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バリチェロ、トップ10に僅差で届かず惜しくも11番手

2008年4月26日(土)
予選
会場:カタルニア・サーキット
天候:晴れ
気温:23〜24℃

第4戦スペインGPの2日目・予選で、Honda Racing F1 Teamのルーベンス・バリチェロは、トップ10にわずかに届かず11番手。ジェンソン・バトンは13番手で、2戦連続のトップ10入りは果たせなかった。

一方、SUPER AGURI F1 TEAMは、アンソニー・デビッドソンが21番手、佐藤琢磨は22番手だった。

Honda Racing F1 Team 2日目の展開

カタルニア・サーキットは、2日目も雲ひとつない快晴に恵まれた。路面にラバーが載り、走行ペースが上がっていく。午前のフリー走行では、各マシンのタイム差が驚くほど接近している。トップのニック・ハイドフェルド(BMWザウバー)から15番手のヘイッキ・コバライネン(マクラーレン)までが1秒以内。午後の予選も、かなりの激戦となりそうだ。このセッションで、Honda Racing F1 Teamの2人のドライバーは、序盤はプライム、最後のアタックはオプションタイヤで走行。バトンは8番手で、一方のバリチェロは序盤にトップタイムを出したものの、17番手に終わった。

午後2時からの予選。第1セッションからタイム差が100分の1秒単位で拮抗する、し烈な戦いとなった。14番手のバリチェロと2番手ヤルノ・トゥルーリ(トヨタ)との差は、コンマ4秒もない。そこからコンマ2秒落ちのバトンは、16番手だった。

第2セッションで上位陣は次々に1分20秒台に突入する。1回目のアタックで、バリチェロは7番手。一方のバトンは、コンマ3秒遅れの15番手だ。そして2度目のアタック。バリチェロは1分21秒049のタイムを出したが、最終セッション突破ラインにわずか0.065秒およばず、11番手だった。バトンも1分21秒211を出したものの、13番手だった。

Honda Racing F1 Team コメント

ルーベンス・バリチェロ
3回目フリー走行 17番手 1分22秒350
予選 11番手 1分21秒049

―狙っていた予選トップ10入りを僅差で果たせなかったが、今の心境は?
「予選第2セッションでの最後のアタックは完ぺきだった。いいタイムが出せて、チームのためにも、僕自身のためにもうれしい。残念ながら、トップ10に残るにはやや速さが足りなかったようだが、すぐにトップ10入りを果たせるところまできている。ラップタイムにはとても満足だ。あとわずかのところにまで迫っていたのは悔しいが、今日のパフォーマンスに満足しているし、明日を楽しみにしている」

―このレースに導入したパッケージはどうだったか?
「新しい空力パッケージは確実に進歩している。先週のテストや、この週末のマシンフィーリングがそれを証明している。パフォーマンスを最大限に引き出すためにまだ調整は続くが、今日の予選ではいいセットアップができた。明日のレースでも、そうできる自信がある。まだトップ10の位置ではないし、ポイント獲得も微妙な位置ではあるが、入賞できるように中団で起きるあらゆることをうまく生かしていく必要がある。明日はできるだけ攻めていきたい」

ジェンソン・バトン
3回目フリー走行 8番手 1分22秒060
予選 13番手 1分21秒211

―今日の予選パフォーマンスはどうだったか?
「今日の予選は、ほかのドライバーとの差がとても接近していて、僕らにとってタフなセッションだった。この週末は、先週のテストで得ていたフィーリングを取り戻すために、空力関係の作業をたくさん行った。僕の最後のアタックではリアエンドが不安定で、アンダーステアがかなり出ていたので、フロントウイングをいくらか上げた。これがとても効いてリアが安定し、アンダーステアもなくなった。そのため、いかにマシンを理解し、先週は出せていたはずのタイムに追いつけるかがポイントだ」

―明日のレースに期待することは?
「状況を考えれば、今日のポジションには満足している。最後のアタックでは、マシンバランスがかなりよくなっていた。僕たちは確実に進歩している。新しい空力パッケージを正確に理解し、そこから最大限のパフォーマンスを引き出すには、もう少し時間が必要だ。しかし、明日のレースに向けたポジションには満足だし、明日の展開を見ながら、チャンスを生かしたい」

スティーブ・クラーク|Honda Racing F1 Team レース兼テスト担当ヘッド・エンジニア

―トップ10入りは可能だったか?
「トップ10のタイムはとても接近していて、ルーベンスは第3セッションまでわずか0.065秒というところだった。今日はトップ10にいける可能性は十分あった」

―ライバルたちと比べ、チームのポジションを把握できたか?
「最新のアップデートにより、我々のマシンは明らかに進化している。ただし、同じことがライバルたちにも言えるし、ゴール地点は常に前に進んでいるのだ。バルセロナのことは、いつもテストを行うので、よく知っている。我々は今、差がとても詰まり接戦になっている中で、本当の速さを見せつつあると思う」

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SUPER AGURI F1 TEAM 2日目の展開

午前のフリー走行は、佐藤が16周を走って20番手。デビッドソンは15周を走行し、21番手だった。

予選でひとつでも上のグリッドを獲得すべく、2人は気迫あふれる走りを見せた。デビッドソンは20番手のエイドリアン・スーティル(フォースインディア)にわずか0.094秒の僅差に迫る1分23秒318のタイムで21番手、佐藤は1分23秒496で22番手に終わった。

SUPER AGURI F1 TEAM コメント

アンソニー・デビッドソン
3回目フリー走行 21番手 1分23秒921
予選 21番手 1分23秒318

「チーム全員にとって今日はかなり厳しい予選の日となったが、スタッフはすばらしい仕事をしてくれた。いい走行ができたし、今週みんながしてくれている仕事をとても誇らしく思っている。マシンのバランスは予選を戦うにはとてもよかった。個人的にリチャード・レインの今週末のすばらしい仕事に感謝したい」

佐藤琢磨
3回目フリー走行 20番手 1分23秒726
予選 22番手 1分23秒496

「昨日と比べると改善していると思う。予選での1度目と2度目の走行は常によくなっているように感じたが、最後の最後にバランスに変化があり、アンダーステアが出てしまった。クリーンラップを取れなかったこともあり、自分が思っていたほどタイムを縮めることができなかった。全体的には確実に前進できているので、かなりいい一日だった」

グラハム・テーラー|SUPER AGURI F1 TEAM スポーティング・ディレクター

「我々にとって実質的にとてもいい土曜日だった。マシンの信頼性は高く、チームの仕事も通常通りに行うことができた。アンソニーは予選の最終走行中に、最高のマシンバランスを見つけることができた一方、琢磨はそうはいかなかった。バーレーンのときよりも直近のライバルとの差を縮めることができ、SUPER AGURI F1 TEAMの決意を再び見せることができた。みんな明日の決勝を楽しみにしている」

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予選リザルト

順位 No. ドライバー コンストラクター タイム
1 1 K.ライコネン フェラーリ 1:21.813
2 5 F.アロンソ ルノー 1:21.904
3 2 F.マッサ フェラーリ 1:22.058
4 4 R.クビツァ BMWザウバー 1:22.065
5 22 L.ハミルトン マクラーレン 1:22.096
6 23 H.コバライネン マクラーレン 1:22.231
7 10 M.ウェーバー レッドブル 1:22.429
8 11 J.トゥルーリ トヨタ 1:22.529
9 3 N.ハイドフェルド BMWザウバー 1:22.542
10 6 N.ピケJr. ルノー 1:22.699
11 17 ルーベンス・バリチェロ Honda Racing F1 Team 1:21.049
12 8 中嶋一貴 ウィリアムズ 1:21.117
13 16 ジェンソン・バトン Honda Racing F1 Team 1:21.211
14 12 T.グロック トヨタ 1:21.230
15 7 N.ロズベルグ ウィリアムズ 1:21.349
16 14 S.ブルデー トロロッソ 1:21.724
17 9 D.クルサード レッドブル 1:21.810
18 15 S.フェテル トロロッソ 1:22.108
19 21 G.フィジケラ フォースインディア 1:22.516
20 20 A.スーティル フォースインディア 1:23.224
21 19 アンソニー・デビッドソン SUPER AGURI F1 TEAM 1:23.318
22 18 佐藤琢磨 SUPER AGURI F1 TEAM 1:23.496