テクニカル・チャレンジ
高い標高と凹凸のひどい路面により、技術的には2つの挑戦を強いられる。まず、通常より気圧が低い標高800mを走る場合、エンジンパワーは減少し、さらに空力効率にも影響が出る。
一方、コースは昨年のレース前に再舗装されたものの、悪名高いバンプは依然として残っている。特にターン4“Descida do Lago(デシダ・ド・ラゴ)”のブレーキング地点での凹凸は、やっかいな存在だ。底付きを避けるために、マシンは通常より車高を上げなければならない。しかしそうすると、ディフューザーによるダウンフォース効率が落ちてしまう。
ここには2個所のオーバーテイクポイントがある。スタートしてすぐの“セナのS字”。そして、裏の直線からのターン4である。しかし最も重要なコーナーは、ターン12“Juncao(ジュンカオン)”である。マシンはこの坂を駆け上がりながら、スタート・フィニッシュラインまで全開で走り続ける。好タイムを出すには、立ち上がりにおける優れたトラクション性能が不可欠である。
ブリヂストンは、ここにソフトとミディアムの2種類のスペックを持ち込む。これは昨年のブラジルGP時より、1段階ずつ硬いコンパウンドである。それでも曲がりくねったインフィールド区間は、特に路面コンディションの悪い初日などでは、グレーニング(ささくれ摩耗)が発生する恐れがありそうだ。
エンジン全開率:61%
ブレーキ:中
ダウンフォースレベル:中/高、8/10
タイヤ:ソフト/ミディアム
タイヤの使い方:中
平均速度:214km/h
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