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リザルト ポイント
第10戦 ドイツGP 第10戦 ドイツGPview

バトン17位完走、バリチェロは終盤でリタイア

2008年7月20日(日)
決勝
会場:ホッケンハイムリンク
天候:晴れ
気温:22〜23℃

第10戦ドイツGPの決勝レースで、Honda Racing F1 Teamのジェンソン・バトンは、17位完走。ルーベンス・バリチェロは終盤50周でリタイアした。

Honda Racing F1 Team 決勝レースの展開

決勝当日は、ほぼ晴れ。午後2時の時点で気温22℃、路面温度33℃。風も2日目ほどは強くない。スタート時の混乱もなく、全20台がコース上を走っている。Honda勢は1周目でそろって1つポジションを上げ、バトンが13番手、バリチェロは17番手につけている。しかしバトンは13周目にはデビッド・クルサード(レッドブル)にかわされ、14番手に後退する。

12番手まで上がっていたバトンは最初のピットインで、オプションタイヤ(ソフト側)からプライムタイヤ(ハード側)に切り替え、28周目には18番手を走行する。その後、12番手を走っていたバリチェロもピットへ向かう。折り返し点の34周目で、バリチェロ、バトンは16、17番手だった。

35周目。ティモ・グロック(トヨタ)が、コンクリートウォールに激突。コース上に破片が散乱し、セーフティカーが導入された。グリップ不足に悩まされていたバトンは、その直後に2度目のピットへ向かい、プライムタイヤからオプションタイヤに切り替えた。そして、最後尾に後退し、一方のバリチェロは15番手を走行する。しかし48周目、バリチェロはクルサードと接触し、フロントウイングを破損。ノーズを交換してコースに復帰するが、すぐにピットに戻り、そのままリタイアとなった。バトンは17位完走だった。

Honda Racing F1 Team コメント

ジェンソン・バトン(17位)

―ドイツGPはどのような週末だったか?
「もどかしいレースで、17位に終わったことにがっかりしている。ロズベルグ(ウィリアムズ)のオーバーテイクを防ぐために早めに最初のピットストップを行ったが、その後はプライムタイヤがパフォーマンスを発揮せず、ロズベルグにもルーベンスにも大きく離されてしまった。トラクションにも苦労し、コーナー出口でタイムをロスしてしまった。セーフティカーが入ったとき、できるかぎり早くオプションタイヤに戻そうと、すぐにピットに入ったが、結局1周遅れで、ラップリーダーを追い越して隊列の後ろに戻ることはできなかった。ここ数レースに比べて、力強い予選パフォーマンスだったので、落胆は大きい。しかし、僕らは、今日のミスからも学んでいかなければならない」

ルーベンス・バリチェロ(50周目リタイア)

―シルバーストーンでの印象的なレースの後だけに、今週末は厳しかったのでは?
「スタートでいくつか順位を上げ、レースの始まりはよかった。僕らの戦略は、できるかぎり長く走ることだった。残念ながら僕らは競争力には欠け、トラクションに非常に苦しんでいた。いい戦略だったが、あと数周走ることができていたら、ピケJr.(ルノー)のようないい一日になっていたかもしれない。彼の表彰台獲得を祝福している。クルサードとのアクシデントによってレースが終わってしまったのは、ただ運がなかっただけだ。彼を抜くために、ターン9で彼を外に出して、ターン10でイン側に入ることができるようにしていたのだが、不運にも彼はイン側に僕が来ているのを見ていなかったため、僕らは接触してしまった。ピットに向かい、チームがフロントバージボードの損傷が大きすぎると判断したため、僕のレースは終わってしまった」

ロス・ブロウン|Honda Racing F1 Team チームプリンシパル

―ドイツGPの週末を通じての、チームのパフォーマンスはどうだったか?
「残念ながら、今日は速さが足りなかった。ジェンソンの最初のピットストップで、2セット目のタイヤに換えたとき、パフォーマンスが大きく低下したのは予想外だった。かなりのグリップを失い、ペースが下がり始めた。そのため、グロックのクラッシュでセーフティカーが出てきたのを機に、タイヤをオプションに戻した。ルーベンスのマシンについては、大きな問題は起こらなかったが、ルーベンスはあと1度ピットストップを行わなければならなかったため、強くプッシュしなければならなかった。残念ながら、彼はクルサードと接触し、その際の損傷により、レースを終えた。この週末の結果に落胆している」

―今後のレースに向け、どのような改善をしていくのか?
「来週、ヘレスで4日間のテストが行われる。我々は、新しいリアサスペンションの評価を行う予定で、好結果が得られることを期待している。空力面でも最新のアップグレードを行う。これら2つの要素が合わさり、ハンガリーで前進できると考えている」

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決勝リザルト

順位 No. ドライバー コンストラクター タイム/差
1 22 L.ハミルトン マクラーレン 1:31:20.874
2 6 N.ピケJr. ルノー +5.586
3 2 F.マッサ フェラーリ +9.339
4 3 N.ハイドフェルド BMWザウバー +9.825
5 23 H.コバライネン マクラーレン +12.411
6 1 K.ライコネン フェラーリ +14.483
7 4 R.クビツァ BMWザウバー +22.603
8 15 S.フェテル トロロッソ +33.282
9 11 J.トゥルーリ トヨタ +37.199
10 7 N.ロズベルグ ウィリアムズ +37.658
11 5 F.アロンソ ルノー +38.625
12 14 S.ブルデー トロロッソ +39.111
13 9 D.クルサード レッドブル +54.971
14 21 G.フィジケラ フォースインディア +59.093
15 8 中嶋一貴 ウィリアムズ +60.003
16 20 A.スーティル フォースインディア +69.488
17 16 ジェンソン・バトン Honda Racing F1 Team +1Lap
RT 17 ルーベンス・バリチェロ Honda Racing F1 Team DNF
RT 10 M.ウェーバー レッドブル DNF
RT 12 T.グロック トヨタ DNF

ポイントスタンディング

ドライバー

順位 ドライバー マシン ポイント
1 L.ハミルトン マクラーレン 58
2 F.マッサ フェラーリ 54
3 K.ライコネン フェラーリ 51
4 R.クビツァ BMWザウバー 48
5 N.ハイドフェルド BMWザウバー 41
6 H.コバライネン マクラーレン 28
7 J.トゥルーリ トヨタ 20
8 M.ウェーバー レッドブル 18
9 F.アロンソ ルノー 13
10 ルーベンス・バリチェロ Honda Racing F1 Team 11
11 N.ピケJr. ルノー 10
12 N.ロズベルグ ウィリアムズ 8
13 中嶋一貴 ウィリアムズ 8
14 D.クルサード レッドブル 6
15 S.フェテル トロロッソ 6
16 T.グロック トヨタ 5
17 ジェンソン・バトン Honda Racing F1 Team 3
18 S.ブルデー トロロッソ 2
19 G.フィジケラ フォースインディア 0
20 佐藤琢磨 SUPER AGURI F1 TEAM 0
21 アンソニー・デビッドソン SUPER AGURI F1 TEAM 0
22 A.スーティル フォースインディア 0

コンストラクター

順位 コンストラクター 総合ポイント
1 フェラーリ 105
2 BMWザウバー 89
3 マクラーレン 86
4 トヨタ 25
5 レッドブル 24
6 ルノー 23
7 ウィリアムズ 16
8 Honda Racing F1 Team 14
9 トロロッソ 8
10 フォースインディア 0
11 SUPER AGURI F1 TEAM 0