Honda Racing F1 Team 決勝レースの展開
午後3時半のレース開始時点で、気温37℃、路面温度51℃。オーストラリアGP史上、屈指の暑さの中でのレースとなった。エンジン冷却には、かなり厳しそうだ。
スタート直後から、波乱の展開。1コーナーで4番グリッドのフェリペ・マッサ(フェラーリ)がスピンして、後続が大混乱に陥る。これでバトンは左リアに損傷を負い、そのままリタイアを喫した。一方のバリチェロは、これをうまくきり抜け、7番手にジャンプアップした。
背後にはキミ・ライコネン(フェラーリ)が迫るが、バリチェロは20周近くにわたって、これをしのぎ続ける。しかし19周目の3コーナーでインを刺され、7番手に。その後、上位陣のピットインもあって、4番手まで上がったところで、23周目に最初のピットに向かう。これでいったんは、8番手に下がった。
その後、バリチェロは5番手まで順位を戻し、終盤戦に突入する。44周目に2番手まで上がり、45周目に2度目のピットイン。その直前にティモ・グロック(トヨタ)のクラッシュでセーフティカーが出ていたが、残燃料を考慮し、ペナルティも覚悟の上、給油に臨む。その結果、ピット滞留10秒のペナルティを受けてしまう。
それでも8番手でコース復帰。さらに54周目にライコネンがリタイア。続けて56周目にセバスチャン・ブルデー(トロロッソ)がリタイアしたことで、バリチェロは6位でチェッカー。しかし、2回目のピットインで、赤信号が出ている最中に、それを無視してコースに復帰したため、失格の裁定を受けた。
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