Honda Racing F1 Team 決勝レースの展開
決勝当日は、青空が広がった。レース開始時の午後2時の時点で、気温29℃、路面温度44℃。この週末、最も高い路面温度の下、レースが行われることになった。予選18番手のバリチェロは、セバスチャン・ブルデー(トロロッソ)の5番降格で1つグリッドが繰り上がってのスタートとなった。
予選12番手のバトンは、スタートで出遅れて14番手に後退。逆にバリチェロは、1周目に13番手までポジションを上げた。しかし3周目に、2人の順位は入れ替わる。この状態で追い抜きもなく、1台の脱落もないこう着状態のまま、レース序盤が過ぎていく。
18周目に、首位のフェリペ・マッサ(フェラーリ)が最初にピットへ向かい、その後、続々とほかのドライバーもピットインする。31周目にバトン、32周目にバリチェロが続けてピットに向かう。しかし、バリチェロは給油リグのトラブルで、大幅にタイムロスしてしまう。2人のピットイン後、33周目の時点で、バトンは13番手を走行するものの、バリチェロは19番手まで後退した。
52周目。バトンが2度目のピットインをし、13番手をキープしてコースに戻る。一方、53周目にピットインしたバリチェロは、61周目には17番手を走行する。そしてチェッカーまで残り3周となった67周目、トップを独走していたマッサのエンジンがブロー。これでヘイッキ・コバライネン(マクラーレン)が首位に立ち、そのままゴール。これにより、1つずつ順位を上げ、バトンは12位、バリチェロは16位完走となった。
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