第9戦イギリスGP、バリチェロが会心の走りで3位
Hondaに2006年最終戦以来の表彰台登壇をもたらす
単独ワークス・チームでの参戦3年目。Honda Racing F1 Teamは、ジェンソン・バトンとルーベンス・バリチェロに加え、リザーブドライバーにアレックス・ブルツという体制。昨年11月にはチームプリンシパルにロス・ブロウンを迎え、その指揮下で開発が進められたニューマシン「RA108」でシーズンに挑んだ。
開幕戦はリタイアが相次ぐ波乱の展開となった。完走したマシンが7台というレースで、バリチェロは6位でフィニッシュするもピットレーンでの赤信号無視の違反で失格。バトンも1周目でマシンにダメージを受けてリタイアに終わる。第2戦、第3戦も苦しいレースが続く。しかし、第4戦スペインGPでは、空力とサスペンションの変更が奏し、バトンが6位に入って今季初のポイントを獲得した。バリチェロも第6戦、第7戦と2戦連続で入賞を果たし、徐々にパフォーマンスを発揮し始める。
そして、第9戦イギリスGPでは、バリチェロが悪天候のレースの中でマシンの能力を最大限に引き出して3位。チームに2006年最終戦ブラジルGP以来、バリチェロにとってはHonda移籍後初、自身のF1キャリアでは通算62回目の表彰台を獲得した。しかし、その後のレースで入賞を果たすことはできず、Hondaは今季のコンストラクターズ・ランキング9位。ドライバーズ・ランキングではバリチェロが11ポイントで14位、バトンは3ポイントで18位という結果に終わった。
12月5日、Hondaは2008年をもってF1レース活動から撤退することを発表した。
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