Honda Racing F1 Team 決勝レースの展開
決勝当日は、朝から断続的に雨が降る天候となった。開始時点の午後2時になっても、上空はどんよりと曇っている。しかし、路面はほとんど乾いている。
バトンは、ニコ・ロズベルグ(ウィリアムズ)のペナルティにより、昨日の予選から1つ順位を上げ、16番手からスタート。今日になってギアボックスを交換したバリチェロは、最後尾からスタートした。1周目を終えた時点で、バリチェロは2つ順位を上げて18番手。バトンは1コーナーで、セバスチャン・ブルデー(トロロッソ)と接触し、20番手に後退した。さらにバトンは、その3周後の最終シケインで縁石に乗り上げた際、フロント部分を破損。緊急ピットインでノーズなどを交換後コースに復帰するも、グリップ不足で走行が厳しい状況に陥り、再びピットイン。そのまま16周でリタイアを喫した。
ほぼ折り返し点となる34周目。14番手を走っていたバリチェロが、1回目のピットイン。いったんは17番手に後退する。56周目の2度目のピットインでは、順位を落とすことなくコースに復帰。終盤は、中盤でバリチェロより前を走っていたジャンカルロ・フィジケラ(フォースインディア)や中嶋一貴(ウィリアムズ)の前を走り、14番手まで順位を上げる。最後は、優勝したフェリペ・マッサ(フェラーリ)から1周遅れでチェッカーを受け、ポイント獲得はならなかった。
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