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リザルト
第6戦 モナコGP 第6戦 モナコGPview

不運に見舞われバトン12番手、バリチェロ15番手

2008年5月24日(土)
予選
会場:モンテカルロ市街地コース
天候:晴れ
気温:19〜20℃

第6戦モナコGPの2日目・予選で、Honda Racing F1 Teamのジェンソン・バトンは12番手、ルーベンス・バリチェロは15番手だった。

Honda Racing F1 Team 2日目の展開

モナコの土曜日は、朝のうち断続的な雨に見舞われたが、午前11時のフリー走行前には止み、薄日が差してきた。路面はほぼ乾き、各マシンはドライタイヤで周回を重ねる。しかし開始後27分、ヘイッキ・コバライネン(マクラーレン)が、プールシケイン2つ目の立ち上がりでクラッシュ。中断の間に雨が降り出すが、ウエットでの確認作業を行い、その後は走行を順調にこなした。結局、雨が降り出す前の順位通りとなり、バトン10番手、バリチェロ13番手に終わった。

午後になると青空が広がり、路面は完全ドライとなった。1回目のアタックでバリチェロ10番手、バトン11番手。そして次のアタックで2人とも、コンマ4秒近くタイムを更新し、9、10番手につけ、第2セッションへと進んだ。このセッションでは、1分16秒台に12台のマシンが入るし烈な争いとなった。

最終予選進出をかけて、このセッションはさらにし烈な戦いが繰り広げられた。1回目はバトン11番手、バリチェロ14番手。そして終了間際の2度目のアタックでも、2人は順調に走行する。ところがその最中に、デビッド・クルサード(レッドブル)がトンネル出口のシケインでクラッシュして、黄旗が出た。そのため、2人はアタックの中止を余儀なくされ、バトン12番手、バリチェロ15番手に終わった。

Honda Racing F1 Team コメント

ジェンソン・バトン
3回目フリー走行 10番手 1分18秒225
予選 12番手 1分16秒101

―今日の予選はどうだったか?
「高速コーナーでのアンダーステアを解消するために時間を費やし、この問題は解決できたので、バランスもよくなった。最後のアタックでは、マシンのフィーリングがよく、セクター1でそれまでのベストタイムを0.2秒くらい縮めることができた。しかし、セクター2に入ったところでクルサードのトラブルによってイエローフラッグが出たため、残念ながらそれ以上タイムを縮めることができなかった」

―マシンはどのようなポテンシャルだったのか?
「Q2の最後のアタックで、マシンのセットアップがよく、高速コーナーにより合ったフロントエンドになっていたため、最後のセクターではもっとタイムを縮められたと思う。イエローフラッグのため、本当のポテンシャルを出しきることができなかったのが残念。トップ10に入れなかったことは本当にがっかりだ。それがモナコというものだし、僕らのマシンには前へ出ていけるだけの速さがあるとわかっている。このことが大事なことだ」

ルーベンス・バリチェロ
3回目フリー走行 13番手 1分18秒455
予選 15番手 1分16秒537

―グリッドの8列目からのスタートはタフなレースになりそうだが、予選では何が起こったのか?
「Q2は僕らにとって本当に残念なセッションだった。不運にも、最初のアタックはトラフィックのせいでうまくいかず、2回目のアタックはイエローフラッグによって妨げられてしまった。マシンにはQ3にいけるだけのパフォーマンスがあっただけに、残念だ。しかし、F1には『たられば』などない。僕は15番手だったため、厳しいレースになるだろう」

スティーブ・クラーク|Honda Racing F1 Team レース兼テスト担当ヘッド・エンジニア

―予想に比べて、実際の予選はどうだったか?
「残念ながら、10分短かった。午前のセッションがウエットだったため、われわれはQ1で早めにプライム(ハード側)タイヤを使い、オプション(ソフト側)タイヤは最後のアタックに使うことにした。これが両マシンで功を奏し、余裕をもってQ2に進んだ。2人は、完ぺきにバランスをつかめていなかったため、Q2は難しいものだった。しかし、フロントウイングを調節してタイヤ圧を変えたところ、マシンはよくなった。デビッド・クルサードのアクシデントが起こったとき、2人ともQ3に進めるだけのペースでアタック中だった。最高のトラックコンディションを使うために、我々はセッションの終盤に走行していたが、最後にトラブルが起こった時は、このようなポジションになることはわかっていた」

―明日のレースはどう予測するか? ウエットでのレースは難しいか?
「ドライでのレースは、我々にとって大変難しく、フラストレーションのたまるものとなるだろう。どちらのドライバーもマシンに十分なポテンシャルを持った上での予選だった。ここでオーバーテイクをするのはほとんど不可能だ。もしウエットのレースになれば、ポイント獲得の可能性はぐっと高くなるだろう。2人のドライバーは経験豊富で、どちらもウエットでの走りがすごくいい。ルーベンスはかつて競争力がないマシンでも、モナコで2位に入っており、ジェンソンの初勝利はウエットレースだった。雨が降った場合の結果を予想するのは、あまりにも多くの可能性が考えられるので、非常に難しいことだ。コンディションが変わっていく場合は特にだ。ここでのウエットレースは、あらゆるトラブルを引き起こす。距離を保ち、すべてに適切な対処をとれば、よい結果が残せると思う」

予選リザルト

順位 No. ドライバー コンストラクター タイム
1 2 F.マッサ フェラーリ 1:15.787
2 1 K.ライコネン フェラーリ 1:15.815
3 22 L.ハミルトン マクラーレン 1:15.839
4 23 H.コバライネン マクラーレン 1:16.165
5 4 R.クビツァ BMWザウバー 1:16.171
6 7 N.ロズベルグ ウィリアムズ 1:16.548
7 5 F.アロンソ ルノー 1:16.852
8 11 J.トゥルーリ トヨタ 1:17.203
9 10 M.ウェーバー レッドブル 1:17.343
10 9 D.クルサード レッドブル DNF
11 12 T.グロック トヨタ 1:15.907
12 16 ジェンソン・バトン Honda Racing F1 Team 1:16.101
13 3 N.ハイドフェルド BMWザウバー 1:16.455
14 8 中嶋一貴 ウィリアムズ 1:16.479
15 17 ルーベンス・バリチェロ Honda Racing F1 Team 1:16.537
16 14 S.ブルデー トロロッソ 1:16.806
17 6 N.ピケJr. ルノー 1:16.933
18 15 S.フェテル トロロッソ 1:16.955
19 20 A.スーティル フォースインディア 1:17.225
20 21 G.フィジケラ フォースインディア 1:17.823

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