Honda Racing F1 Team 決勝レースの展開
決勝当日のモンツァも、朝から小雨の降る天候となり、完全なウエット路面でのレーススタートとなった。バトンは、予選後にマシンのセットアップを変更したため、ピットからのスタートとなった。
レースはセーフティカー先導でのスタートとなり、全車に深溝のウエットタイヤ着用が義務づけられた。2周を終えて、セーフティカーがピットに向かう。セバスチャン・ブルデー(トロロッソ)のトラブルで、2人は順位を上げて、バリチェロは15番手、バトンは18番手を走行。15周目には、14番手と17番手。このころには雨もほぼ止み、路面は乾いていく。次周には、バリチェロがピットインして浅溝のウエットタイヤに切り替え、18番手に後退する。続いてバトンも、22周目にピットへ向かい、チームメートと同様に、浅溝のウエットタイヤに切り替える。折り返し点を過ぎた27周目、バリチェロ16番手、バトン17番手だ。
終盤37周目には、バリチェロは9番手、バトンは11番手まで順位を上げた。早めに浅溝タイヤに換えたことが、功を奏した形だ。そして43周目に、バリチェロが2度目のピットインに向かい、ここでドライタイヤを選択。しかし、路面が十分に乾いておらず、タイムが伸びない。バトンはその2周後の45周目にピットに向かい、タイヤ交換を行わず、浅溝のウエットタイヤを継続。その後、バトン16番手、バリチェロ17番手を走行する。バトンは、上位陣を上回るペースでタイムを更新しながら、快調なペースで走行する。最終的にはバトン15位、バリチェロは17位でチェッカーを受けた。
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