Honda Racing F1 Team 決勝レースの展開
決勝当日は、ほぼ晴れ。午後2時の時点で気温22℃、路面温度33℃。風も2日目ほどは強くない。スタート時の混乱もなく、全20台がコース上を走っている。Honda勢は1周目でそろって1つポジションを上げ、バトンが13番手、バリチェロは17番手につけている。しかしバトンは13周目にはデビッド・クルサード(レッドブル)にかわされ、14番手に後退する。
12番手まで上がっていたバトンは最初のピットインで、オプションタイヤ(ソフト側)からプライムタイヤ(ハード側)に切り替え、28周目には18番手を走行する。その後、12番手を走っていたバリチェロもピットへ向かう。折り返し点の34周目で、バリチェロ、バトンは16、17番手だった。
35周目。ティモ・グロック(トヨタ)が、コンクリートウォールに激突。コース上に破片が散乱し、セーフティカーが導入された。グリップ不足に悩まされていたバトンは、その直後に2度目のピットへ向かい、プライムタイヤからオプションタイヤに切り替えた。そして、最後尾に後退し、一方のバリチェロは15番手を走行する。しかし48周目、バリチェロはクルサードと接触し、フロントウイングを破損。ノーズを交換してコースに復帰するが、すぐにピットに戻り、そのままリタイアとなった。バトンは17位完走だった。
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