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リザルト ポイント
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最終戦ブラジルGPはバトン13位、バリチェロ15位

2008年11月2日(日)
決勝
会場:インテルラゴス・サーキット
天候:晴れ時々雨
気温:26〜29℃

第18戦ブラジルGPの決勝レースで、Honda Racing F1 Teamのジェンソン・バトンは13位、ルーベンス・バリチェロは15位完走だった。

Honda Racing F1 Team 決勝レースの展開

レース1時間前、コース西側はすっかり黒雲に覆われ、今にも雨が降りそうだった。しかし雲は次第になくなり、マシンがグリッドにつく頃には、強い日差しが戻っていた。ところが開始3分前、メインストレートを中心に局地的な大雨に見舞われる。わずか数分で雨は上がったものの、路面は激しく濡れている。スタートは10分間延期となった。

スタート直後、2コーナーで、3台を巻き込む多重事故が発生する。これでセーフティカーが導入された。この時点でバリチェロは11番手、バトンも14番手に順位を上げている。しかし4周目にレースが再開されると、バリチェロは12番手に後退した。7周目にバトン、9周目にはバリチェロもピットに入り、ドライタイヤに履き替えた。11周目の時点で、バリチェロは13番手、バトンは14番手を走行する。

レースの折り返し地点の36周目で、バリチェロは12番手、33周目に2度目のピット作業をこなしたバトンは、15番手だ。そして後半43周目には、バトンがチームメートをかわし、11番手に浮上。バリチェロも12番手につけている。

残り10周となる61周目の時点で、バリチェロ11番手。3度目のピットインを終えたバトンは14番手。このあと再び雨が降り始め、バリチェロは64周目に、バトンも65周目にレインタイヤに履き替える。他のマシンも、次々にピットに飛び込んでいく。バリチェロはその後67周目に4度目のピットに入り、順位が後退する。最後は、バトン13位、バリチェロ15位でチェッカーを受けた。

Honda Racing F1 Team コメント

ジェンソン・バトン(13位)

―今日のレースではどのような戦略だったのか?
「スタートはよく、最初のいくつかのコーナーで3つポジションを上げた。しかし、そこからはトラフィックにつかまって苦戦した。異例のタイミングでピットから呼ばれ、早めにピットストップを行い、トラフィックから抜け出すために3ストップ作戦に切り替えた。トラフィックから抜けたときには、マシンのパフォーマンスは悪くなかったが、残念ながら戦略がうまく働かなかった。その後、レースの終盤にウエットタイヤに換えるためもう一度ピットストップが必要となり、エクストリームウエットに切り替えたが、うまくいかなかった。この週末、フラストレーションの残るシーズンが終わったわけだが、僕らはそれに耐え、最後のレースまでモチベーションをキープしたことを誇りに思う」

ルーベンス・バリチェロ(15位)

―エキサイティングな母国GPだったが、どうだったか?
「荒れたレースで、今日の結果には天候が非常に大きな影響を与えた。僕らにとって、マシンパフォーマンスの面で非常に戦闘力を発揮できたレースで、最後のピットストップまでトップ10のすぐ後ろを走っていた。レース終了間際に雨が降ってきたとき、強い雨になった場合を考えてエクストリームウエットに替えるという賭けに出た。しかし、それはうまくいかず、タイヤが完全にオーバーヒートし、3周後に再びピットストップを強いられたときには、いくつかポジションを落としてしまった。僕らは今年、常にマシンから最大限のパフォーマンスを引き出そうと努力し、その成果により、シルバーストーンでは表彰台に上がることができた。難しいシーズンに、常に前を向いて努力し続けたチームのみんなに、ありがとうを言いたい」

ロス・ブロウン|Honda Racing F1 Team チームプリンシパル

―今日のレースはどのようなレースだったか?
「レース直前に降ってきた突然の雨が、例のごとくこのサーキットでの戦いをエキサイティングなものにした。遅れてレースがスタートしたときに、我々はスタンダードウエットを選んでいたが、それは正しい選択だった。コンディションがよくなり、我々は他チームより早めにドライタイヤに換え、それによって両ドライバーはポジションを上げることができた。続くラップで両マシンは並んで走行しており、2台ともトラフィックにひっかかっていたので、ジェンソンとルーベンスの戦略をわけることにし、ジェンソンは早めのピットストップを行い、ルーベンスは走行を続けた。この戦略は、その後レースが進むにつれ、結果としてルーベンスのほうに有利に働いた。レースの終盤に雨が降り出し、両ドライバーをピットに入れエクストリームウエットに換えた。ひどい雨になることを期待して大きな賭けに出たが、うまくいっていればポジションをさらに上げることができただろう。残念なことに、雨は期待したほどにはならず、他のすべてのマシンが選んでいたスタンダードウエットの範囲だった。しかしながら、我々の位置からすれば、リスクを冒す価値はあった。今日、我々は厳しい一年の最後の1ページを終え、これからすべての力を2009年に向けて集中させていく。最後に、ドライバーズチャンピオンシップを勝ち取ったルイス・ハミルトン(マクラーレン)と、コンストラクターズタイトルをキープしたフェラーリを祝福する。今年は非常にエキサイティングなシーズンであり、今日のレースはファンタスティックなチャンピオンシップ争いのフィナーレを飾るのにふさわしいものだった」

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決勝リザルト

順位 No. ドライバー コンストラクター タイム/差
12F.マッサフェラーリ1:34:11.435
25F.アロンソルノー+13.298
31K.ライコネンフェラーリ+16.235
415S.フェテルトロロッソ+38.011
522L.ハミルトンマクラーレン+38.907
612T.グロックトヨタ+44.368
723H.コバライネンマクラーレン+55.074
811J.トゥルーリトヨタ+68.463
910M.ウェーバーレッドブル+79.666
103N.ハイドフェルドBMWザウバー+1Lap
114R.クビツァBMWザウバー+1Lap
127N.ロズベルグウィリアムズ+1Lap
1316ジェンソン・バトンHonda Racing F1 Team+1Lap
1414S.ブルデートロロッソ+1Lap
1517ルーベンス・バリチェロHonda Racing F1 Team+1Lap
1620A.スーティルフォースインディア+2Laps
178中嶋一貴ウィリアムズ+2Laps
1821G.フィジケラフォースインディア+2Laps
RT6N.ピケJr.ルノーDNF
RT9D.クルサードレッドブルDNF

ポイントスタンディング

ドライバー

順位 ドライバー マシン ポイント
1L.ハミルトンマクラーレン98
2F.マッサフェラーリ97
3K.ライコネンフェラーリ75
4R.クビツァBMWザウバー75
5F.アロンソルノー61
6N.ハイドフェルドBMWザウバー60
7H.コバライネンマクラーレン53
8S.フェテルトロロッソ35
9J.トゥルーリトヨタ31
10T.グロックトヨタ25
11M.ウェーバーレッドブル21
12N.ピケJr.ルノー19
13N.ロズベルグウィリアムズ17
14ルーベンス・バリチェロHonda Racing F1 Team11
15中嶋一貴ウィリアムズ9
16D.クルサードレッドブル8
17S.ブルデートロロッソ4
18ジェンソン・バトンHonda Racing F1 Team3
19G.フィジケラフォースインディア0
20A.スーティルフォースインディア0
21佐藤琢磨SUPER AGURI F1 TEAM 0
22アンソニー・デビッドソンSUPER AGURI F1 TEAM 0

コンストラクター

順位 コンストラクター 総合ポイント
1フェラーリ172
2マクラーレン151
3BMWザウバー135
4ルノー80
5トヨタ56
6トロロッソ39
7レッドブル29
8ウィリアムズ26
9Honda Racing F1 Team14
10フォースインディア0
11SUPER AGURI F1 TEAM0