ROUND03
バーレーン バーレーン・インターナショナル・サーキット 2017.04.15(土)
「チームにとって困難な一日」
#BahrainGP
#McLarenLIVE
バーレーン・インターナショナル・サーキット、4月15日(土)
本日行われたFP3は、最高気温35℃、路面温度40℃の中、McLaren-Hondaの両ドライバーはトラブルもなく、無事セッションを終了しました。さまざまなセットアップでの走行に加え、セッション半ばにはピットストップの練習も行いました。フェルナンド・アロンソは10周を走行し、12番手のタイムをマーク。ストフェル・バンドーンは15周を走行し、15番手のタイムでした。
予選では、両ドライバーともコースでの走行時間を十分に活かすことができませんでした。金曜日のフリー走行で限られた周回しか走行できなかったバンドーンは、日没後のコンディションでの走行がほとんどできておらず、Q1で17番手となりました。一方のアロンソはQ1で15番手となり、Q2に進出したものの、アタックラップの途中でMGU-Hに問題が発生。そのため、Q2ではラップタイムを記録できず、予選15番手となりました。
FP3 | 1分33.922秒(トップとの差 +1.728秒) | 10周 | 12番手 | 予選 |
Q1 | 1分32.054秒 | (オプションタイヤ) | 15番手 |
Q2 | ラップタイムなし | (MGU-Hの不具合発生) | 15番手 |
「Q2でよい走りができていたただけに残念です。最終コーナーまでは、Q1の自分のラップタイムを0.5秒上回っていたのではないかと思います。そのあと、アクセルペダルを踏んだときに、PU(パワーユニット)に問題が発生しました。本当に残念な結果です。このトラブルがなければ、予選順位は2つぐらい上にいたと思いますし、明日、完ぺきな設定や調整ができていない新品のPUを搭載しなければいけないことも、状況を難しくすると思います。このエンジンで最初に走行するのが、レース直前のフォーメーションラップとなるので、エンジンを暖気することも、チューニングのために事前に走行することもできません。おそらく事前に予想していたよりもさらに厳しいレースとなるでしょう。
ガレージにいるチームのメンバーは、マシンを準備するために日夜仕事をしており、パーツ交換を繰り返しながら、アップデートした部品のテストも継続的に実施しています。毎週末、舞台裏では精力的に仕事に取り組んでいるにもかかわらず、今のパワーユニットには上位で戦えるほどの競争力がないのです。
理想的な状況ではありませんが、現時点でPUの性能について現場にいる私たちにできることはないので、明日は精一杯走るしかないと思っています」
FP3 | 1分34.027秒(トップとの差 +1.833秒) | 15周 | 15番手 | 予選 |
Q1 | 1分32.313秒 | (オプションタイヤ) | 17番手 |
「今日の予選については、可もなく不可もなくといった内容でした。2回目の走行ではブレーキの調整に苦戦し、タイヤを2回ロックアップさせてしまったので、少し自信を失いかけていました。ただ、走行についてはあれ以上できることはなかったと思いますし、マシンの実力をほぼ出しきったと思っています。我々の結果は、ここ2戦とほぼ同じですし、今週末にチームがここで別の結果を期待していたとは思いません。予選になると、ほかのチームはエンジンの出力を上げ、ペースも少し速くなることは分かっていました。ですから、我々は完ぺきなラップを走行した上で、あとは結果を待つしかありません。
昨日のFP2でほとんど走行できなかったことは、少なからず痛手となりました。コース上でのグリップの感触を理解したり、スーパーソフトタイヤの感覚をつかんだりする時間が取れませんでしたが、最終的にはおおむね予想どおりでした。明日はいつもどおりベストを尽くします。我々のレースペースが厳しいことは分かっていますし、特にストレートでのスピードを考えるとなおさらのことですが、どのような結果になるかは、やってみないとわかりません。夜のラップタイムは昼間よりもかなり速いものの、路面温度はまだ非常に高いので、タイヤマネジメントが難しいです。明日のレースではそこがポイントになると思います。
明日の決勝での目標は特に考えていません。トラブルに巻き込まれないように、いい仕事をして、いい結果が出せればいいと思いますが、精一杯やるのみです。タフなレースになるでしょうし、難しいコンディションでの走行になると思います。全員にとって厳しく、長いレースになりますが、自分なりの違いを見せて、いい結果につなげられれば思います」
エリック・ブーリエ McLaren-Honda Racing Director
「Q1では、フェルナンドが我々の車体とPUのパッケージからできる限りの実力を引き出しましたし、Q2でもあのまま行けばいいラップタイムが出ていたことでしょう。ただ、MGU-Hの不具合が発生したために、現実のものにはなりませんでした。結果として、フェルナンドは明日のレースを15番グリッドからスタートすることになります。
ストフェルも同じくMGU-Hの不具合によって、昨日はほとんど走行することができなかったものの、今日の予選ではうまくばん回しました。彼のQ1でのラップタイムは、フェルナンドの自己ベストからわずか0.2秒差でした。ストフェルは非常に競争心の強いレーサーなので、Q2に進出できなかったことに本人はがっかりしていましたが、今日ここで彼が見せたパフォーマンスにはとても感心させられました。昨日ほとんど走行できなかったことを考えると、実際、今日の彼は完ぺきな走りをしたと思っています。ストフェルは、明日のレースを17番グリッドからスタートします。
2017年バーレーンGPは、両ドライバーにとって長くて暑い、難しいレースになりますが、これが我々にとっての現実です。そんな中でも、間違いなく2人はベストを尽くしてくれるものと思っています」
長谷川 祐介 (株)本田技術研究所 主席研究員 F1プロジェクト総責任者
「今日はとても残念な形で1日を終えることになりました。
昼間に行われたFP3では、両ドライバーともにさまざまなタイヤを試しながら、予定通りにセッティングを煮詰めていくことができました。残念ながら予選では、Q2にてフェルナンドのPUにMGUHの問題を感知したため、セッションを途中で終えざるをえませんでした。昨日のストフェルのMGUHの問題と同じかどうかについては、現在分析中です。
今日も2人のドライバーはマシンのポテンシャルを最大限引き出し、いいパフォーマンスを見せてくれました。フェルナンドは今日もQ2進出を果たしてくれましたし、ストフェルはフェルナンドからわずか0.2秒遅れというタイムで、昨日の難しい状況を考慮すると非常にいい仕事をしてくれたと思っています。
昨日のストフェルのMGUHの問題発生のあと、チームは今日のセッションに間に合わせるために限られた時間を有効に使い、マクラーレンとともに無事に作業を完了させました。
今日はもう一度、明日フェルナンドをトラックに送り出すためにチームが一丸となり、全力で作業を行います。
難しい状況ではありますが、明日よいレースを見せられるよう最大限の努力を続けます」
順位 | No. | ドライバー | チーム | タイム/差 |
---|---|---|---|---|
1 | 33 | マックス・フェルスタッペン | Red Bull | 1'32.194 |
2 | 44 | ルイス・ハミルトン | Mercedes | +0.110 |
3 | 5 | セバスチャン・ベッテル | Ferrari | +0.556 |
4 | 77 | バルテッリ・ボッタス | Mercedes | +0.560 |
5 | 7 | キミ・ライコネン | Ferrari | +0.591 |
6 | 19 | フェリペ・マッサ | Williams | +0.607 |
7 | 3 | ダニエル・リカルド | Red Bull | +0.615 |
8 | 27 | ニコ・ヒュルケンベルグ | Renault | +0.739 |
9 | 55 | カルロス・サインツ | Toro Rosso | +1.410 |
10 | 26 | ダニール・クビアト | Toro Rosso | +1.550 |
11 | 11 | セルジオ・ペレス | Force India | +1.722 |
12 | 14 | フェルナンド・アロンソ | McLaren-Honda | +1.728 |
13 | 94 | パスカル・ウェーレイン | Sauber | +1.753 |
14 | 18 | ランス・ストロール | Williams | +1.771 |
15 | 2 | ストフェル・バンドーン | McLaren-Honda | +1.833 |
16 | 31 | エステバン・オコン | Force India | +1.870 |
17 | 20 | ケビン・マグヌッセン | Haas | +2.004 |
18 | 8 | ロマン・グロージャン | Haas | +2.011 |
19 | 9 | マーカス・エリクソン | Sauber | +2.074 |
20 | 30 | ジョリオン・パーマー | Renault | +2.223 |
順位 | No. | ドライバー | チーム | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | 77 | バルテッリ・ボッタス | Mercedes | 1'28.769 |
2 | 44 | ルイス・ハミルトン | Mercedes | 1'28.792 |
3 | 5 | セバスチャン・ベッテル | Ferrari | 1'29.247 |
4 | 3 | ダニエル・リカルド | Red Bull | 1'29.545 |
5 | 7 | キミ・ライコネン | Ferrari | 1'29.567 |
6 | 33 | マックス・フェルスタッペン | Red Bull | 1'29.687 |
7 | 27 | ニコ・ヒュルケンベルグ | Renault | 1'29.842 |
8 | 19 | フェリペ・マッサ | Williams | 1'30.074 |
9 | 8 | ロマン・グロージャン | Haas | 1'30.763 |
10 | 30 | ジョリオン・パーマー | Renault | 1'31.074 |
以下Q2にて決定 | ||||
11 | 26 | ダニール・クビアト | Toro Rosso | 1'30.923 |
12 | 18 | ランス・ストロール | Williams | 1'31.168 |
13 | 94 | パスカル・ウェーレイン | Sauber | 1'31.414 |
14 | 31 | エステバン・オコン | Force India | 1'31.684 |
15 | 14 | フェルナンド・アロンソ | McLaren-Honda | DNF |
以下Q1にて決定 | ||||
16 | 55 | カルロス・サインツ | Toro Rosso | 1'32.118 |
17 | 2 | ストフェル・バンドーン | McLaren-Honda | 1'32.313 |
18 | 11 | セルジオ・ペレス | Force India | 1'32.318 |
19 | 9 | マーカス・エリクソン | Sauber | 1'32.543 |
20 | 20 | ケビン・マグヌッセン | Haas | 1'32.900 |