Racing Director
「まずは、ストフェルに敬意を表したいと思います。今回は、前戦に続く2回目の7位入賞となりました。これは、ストフェルがいい結果につなげるために、どれだけの努力と決意をもってレースに臨んでいるのかを示す結果です。
スタート前は、特に後方のさらに速い(ライバルチームの)マシンに抜かれることになるだろうと考えていたため、容易なレースになる気配は全くありませんでした。ですから、自分たちのマシンにあまり適していないサーキットで、今週末に成し遂げたことについては、誇りに思うべきです。
ストフェルは好スタートを切ったおかげで、レース全体を通してクリーンな走行をする機会に恵まれました。一方、フェルナンドのレースは、2コーナーに到着するまでに台無しになってしまいました。自分のミスではないにもかかわらず、目の前で起きたアクシデントによって、集団の中で身動きが取れなくなり、ポジションを落とす結果となりました。
フェルナンドは力強い走りをしていたものの、今日のレースで特にアクシデントの多かった中団では、我々も彼がポジションを上げるための手助けすることができませんでした。それでもフェルナンドはいい走りをし、11位で完走しました。
来週、(次戦が開催される)鈴鹿に向かう際には、楽しみにできることが多々あると思います」
長谷川 祐介 (株)本田技術研究所 主席研究員 F1プロジェクト総責任者
「昨日に続き、今日もチームにとって嬉しい一日となりました。ストフェルはここ最近の好調を維持してレースに臨みましたが、高速サーキットであるここマレーシアで7位に入賞できたことは、シンガポールでの入賞とはまた違った意味を持ってきます。今日の結果から、PUも含めた我々のマシンの実力が、ここ数戦で確実に進化していることを証明できたと思います。
彼は素晴らしいスタートを決めると、そこから大きくポジションを落とすことなく、最終的には自身の最高に並ぶ7位という成績に結びつけてくれました。中盤からは終始いいペースを維持し、後続を寄せ付けない走りを見せ、本当に素晴らしいレースを展開してくれたと思います。
フェルナンドについてはライバルといいバトルを見せていましたが、惜しくもポイントに届かなかったことは残念でした。
チームとして確実にポイントを獲得できたこと、そしてこの暑い気候の中で週末を通してトラブルフリーで終えられたことは、我々にとっては大きな収穫でした。来週はいよいよホームグランプリの鈴鹿ですが、いい勢いを維持して日本に向かうことができると思いますし、ファンの皆さんにいいレースを見せられればと思っています」
順位 | No. | ドライバー | チーム | 周回数 | タイム/差 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 33 | マックス・フェルスタッペン | Red Bull | 56 | 1:30'01.290 |
2 | 44 | ルイス・ハミルトン | Mercedes | 56 | +12.770 |
3 | 3 | ダニエル・リカルド | Red Bull | 56 | +22.519 |
4 | 5 | セバスチャン・ベッテル | Ferrari | 56 | +37.362 |
5 | 77 | バルテッリ・ボッタス | Mercedes | 56 | +56.021 |
6 | 11 | セルジオ・ペレス | Force India | 56 | +78.630 |
7 | 2 | ストフェル・バンドーン | McLaren-Honda | 55 | +1Lap |
8 | 18 | ランス・ストロール | Williams | 55 | +1Lap |
9 | 19 | フェリペ・マッサ | Williams | 55 | +1Lap |
10 | 31 | エステバン・オコン | Force India | 55 | +1Lap |
11 | 14 | フェルナンド・アロンソ | McLaren-Honda | 55 | +1Lap |
12 | 20 | ケビン・マグヌッセン | Haas | 55 | +1Lap |
13 | 8 | ロマン・グロージャン | Haas | 55 | +1Lap |
14 | 10 | ピエール・ガスリー | Toro Rosso | 55 | +1Lap |
15 | 30 | ジョリオン・パーマー | Renault | 55 | +1Lap |
16 | 27 | ニコ・ヒュルケンベルグ | Renault | 55 | +1Lap |
17 | 94 | パスカル・ウェーレイン | Sauber | 55 | +1Lap |
18 | 9 | マーカス・エリクソン | Sauber | 54 | +2Laps |
NC | 55 | カルロス・サインツ | Toro Rosso | 29 | DNF |
NC | 7 | キミ・ライコネン | Ferrari | 0 | DNS |