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リザルト ポイント
第10戦 ドイツGP 第11戦 ハンガリーGPview

バトン12位、バリチェロ16位完走

2008年8月3日(日)
決勝
会場:ハンガロリンク
天候:晴れ
気温:29〜32℃

第11戦ハンガリーGPの決勝レースで、Honda Racing F1 Teamのジェンソン・バトンは12位、ルーベンス・バリチェロは16位完走だった。

Honda Racing F1 Team 決勝レースの展開

決勝当日は、青空が広がった。レース開始時の午後2時の時点で、気温29℃、路面温度44℃。この週末、最も高い路面温度の下、レースが行われることになった。予選18番手のバリチェロは、セバスチャン・ブルデー(トロロッソ)の5番降格で1つグリッドが繰り上がってのスタートとなった。

予選12番手のバトンは、スタートで出遅れて14番手に後退。逆にバリチェロは、1周目に13番手までポジションを上げた。しかし3周目に、2人の順位は入れ替わる。この状態で追い抜きもなく、1台の脱落もないこう着状態のまま、レース序盤が過ぎていく。

18周目に、首位のフェリペ・マッサ(フェラーリ)が最初にピットへ向かい、その後、続々とほかのドライバーもピットインする。31周目にバトン、32周目にバリチェロが続けてピットに向かう。しかし、バリチェロは給油リグのトラブルで、大幅にタイムロスしてしまう。2人のピットイン後、33周目の時点で、バトンは13番手を走行するものの、バリチェロは19番手まで後退した。

52周目。バトンが2度目のピットインをし、13番手をキープしてコースに戻る。一方、53周目にピットインしたバリチェロは、61周目には17番手を走行する。そしてチェッカーまで残り3周となった67周目、トップを独走していたマッサのエンジンがブロー。これでヘイッキ・コバライネン(マクラーレン)が首位に立ち、そのままゴール。これにより、1つずつ順位を上げ、バトンは12位、バリチェロは16位完走となった。

Honda Racing F1 Team コメント

ジェンソン・バトン(12位)

―ハンガリーGPの週末を通してどうだったか?
「週末全体として見ると、よく進歩していたし、たくさんの収穫があった。残念ながら、レースは思い通りにはいかなかった。スタートで失敗して、最初のいくつかのコーナーを回るまでに2つポジションを落とし、そこで14番手になったせいで、タフなレースになってしまった。1コーナーでまわりに囲まれ、コーナー出口でかなりホイールスピンしてしまったために、何人かにアウト側から抜かれた。3周目にルーベンスをパスし、そのバトルは楽しかったが、そのあとすぐにハイドフェルド(BMWザウバー)の後ろについた。彼は最後の2つのコーナーでとても力強い走りをしていたので、トラック上で彼を抜くチャンスはなかった。しかも、彼は1ストップ作戦だった。クリーンエアの状態では僕らのペースはよかったから、確かな一歩になったし結果に満足している」

ルーベンス・バリチェロ(16位)

―残念な一日だったのでは?
「いいスタートを切って、1周目で4つポジションを上げたが、僕にとってそうエキサイティングなレースにならなかったのが残念だ。スタート時のタイヤは、フロントには1度使ったもの、リアに新品というセットでいこうと決めたが、マシンは第1スティントでバランスを欠いてしまった。そして、最初のピットストップのときには不運にも給油リグに問題が発生し、軽く炎が上がった。2つ目のリグで給油して出ていくまでに、かなり時間をロスしてしまった。そのあと、何度も青旗を掲示され、攻めることができず、実質的に僕のレースは終わった。この週末ずっとタイヤのオーバーヒートに悩まされたため、僕らはエンジンの回転数を落とし、タイヤのテストをした。いくらかデータを集められてよかった。僕にとっては、本当に忘れたいレースだった」

ロス・ブロウン|Honda Racing F1 Team チームプリンシパル

―ポイント獲得はなかったものの、よい兆しがあったのでは?
「グリッドポジションからして、今日のレースは決して楽なものではなかった。1周目で、異なる戦略で走っているハイドフェルドに、2人ともつかまってしまった。このため、2人は本来のペースで走ることができなかった。ハンガリーに持ち込んだ新しい開発は、マシンのパフォーマンスを改善するのに、間違いなく役立った。しかし、いつものようにほかのチームも進化している。我々はまだポイントを獲得できるだけのペースに達していない」

―次のレースまでの3週間は、恒例の8月の休暇だが、マシン開発も休止するのか?
「とんでもない。確かに、ぎりぎりのスケジュールをこなすレースチームのメンバーにとって、この期間は休みとなる。だが、ブラックリーやブラックネル、そして、栃木にいるメンバーは、バレンシアに向けて、マシンを進化させるべく、作業を続ける」

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決勝リザルト

順位 No. ドライバー コンストラクター タイム/差
123H.コバライネンマクラーレン1:37:27.067
212T.グロックトヨタ+11.061
31K.ライコネンフェラーリ+16.856
45F.アロンソルノー+21.614
522L.ハミルトンマクラーレン+23.048
66N.ピケJr.ルノー+32.298
711J.トゥルーリトヨタ+36.449
84R.クビツァBMWザウバー+48.321
910M.ウェーバーレッドブル+58.834
103N.ハイドフェルドBMWザウバー+67.709
119D.クルサードレッドブル+70.407
1216ジェンソン・バトンHonda Racing F1 Team+1Lap
138中嶋一貴ウィリアムズ+1Lap
147N.ロズベルグウィリアムズ+1Lap
1521G.フィジケラフォースインディア+1Lap
1617ルーベンス・バリチェロHonda Racing F1 Team+2Laps
172F.マッサフェラーリDNF
1814S.ブルデートロロッソ+3Laps
RT20A.スーティルフォースインディアDNF
RT15S.フェテルトロロッソDNF

ポイントスタンディング

ドライバー

順位 ドライバー マシン ポイント
1L.ハミルトンマクラーレン62
2K.ライコネンフェラーリ57
3F.マッサフェラーリ54
4R.クビツァBMWザウバー49
5N.ハイドフェルドBMWザウバー41
6H.コバライネンマクラーレン38
7J.トゥルーリトヨタ22
8F.アロンソルノー18
9M.ウェーバーレッドブル18
10T.グロックトヨタ13
11N.ピケJr.ルノー13
12ルーベンス・バリチェロHonda Racing F1 Team11
13N.ロズベルグウィリアムズ8
14中嶋一貴ウィリアムズ8
15D.クルサードレッドブル6
16S.フェテルトロロッソ6
17ジェンソン・バトンHonda Racing F1 Team3
18S.ブルデートロロッソ2
19G.フィジケラフォースインディア0
20佐藤琢磨SUPER AGURI F1 TEAM0
21A.スーティルフォースインディア0
22アンソニー・デビッドソンSUPER AGURI F1 TEAM0

コンストラクター

順位 コンストラクター 総合ポイント
1フェラーリ111
2マクラーレン100
3BMWザウバー90
4トヨタ35
5ルノー31
6レッドブル24
7ウィリアムズ16
8Honda Racing F1 Team14
9トロロッソ8
10フォースインディア0
11SUPER AGURI F1 TEAM0