Honda Racing F1 Team 2日目の展開
猛暑だった前日に比べると、この日は雲が多いためか、ずっと過ごしやすい。午前11時からのフリー走行は、気温23℃、路面温度29℃というコンディションで始まった。路面グリップはさらに向上し、トップは1分25秒台後半に突入。Honda勢では、バトンが1分26秒502で7番手と気迫の走りを見せた。一方のバリチェロは、16番手に終わった。
今年も予選は、1回目に6台が脱落、2回目にさらにもう6台が振るい落とされ、最後にトップ10を決めるという、ノックアウト方式で行われる。ただし今年は、第1セッションが15分から20分に拡大され、タイムアタックのチャンスは増えたが、言い換えれば、下位6台から脱出するための戦いが昨年以上にし烈になる。一方で、第3セッションが10分に短縮。さらに、最終セッションで使用した燃料は、セッション終了後に補給できなくなった。そのため、最終セッションに進出したドライバーは、決勝の第1スティント(決勝スタートから1回目のピットストップまでの間)分の燃料を搭載しなければならない。
午後2時からの予選は、風はやや強いものの、気温22℃、路面温度40℃という、まずまずのコンディションで始まった。第1セッション、バトンとバリチェロは最初のアタックで1分27秒台のタイム。そして、終了間際の再度のアタックでともにタイムを削り、第2セッションへ進出した。
第2セッション中盤、マーク・ウェーバー(レッドブル)がコースアウトして止まってしまい、今季初の赤旗中断となる。Honda勢はまだこの時点で、2人ともタイムを刻めていない。残り8分30秒余り。再度のアタックでバリチェロは1分26秒173のタイムを出したものの、11番手。わずか1000分の9秒差で、トップ10に届かなかった。一方、バトンは13番手だった。
ただし、予選9番手のティモ・グロック(トヨタ)が、予選前にギアボックスを交換し、5番降格のペナルティを受けるため、バリチェロは10番グリッド、バトンは12番グリッドから決勝レースをスタートする予定だ。
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