モータースポーツ > F1世界選手権 > 第17戦 中国GP 決勝
リザルト ポイント
第17戦 中国GP 第17戦 中国GPview

バリチェロ11位、バトン16位完走

2008年10月19日(日)
決勝
会場:上海国際サーキット
天候:晴れ
気温:27〜28℃

中国GPの決勝レースで、Honda Racing F1 Teamのルーベンス・バリチェロは11位、ジェンソン・バトンは16位完走だった。

Honda Racing F1 Team 決勝レースの展開

決勝当日は、晴れ。光化学スモッグのような“もや”がかかっているが、予報のような降雨はなさそうだ。予選6番手だったマーク・ウェーバー(レッドブル)がエンジン交換で10番降格のペナルティを受け、バリチェロは1つ繰り上がって13番グリッドからのスタートとなった。

スタート直後、バリチェロは1コーナーの混乱をうまく切り抜け、一気に10番手に上がる。バトンも3つ順位を上げて、15番手だ。プライムタイヤ(ハード側)でスタートした2台は、序盤、順調に周回を重ねる。バリチェロは周回ごとにタイムを更新しながら、10番手を快走。13番手に上がったバトンも、ペースは悪くない。

上位陣のピットインで8番手まで上がったバリチェロが、19周目に1回目のピットイン。16番手まで後退する。11番手を走っていたバトンも、22周目にピットへ。18番手でコースに復帰する。マシン・バランスのいいプライムタイヤ(ハード側)を履いた2台は、再び順位を上げていき、後半36周目には、バリチェロは10番手、バトンも14番手まで順位を戻した。

バリチェロは9番手まで上がった40周目、バトンは11番手だった43周目に2度目のピットイン。11番手、17番手に後退してしまうが、オプションタイヤ(ソフト側)を履いた2台は、最後の追い込みをかける。終盤49周目にヘイッキ・コバライネン(マクラーレン)がリタイアし、バトンは16番手に。最後は、バリチェロ11位、バトン16位でチェッカーを受けた。

Honda Racing F1 Team コメント

ルーベンス・バリチェロ(11位)

―昨日の予選に続き、レースパフォーマンスも進歩していたのでは?
「僕たちのここ最近のレースより、今日はいいレースだった。しかし、ポイントが取れなかったのは残念だ。スタートと1周目はとてもよく、僕は3台を抜いて10番手に上がり、レース全体をアクセル全開で攻め、前をいくマシンと戦った。最終的な結果は11位で、マシンの能力を反映したものだったが、ポイントを取れなかったのが残念だとはいえ、今あるパッケージからベストを引き出せたことに満足すべきだろう」

ジェンソン・バトン(16位)

―もどかしいレースだったが、感想は?
「少なくとも、今日のレースはここ数戦よりエキサイティングだったし、スタートしたあとのヘアピンでスーティル(フォースインディア)や中嶋(ウィリアムズ)をオーバーテイクしたのは楽しかった。その後、マシンの扱いや、クルサード(レッドブル)の後ろで長い間ひっかかってしまったことで苦戦した。最後のピットストップを終えてからは、オプションタイヤ(ソフト側)を履き、前をさえぎるもののないスティントとなり、マシンのバランスもよくなっていた。だが、トラクションが非常に不足し、コーナーのエイペックスではアンダーステアが出ていた。全体としては、プライムタイヤ(ハード側)でクリアラップを取ることができず、本来のペースを出せなかったので、もどかしいレースではあった」

ロス・ブロウン|Honda Racing F1 Team チームプリンシパル

―今日はどのような戦略を採ったのか?
「両マシンとも2ストップと、比較的アグレッシブな戦略を採っていた。これは、この週末の様子から、燃料を重く積んだ状態ではタイヤの扱いが難しいと考えてのことだった。ルーベンスは非常にいいスタートを切り、レースを通して彼のペースはよかった。1ポイントか2ポイントとることができればよかったが、最近、我々より速かったクルマに、実力で勝負できたことにとても満足している。ジェンソンのレースは、序盤、1ストップ作戦をとっているクルサードの後ろについてしまったことで影響を受けたが、後方からアグレッシブな作戦をとる際には、こういったリスクはつきものだ」

―1レースを残すのみだが、2週間後のブラジルにはどういった期待をしているか?
「マシンには特に新たな開発がなかったにもかかわらず、ここではいい週末を送ることができた。チームもクルマも、非常にうまく働いている。ブラジルにも、新たに持ち込むものはないが、ここ中国と同じようによくマシンが機能し、あらゆる機会を最大限に生かし、シーズンが閉幕する前に最後のポイントを取りたい。インテルラゴスはチャレンジングで、当然、エキサイティングなレースになる。何が起こるかはわからない」

フォトギャラリー

  • 第16戦 日本GP
  • 第16戦 日本GP
  • 第16戦 日本GP
  • 第16戦 日本GP
  • 第16戦 日本GP
  • 第16戦 日本GP

決勝リザルト

順位 No. ドライバー コンストラクター タイム/差
122L.ハミルトンマクラーレン1:31:57.403
22F.マッサフェラーリ+14.925
31K.ライコネンフェラーリ+16.445
45F.アロンソルノー+18.370
53N.ハイドフェルドBMWザウバー+28.923
64R.クビツァBMWザウバー+33.219
712T.グロックトヨタ+41.722
86N.ピケJr.ルノー+56.645
915S.フェテルトロロッソ+64.339
109D.クルサードレッドブル+74.842
1117ルーベンス・バリチェロHonda Racing F1 Team +85.061
128中嶋一貴ウィリアムズ+90.847
1314S.ブルデートロロッソ+91.457
1410M.ウェーバーレッドブル+92.422
157N.ロズベルグウィリアムズ+1Lap
1616ジェンソン・バトンHonda Racing F1 Team+1Lap
1721G.フィジケラフォースインディア+1Lap
RT23H.コバライネンマクラーレンDNF
RT20A.スーティルフォースインディアDNF
RT11J.トゥルーリトヨタDNF

ポイントスタンディング

ドライバー

順位 ドライバー マシン ポイント
1L.ハミルトンマクラーレン94
2F.マッサフェラーリ87
3R.クビツァBMWザウバー75
4K.ライコネンフェラーリ69
5N.ハイドフェルドBMWザウバー60
6F.アロンソルノー53
7H.コバライネンマクラーレン51
8S.フェテルトロロッソ30
9J.トゥルーリトヨタ30
10T.グロックトヨタ22
11M.ウェーバーレッドブル21
12N.ピケJr.ルノー19
13N.ロズベルグウィリアムズ17
14ルーベンス・バリチェロHonda Racing F1 Team11
15中嶋一貴ウィリアムズ9
16D.クルサードレッドブル8
17S.ブルデートロロッソ4
18ジェンソン・バトンHonda Racing F1 Team3
19G.フィジケラフォースインディア0
20A.スーティルフォースインディア0
21 佐藤琢磨 SUPER AGURI F1 TEAM 0
22 アンソニー・デビッドソン SUPER AGURI F1 TEAM 0

コンストラクター

順位 コンストラクター 総合ポイント
1フェラーリ156
2マクラーレン145
3BMWザウバー135
4ルノー72
5トヨタ52
6トロロッソ34
7レッドブル29
8ウィリアムズ26
9Honda Racing F1 Team14
10フォースインディア0
11SUPER AGURI F1 TEAM0