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リザルト
第3戦 バーレーンGP 第3戦 バーレーンGPview

初日はバトン11番手、バリチェロ16番手

2008年4月4日(金)
1日目フリー走行
会場:バーレーン・インターナショナル・サーキット
天候:晴れ
気温:27〜30℃

第3戦バーレーンGPの初日午後のフリー走行で、Honda Racing F1 Teamのジェンソン・バトンは11番手、ルーベンス・バリチェロは16番手だった。

一方、SUPER AGURI F1 TEAMは、佐藤琢磨が21番手、アンソニー・デビッドソンは22番手だった。

Honda Racing F1 Team 初日の展開

例年なら、朝から30℃を超える暑さに見舞われるバーレーンだが、今年は比較的涼しい。1回目のフリー走行は、気温28℃、路面温度37℃、微風快晴というコンディションで始まった。

初日のバーレーンは、細かい砂が積もってコース上の汚れがひどい。2台が本格的に周回に出たのは、1時間半のセッションが残り30分となってからだった。バトンは16周を走って18番手、バリチェロは12周で19番手だった。

午後になると、気温30℃、路面温度41℃まで上がった。2回目フリー走行では、Honda勢は最初から積極的に周回を重ねる。序盤は、ハード側のプライムタイヤで、バトン9番手、バリチェロ10番手のタイムを出す。その後は、ソフト側のオプションタイヤに履き替え、ロングランに専念。バトンは33周、バリチェロは35周をこなし、11番手、16番手で初日を終えた。

Honda Racing F1 Team コメント

ジェンソン・バトン
1回目フリー走行 18番手 1分34秒915
2回目フリー走行 11番手 1分33秒710

―風がとても強かったが、トラックコンディションはどうだったか?
「ここ数日かけて大量の砂がレーシングライン上に吹き込んでいたため、午前の路面は本当に汚れていた。僕らはコンディションが回復するまで、最初のセッションの前半には走行せずに様子を見守り、午後のセッションで距離を稼いだ。午後のセッションで何人かのドライバーが出ていったあとに路面はとてもきれいになり、それからずっとコンディションがよかった」

―今日の走行結果から、週末をどう期待しているか?
「今日はいいテストができ、タイヤ比較でいくつかの価値ある結果を得た。これが、この週末に向けたいいベースとなるだろう。まだいくらかセットアップ作業が残っているし、バランスも改善しなければならないが、全体としていいスタートだった。今週末は予選でトップ10に入りたい。厳しい挑戦で、ライバルのパフォーマンスについては明日の午前にならなければわからないが、僕らはきっとうまくやれると思う」

ルーベンス・バリチェロ
1回目フリー走行 19番手 1分35秒174
2回目フリー走行 16番手 1分33秒966

―高温下でのレースが続いているが、3戦目となるバーレーンGPを迎えた感想は?
「シーズン最初のオーストラリアGPとマレーシアGPの2戦がとても暑かったから、ここの天候にはしっかりと順応できている。ここは高温だが乾いているから、それほどドライバーにとって体力的な負担とはならない。僕自身の健康状態のことを言えば、気分は悪くないし、たった1カ月で3戦をこなすのは、最高のトレーニングになる。ここ2戦でマシンの信頼性が示されているから、こういった天候下でのマシンオペレーションはまったく心配していない」

―今日のセットアップで最大のチャレンジは何だったか?
「僕が今日一番取り組んだことは、ブレーキワークだ。2回のセッションの大半をこれに費やした。僕らの目標は、マシンセットアップを通じて、高次元でブレーキを使うために、このサーキットが要求するレベルを明確にすることだった。残念ながら、セッションの終わりになってもまだ課題が残り、新品タイヤではブレーキに確信が持てず、タイムをロスした。明日もこの作業を続ける」

スティーブ・クラーク|Honda Racing F1 Team レース兼テスト担当ヘッド・エンジニア

―砂と風は、ここバーレーンでの走行をどの程度困難にしているのか?
「フリー走行1回目の初めは、ほとんどグリップがなかった。これは予想していたことであり、我々のプログラムでは、最初のセッションでは基本的な作業しか予定していなかった。ここのグリップレベルの回復は早く、2回目のセッションは我々にとって非常に実りあるものだった。とても細かくほこりっぽい砂が、内部コンポーネントにダメージを与える可能性があり、特にエンジンにとっては危険だ。予選とレースでは、強風の予報が出ている。これによってトップスピードやコーナーでのパフォーマンスに影響が出るだろう。このことを計算に入れ、ギアレシオや空力のセットアップを決定する必要がある」

―今回のバーレーンGPにはどんなことが期待できそうか?
「今日のフリー走行はとてもうまくいき、2台ともがレースに向けたセットアップ作業を行った。予選ではトップ10に入る可能性もあるといえる」

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SUPER AGURI F1 TEAM 初日の展開

午前中は、走行を6周ずつに抑えて、デビッドソン21番手、佐藤22番手だった。

午後は、2種類のタイヤ比較などのメニューをこなし、佐藤24周、デビッドソン25周を周回。21、22番手で初日を終えた。

SUPER AGURI F1 TEAM コメント

佐藤琢磨
1回目フリー走行 22番手 1分36秒536
2回目フリー走行 21番手 1分35秒288

「簡単な一日とはならなかった。周回を重ねるに従ってバランスがどんどん変化し続け、セットアップの評価やセットアップを詰めていく時間がなかったため、マシンバランスをつかむのに苦労した。タイヤに関しては、昨年よりも一段階ソフトなタイヤに取り組んでいるため、今日はミディアムとソフトの違いの比較が興味深く、両方ともうまくいっている。明日はマシンバランスを見つけるために、もっと努力しなければならない」

アンソニー・デビッドソン
1回目フリー走行 21番手 1分36秒145
2回目フリー走行 22番手 1分35秒712

「今日は横風が吹いて、だれにとっても厳しい一日だった。なんとかマシンのレース用のバランスを見つけることができたが、明日の予選に向けてのマシンバランスをつかむ必要がある。トラフィックのため、新しいタイヤをしっかり試すことができなかったが、心配には及ばないだろう」

グラハム・テーラー|SUPER AGURI F1 TEAM スポーティングディレクター

「今週末に向けて調整する必要があったために、1回目のフリー走行では最小限の走行しかできなかった。今日は天候もよく、風もそれほど吹いていなかった。コースもすぐにきれいになったようだった。午後のフリー走行は、タイヤを試すために長めに走行することを狙い、おおまかには試すことができたが、クルマのハンドリングは満足からはほど遠い状態だ。これからしなくてはならないことがたくさんあるが、明日には少し改良されることを期待している。ドライバーたちはここでは2008年のレギュレーションに苦労しているようだ」

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フリー走行2リザルト

順位 No. ドライバー コンストラクター タイム
1 2 F.マッサ フェラーリ 1:31.420
2 1 K.ライコネン フェラーリ 1:32.327
3 23 H.コバライネン マクラーレン 1:32.752
4 22 L.ハミルトン マクラーレン 1:32.847
5 4 R.クビツァ BMWザウバー 1:32.915
6 7 N.ロズベルグ ウィリアムズ 1:33.022
7 9 D.クルサード レッドブル 1:33.048
8 8 中嶋一貴 ウィリアムズ 1:33.098
9 14 S.ブルデー トロロッソ 1:33.197
10 6 N.ピケJr. ルノー 1:33.247
11 16 ジェンソン・バトン Honda Racing F1 Team 1:33.710
12 5 F.アロンソ ルノー 1:33.755
13 10 M.ウェーバー レッドブル 1:33.782
14 11 J.トゥルーリ トヨタ 1:33.822
15 12 T.グロック トヨタ 1:33.856
16 17 ルーベンス・バリチェロ Honda Racing F1 Team 1:33.966
17 3 N.ハイドフェルド BMWザウバー 1:34.023
18 21 G.フィジケラ フォースインディア 1:34.388
19 20 A.スーティル フォースインディア 1:34.405
20 15 S.フェテル トロロッソ 1:34.787
21 18 佐藤琢磨 SUPER AGURI F1 TEAM 1:35.288
22 19 アンソニー・デビッドソン SUPER AGURI F1 TEAM 1:35.712