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リザルト
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バトンがバレンシアの初日で3番手

2008年8月22日(金)
1日目フリー走行
会場:バレンシア市街地コース
天候:晴れ
気温:27〜31℃

第12戦ヨーロッパGPの初日フリー走行で、Honda Racing F1 Teamのジェンソン・バトンは、3番手と好スタートを切った。ルーベンス・バリチェロは20番手だった。

Honda Racing F1 Team 初日の展開

今回が初開催となるスペイン・バレンシア市内でのヨーロッパGP。ここは、公道を使った市街地サーキットだが、同じようにマリーナを囲むモナコと比べると、かなりスピードが速い。

午前中のフリー走行では、路面がかなり汚れているために、マシンは激しくホコリを巻き上げながら走っていた。しかし周回を重ねるにつれてグリップも増し、着実にタイムが縮まっていく。このセッション、バリチェロは27周を走って11番手。バトンは29周で17番手だった。

午後のスタート時は、気温が30℃を超え、路面温度も42℃まで上がった。午後のセッションでは、上位陣が続々と1分39秒台に突入する。Hondaの2人は、タイヤ比較やロングラン走行を行う。バトンは午前中のタイムを1秒5近く更新して、トップ10内に食い込む。そして終了2分前には、1分39秒546を叩き出し、2番手に急浮上。最終的には1つ順位を落としたものの、トップのキミ・ライコネン(フェラーリ)からはわずか100分の7秒差だった。一方、ブレーキに問題を抱えたバリチェロは20番手だった。

Honda Racing F1 Team コメント

ジェンソン・バトン
1回目フリー走行 17番手 1分42秒460
2回目フリー走行 3番手 1分39秒546

―新しいバレンシア市街地サーキットでの初日の感想は?
「シミュレーターで経験し、昨日は歩いてトラックを近くから眺め、ついにバレンシアの市街地コースを走ることができてよかった。午前はグリップの低さに悩まされたが、それは誰にも同じことだと思った。トラックはとても汚れていて、ラインを外れれば、タイヤはあっという間にゴミだらけになってしまう。そのせいで、安定したパフォーマンスを保つのが難しかった。午後にはマシンにたくさんの変更を施して、これが正解だと分かったし、たくさんの有益な情報を得て、今晩見直すことができる。最後にオプションタイヤ(ソフト側のタイヤ)でアタックを決められてよかった。今夜、もっとマシンを進歩させて、明日の予選に十分な戦闘力を持って臨めることを期待している」

ルーベンス・バリチェロ
1回目フリー走行 11番手 1分41秒830
2回目フリー走行 20番手 1分41秒377

―バレンシアで実際に走った感想は期待通りだったか?
「ここバレンシアの新しいサーキットは印象的で、グリップレベルは一日を通してよくなっていき、ラップタイムも次第に速くなっていった。午前はいいセッションとなり、マシンのバランスは非常にいいと感じていた。しかし、午後には全く違うマシンに乗っているような感覚だった。このセッションのために、いくつかのパーツを変更したが、それが不運にもマシンパフォーマンスに深刻な影響を与えた。ブレーキに懸念があり、あれ以上、進展させることはできなかった。今夜、この問題を解決できると信じているし、明日の予選に向けて速さを取り戻せると思っている」

スティーブ・クラーク|Honda Racing F1 Team レース兼テスト担当ヘッド・エンジニア

―新しいサーキットでの戦いに臨む上で、セッティング面での一番の課題は何だったのか?
「新しいサーキットであるためにトラックはとても汚れていて、路面状況が変わっていくにつれて方向性はどんどん変わり、マシンバランスは変化し、タイヤの挙動も変わっていった。また、最適なダウンフォースレベルなど、未知のこともいくつかあるし、ドライバーたちはレーシングラインを探っていた。さらに、ブレーキが正しく作動するようにするのも課題だった。グリップを得るためにやるべきことは多く、できるかぎり早くそれを達成しなければならない。幸運なことに、我々のドライバーは2人とも経験豊富であるため、この課題を克服してくれるだろう」

―ここまでのパフォーマンスに満足か?
「ジェンソンは明らかにいい走りをしていて、非常に競争力があるように見えた。ルーベンスはブレーキにいくつか問題を抱え、修正する時間が十分になかったため、そのままセッションを過ごした。この問題が解決できれば、きっとこれからの週末で2台のマシンが接戦を繰り広げるだろう。これまでのところ、我々はここバレンシアでいい仕事をしてきたと思う。しかし、ほかのチームにも同じような成果があったに違いない。3週間のF1休暇中に、トラック外では懸命な作業に励んできた。最近の開発に磨きをかけることで成し遂げてきた我々の進歩が、実を結びつつあるように思う」

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フリー走行2リザルト

順位 No. ドライバー コンストラクター タイム
1 1 K.ライコネン フェラーリ 1:39.477
2 5 F.アロンソ ルノー 1:39.497
3 16 ジェンソン・バトン Honda Racing F1 Team 1:39.546
4 2 F.マッサ フェラーリ 1:39.678
5 22 L.ハミルトン マクラーレン 1:39.712
6 23 H.コバライネン マクラーレン 1:39.954
7 12 T.グロック トヨタ 1:39.967
8 4 R.クビツァ BMWザウバー 1:40.149
9 6 N.ピケJr. ルノー 1:40.439
10 21 G.フィジケラ フォースインディア 1:40.500
11 10 M.ウェーバー レッドブル 1:40.585
12 7 N.ロズベルグ ウィリアムズ 1:40.607
13 9 D.クルサード レッドブル 1:40.696
14 8 中嶋一貴 ウィリアムズ 1:40.742
15 11 J.トゥルーリ トヨタ 1:40.877
16 15 S.フェテル トロロッソ 1:40.982
17 20 A.スーティル フォースインディア 1:40.999
18 3 N.ハイドフェルド BMWザウバー 1:41.084
19 14 S.ブルデー トロロッソ 1:41.246
20 17 ルーベンス・バリチェロ Honda Racing F1 Team 1:41.377