Honda Racing F1 Team 決勝レースの展開
レース1時間前、コース西側はすっかり黒雲に覆われ、今にも雨が降りそうだった。しかし雲は次第になくなり、マシンがグリッドにつく頃には、強い日差しが戻っていた。ところが開始3分前、メインストレートを中心に局地的な大雨に見舞われる。わずか数分で雨は上がったものの、路面は激しく濡れている。スタートは10分間延期となった。
スタート直後、2コーナーで、3台を巻き込む多重事故が発生する。これでセーフティカーが導入された。この時点でバリチェロは11番手、バトンも14番手に順位を上げている。しかし4周目にレースが再開されると、バリチェロは12番手に後退した。7周目にバトン、9周目にはバリチェロもピットに入り、ドライタイヤに履き替えた。11周目の時点で、バリチェロは13番手、バトンは14番手を走行する。
レースの折り返し地点の36周目で、バリチェロは12番手、33周目に2度目のピット作業をこなしたバトンは、15番手だ。そして後半43周目には、バトンがチームメートをかわし、11番手に浮上。バリチェロも12番手につけている。
残り10周となる61周目の時点で、バリチェロ11番手。3度目のピットインを終えたバトンは14番手。このあと再び雨が降り始め、バリチェロは64周目に、バトンも65周目にレインタイヤに履き替える。他のマシンも、次々にピットに飛び込んでいく。バリチェロはその後67周目に4度目のピットに入り、順位が後退する。最後は、バトン13位、バリチェロ15位でチェッカーを受けた。
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