Honda Racing F1 Team 決勝レースの展開
通常より1時間遅い、午後3時のレーススタート。その時点で気温17℃、路面温度32℃のコンディション。各ドライバー、タイヤの選択が分かれる中、今回のレースでF1参戦257回という最多記録を達成するバリチェロはソフト側のオプションタイヤ、バトンはハード側のプライムタイヤでスタートした。
開始早々、1コーナーの事故で、セーフティカーが導入された。3周目からレース再開。バトン11番手、バリチェロ12番手で上位陣を追う。ともにかなりの燃料を積んだバトンとバリチェロは、18周目に1回目のピットインから出てきたマーク・ウェーバー(レッドブル)に引っかかり、思うようにペースを伸ばせない。とはいえ、上位陣が続々とピットに入ったことで、25周目にはバトン8番手、バリチェロ9番手まで順位を上げる。
ほぼ中盤の27周目、まずはバリチェロがピットイン。15番手でコースに復帰する。そして、31周目まで引っ張ったバトンは、すぐ後ろを走るティモ・グロック(トヨタ)と同時にピットインし、オプションタイヤに履き替えた。グロックより前でコースに戻り、11番手を走行する。両ドライバーともに、1回ストップ作戦を採った。
その後、バトンはネルソン・ピケJr.(ルノー)に猛追される展開に。そして、35周目にピケJr.、さらに続けてヘイッキ・コバライネン(マクラーレン)にかわされ、13番手を走行する。45周目にピケJr.がピットイン。その後、14番手を走行中のバリチェロは、ピケJr.に僅差で追われるが、なんとかこれをしのぐ。結局バトンは先行車のピットインで順位を上げて11位、バリチェロは14位でフィニッシュとなり、2戦連続のポイント獲得はならなかった。
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