モータースポーツ > F1世界選手権 > 第2戦 マレーシアGP 1日目
リザルト
第2戦 マレーシアGP 第2戦マレーシアGPview

ジェンソン・バトン、マレーシアGP初日は4番手

2008年3月21日(金)
1日目フリー走行
会場:セパン・サーキット
天候:晴れ
気温:28〜34℃

第2戦マレーシアGPの初日フリー走行午後のセッションで、Honda Racing F1 Teamのジェンソン・バトンは、マクラーレンのルイス・ハミルトン、フェラーリの2台に次ぐ4番手に付けた。ルーベンス・バリチェロは11番手だった。

一方、SUPER AGURI F1 TEAMは、佐藤琢磨19番手、アンソニー・デビッドソン20番手だった。

Honda Racing F1 Team 初日の展開

初日は青空が広がり、午前10時で気温28℃と、1週間前のメルボルンよりはずっと涼しい。しかし湿度が69%もあるために、こちらの方がはるかに暑く、重たく感じる。

午前中のHonda勢は、プライム(ハード側)タイヤでのセットアップを行い、終盤はオプション(ソフト側)タイヤで走行した。バトンは17周を走って9番手。バリチェロは20周で、13番手だった。

2回目フリー走行の始まる午後2時。気温は33℃、路面温度は54℃まで上昇した。そんな暑さのせいか、セッション序盤は、午前中をしのぐタイムが出ない。しかし終盤には、続々と1分36秒台に突入していく。プライムとオプションタイヤ両方でのロングランを行った2人は、バトンがチェッカー間際、1分35秒台に手が届きそうな1分36秒037の好タイムで4番手に。バリチェロは、11番手で午後を終えた。

Honda Racing F1 Team コメント

ジェンソン・バトン
1回目フリー走行 9番手 1分37秒282
2回目フリー走行 4番手 1分36秒037

―今日のプログラムで重要だったことは?
「ここセパンの路面は、完全に再舗装された。だから、このことでどのくらい違いが出てくるのかを知るのがとても重要だった。また、通常のタイヤ比較とセットアップ作業も行って、たくさん周回をこなすことができたのもよかった。全体的に、今後に向けた準備としては、とても価値のあるテストができた」

―今後が期待できる4番手というポジションだったが、この週末に向けていい兆しといえるか?
「一日を通じて、とても前進できたし、マシンやバランスに満足している。とてもポジティブだ。金曜の時点で、ライバルとの位置関係を推測することはとても難しいが、今夜、そして明日、まだまだよくなっていくと期待している」

ルーベンス・バリチェロ
1回目フリー走行 13番手 1分37秒776
2回目フリー走行 11番手 1分36秒879

―今日のプラクティスを終え、RA108のセットアップはどうだったか?
「午後に中古タイヤで走行したセットアップにはとても満足した。ロングランのペースについては、いい仕事ができた。しかし、新品タイヤでのセットアップには苦労しているので、今夜、データを見ながら、明日に向けて改善していく必要がある」

先週、メルボルンで力強い走りを見せたが、マレーシアでのレースをどう期待しているか?
「メルボルンではいい週末を送ることができた。だが、油断せずに、できるかぎり懸命な作業が必要だ。マシンはとてもドライブしやすく、明日は予選に向けたセットアップをしっかり決め、トップ12に入ることを目指す。そうできれば、そこからいいレースができる自信がある」

スティーブ・クラーク|Honda Racing F1 Team レース兼テスト担当ヘッド・エンジニア

―今回の天候を配慮し、マシンやドライバーに特別な処置を施したのか?
「非常に高い気温を予測してマレーシアに入ったが、メルボルンで経験したほどの例外的な暑さはまだ感じない。天候はマシンの信頼性を左右するが、これとは別に、ドライバーにとっては湿度対策が課題だ。身体の熱が下がりにくくなるため、熱そのものより湿度の方が厳しい問題になる。レース中には、脱水症が深刻な問題で、彼らは水分摂取量の管理を懸命に行う必要がある。また、熱と再舗装された路面がタイヤにストレスを与え、フロントもリアもオーバーヒートするのではないかと見ている」

現時点で、どのような週末になると予想しているか?
「これまでのところ、とても勇気づけられる結果が出ている。バランスは期待値に達していないので、これからも変更を加えていく。しかしながら、ペースは非常によく、特にレースを想定し、燃料を積んだときがいい。現時点では楽観的といえるが、明日は予選の最終セッションに残れるような走りができることを期待している」

フォトギャラリー

  • 第2戦 マレーシアGP
  • 第2戦 マレーシアGP

SUPER AGURI F1 TEAM 初日の展開

第2戦初日午前は、佐藤11周、デビッドソン14周をそれぞれ走り、20、21番手だった。19番手のジャンカルロ・フィジケラ(フォースインディア)とは1秒近い差があり、厳しい幕開けとなった。

午後のセッションは、開始早々にトロロッソのセバスチャン・ブルデーが、エンジンブローでストップ。またデビッド・クルサード(レッドブル)は午前中に破損したマシンの修理が間に合わず、計20台での走行となった。

2人はともに30周近い周回をこなし、佐藤19番手、デビッドソン20番手となった。

SUPER AGURI F1 TEAM コメント

佐藤琢磨
1回目フリー走行 20番手 1分40秒178
2回目フリー走行 19番手 1分39秒021

「今日はとてもいい金曜日のフリー走行だった。制限された周回数の中でも、予定していたほとんどのことができた。オーバーヒートの問題は少しあったが、周回ごとに問題を解決でき、着実に進歩することができた。また、終盤にはクルマもグリップを増し、いくつかのセットアップを試した。今日はクルマに関してさらに理解を深めることができたので、明日の午前中は、予選に向けてスピード面を強化したい」

アンソニー・デビッドソン
1回目フリー走行 21番手 1分40秒351
2回目フリー走行 20番手 1分39秒361

「今日はメルボルンのどのセッションと比べても、はるかに収穫の多い一日だった。クルマの信頼性もあり、2人のドライバーで建設的なタイヤのテストもすることができた。今日のところのクルマのバランスに比較的満足している。新しいエンジニアのリチャードをはじめ、みんな、今日はすばらしい仕事をしてくれたと思う」

グラハム・テーラー|SUPER AGURI F1 TEAM スポーティングディレクター

「今になって、冬のテスト不足が響いてきて、スタート時点では、両ドライバーともにクルマのバランスには特に満足していなかったが、今日は幅広い分析を行った。引き続き、セッティングを詰めていきたい」

  • 第1戦 オーストラリアGP
  • 第1戦 オーストラリアGP

フリー走行2リザルト

順位 No. ドライバー コンストラクター タイム
1 22 L.ハミルトン マクラーレン 1:35.055
2 2 F.マッサ フェラーリ 1:35.206
3 1 K.ライコネン フェラーリ 1:35.428
4 16 ジェンソン・バトン Honda Racing F1 Team 1:36.037
5 15 S.フェテル トロロッソ 1:36.474
6 11 J.トゥルーリ トヨタ 1:36.493
7 23 H.コバライネン マクラーレン 1:36.512
8 4 R.クビツァ BMWザウバー 1:36.671
9 21 G.フィジケラ フォースインディア 1:36.756
10 8 中嶋一貴 ウィリアムズ 1:36.838
11 17 ルーベンス・バリチェロ Honda Racing F1 Team 1:36.879
12 7 N.ロズベルグ ウィリアムズ 1:36.908
13 3 N.ハイドフェルド BMWザウバー 1:37.106
14 5 F.アロンソ ルノー 1:37.328
15 6 N.ピケJr. ルノー 1:37.331
16 10 M.ウェーバー レッドブル 1:37.346
17 12 T.グロック トヨタ 1:37.512
18 20 A.スーティル フォースインディア 1:37.614
19 18 佐藤琢磨 SUPER AGURI F1 TEAM 1:39.021
20 19 アンソニー・デビッドソン SUPER AGURI F1 TEAM 1:39.361
21 14 S.ブルデー トロロッソ
22 9 D.クルサード レッドブル