ROUND04
ロシア
ソチ・オートドローム
2017.04.30(日)
「このような結果のままで終われない」
#RussianGP
ソチ・オートドローム、4月30日(日)
本日行われたロシアGPは、McLaren-Hondaチーム全員にとって非常に残念な結果となりました。フェルナンド・アロンソはレースをスタートすることができず、ストフェル・バンドーンは14位でチェッカーフラッグを受けました。
アロンソは、フォーメーションラップの際にERSソフトウェアの不具合を抱え、そのラップ中にシステムの再起動を試みたものの、ピットまで戻ることができず、コース上にマシンを止める結果となりました。
一方のバンドーンは集中した走りで、トラブルのない落ち着いた走りを見せ、14位で完走しました。マシンの実力を最大限に出しきったものの、前方のマシンに戦いを挑むまでには至りませんでした。
スタート | 16番手 |
レース結果 | DNF(※ERSソフトウェアの不具合により0周目でリタイア) |
ファステストラップ | - |
ピットストップ | - |
「厳しい状況ですし、フラストレーションがたまります。毎週末、同じことの繰り返しです。
フォーメーションラップの際にパワーユニットに通常の出力がなかったので、ステアリングホイール上で設定を変更するようエンジニアに指示されました。残念ながら、それでは解決せず、そのラップの最後にエンジンがシャットダウンしました。スタートする前に、自分のレースが終わってしまいました。
今日はレースに出場できず、今季はこれまでに完走すらできていないというのは、非常に厳しい状況です。
それでもF1は私の人生そのものなので、状況を早急に改善できることを願っています」
スタート | 19番手(アロンソのリタイアによって1グリッド繰り上がり) |
レース結果 | 14位 |
ファステストラップ | 1分39.790秒 47周目(トップとの差 +2.946秒、14番手) |
ピットストップ | 2回:1周目(ピットストップ時間 2.73秒)および 24周目(ピットストップ時間 3.26秒+5秒ペナルティー) [プライム→オプション→オプション] |
「14位というポジションは、おそらく今日達成し得るベストな結果だったと思います。
スタートはまずまずでしたが、1コーナーでのアクシデントを回避しなければなりませんでした。そのため、2コーナーでマーカーの外を走行し、5秒間のタイムペナルティーを科せられました。
ただ、今日の結果に、そのペナルティーによる影響があったとは思いません。かなり普通のレースでしたし、私はいま自分たちに出せる精一杯のペースで走行していました。できる限りのことはしましたし、14位という結果は、今の私たちの状況を反映したものだと思います。
今日、フェルナンドがスタートできなかったことは、信頼性の面でまだ多くの課題が残っていることを示しています。2戦連続で合計2台のマシンがスタートできなかったことになります。残念ではありますが、少なくとも今日は私が完走しました。チームと私自身にとって、多くのことを学ぶ機会となりました。
ただ、ペースに関しては、まだ十分な速さがありません。それは確実だと思っています」
エリック・ブーリエ McLaren-Honda Racing Director
「このような結果のままで終わるわけにはいきません。14位完走という結果は、McLaren-HondaのF1での目標ではありません。このレベルのパフォーマンスが長く続かないように、我々は懸命に仕事をしています。
レース週末に信頼性やパフォーマンスの問題に直面するのは、本当に残念です。今のポジションから脱出するために、チームが一丸となって仕事に取り組む必要があります。
今日はパフォーマンスに制約があったことを考えると、ストフェルは非常に落ち着いた効率的なレースをしてくれました。タイヤと燃料をマネジメントするために、指示されたことをすべて確実にこなしました。先ほど申し上げた通り、14位というのは注目に値する結果ではありませんが、今日のレースでマシンが達成し得る結果そのものでした。ストフェルが完走し、有益な距離を走行してくれたことはよかったです。
フェルナンドについては、私も彼のフラストレーションを感じています。2戦連続で1台のマシンしかスタートできなかったというのは、許されないことであり、この弱点はすぐに解決する必要があります。当然のことながら、アロンソはがっかりしていましたが、状況は必ず改善します」
長谷川 祐介 (株)本田技術研究所 主席研究員 F1プロジェクト総責任者
「今週も非常に厳しいレースウィークエンドとなりました。
それでも、昨日の予選結果により15グリッドダウンのペナルティーを受けるという難しい状況のなか、ストフェルがレースを完走してくれたことは、我々にとって前向きになれる結果でした。当然14位と言う結果は満足できるものではありませんが、ここまで各レースでさまざまなトラブルに苦しんできたなかで、彼が開幕戦以来の完走を果たしてくれたことは嬉しく思っています。今日のストフェルは、燃費とタイヤのマネジメントが難しいこのサーキットでコンスタントなペースを維持しながら、いい走りを見せてくれたと思います。
フェルナンドについてはフォーメーションラップの間にPUからのパワー供給を失ったため、スタートを断念せざるを得ませんでした。回生関連の問題を疑っていますが、これからさらに調査をしていく予定です。
2台のマシンが一緒にレースを完走できないことは非常に残念に思っていますが、諦めずに前進を続けなくてはいけません。この先の数レースの中でPUのアップデートを計画していることもあるので、引き続き開発に全力を尽くし、さらなる戦闘力向上と高い信頼性を得るために努力を続けていきます」
順位 | No. | ドライバー | チーム | 周回数 | タイム/差 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 77 | バルテッリ・ボッタス | Mercedes | 52 | 1:28'08.743 |
2 | 5 | セバスチャン・ベッテル | Ferrari | 52 | +0.617 |
3 | 7 | キミ・ライコネン | Ferrari | 52 | +11.000 |
4 | 44 | ルイス・ハミルトン | Mercedes | 52 | +36.320 |
5 | 33 | マックス・フェルスタッペン | Red Bull | 52 | +60.416 |
6 | 11 | セルジオ・ペレス | Force India | 52 | +86.788 |
7 | 31 | エステバン・オコン | Force India | 52 | +95.004 |
8 | 27 | ニコ・ヒュルケンベルグ | Renault | 52 | +96.188 |
9 | 19 | フェリペ・マッサ | Williams | 51 | +1Lap |
10 | 55 | カルロス・サインツ | Toro Rosso | 51 | +1Lap |
11 | 18 | ランス・ストロール | Williams | 51 | +1Lap |
12 | 26 | ダニール・クビアト | Toro Rosso | 51 | +1Lap |
13 | 20 | ケビン・マグヌッセン | Haas | 51 | +1Lap |
14 | 2 | ストフェル・バンドーン | McLaren-Honda | 51 | +1Lap |
15 | 9 | マーカス・エリクソン | Sauber | 51 | +1Lap |
16 | 94 | パスカル・ウェーレイン | Sauber | 50 | +2Laps |
NC | 3 | ダニエル・リカルド | Red Bull | 5 | DNF |
NC | 30 | ジョリオン・パーマー | Renault | 0 | DNF |
NC | 8 | ロマン・グロージャン | Haas | 0 | DNF |
NC | 14 | フェルナンド・アロンソ | McLaren-Honda | 0 | DNS |