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FORMULA 1
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ブラジル BRAZILIAN GP
ブラジルグランプリ
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ROUND
#17
OCTOBER 15, 2007

ブラジルGPプレビュー

第17戦 ブラジルGP
2007年10月15日(月)

Honda Racing F1 Teamは今週、2007年F1世界選手権最終戦ブラジルGPを戦うべく、南米へと向かう。舞台はサンパウロ近郊のインテルラゴス・サーキットだ。

最終戦へとタイトル争いがもつれ込んだ今シーズンだが、今週末のレースはルーベンス・バリチェロにとって母国GPでもある。前戦中国GPでは、ジェンソン・バトンが5位入賞を遂げ、貴重な4ポイントを獲得した。チームとしてはこの勢いに乗って、シーズンを締めくくりたいところだ。

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COMMENT

コメント

Shuhei Nakamoto 中本修平
シニアテクニカルディレクター
「中国GPでは、両ドライバーは変わりやすい天候に加えて、序盤からアンダーステアに悩まされました。しかし、このような状況下で戦略がうまくいき、バトンがすばらしいドライブを披露して、貴重なポイントを獲得することができました。最終戦ブラジルGPの舞台となるインテルラゴスは、路面の凹凸がひどく、高速と低速の両区間でいかにバランスのいいセッティングができるかが、勝負のカギを握っています。チームのみんなが最後まで攻めの姿勢を貫いてくれたことを、大変誇りに思っています。残りあと1戦、いい形でシーズンを終えられるよう精一杯がんばりたいです」
Jenson Button ジェンソン・バトン
「シーズン17戦中、こことトルコだけが反時計回りのサーキットだ。それもあってドライバーには、肉体的にとてもきついコースだ。とくに首への負担の大きさは、ほかのサーキットと比べものにならない。それからここは、路面の凹凸のひどさもハンパじゃない。だからいいタイムを出そうと思ったら、とにかくマシンにすべての信頼を置く。そしてバンプがどこにあるのか、知り尽くすこと。どうしても通過しなきゃならないときは、その衝撃をできるだけやわらげることが重要だ。ここは1コーナーでの追い抜きが可能で、去年のレースでは、僕もやった。それからBico de Pato(ビコ・デ・パト)でもできる。レースはウエット路面で行われることも珍しくない。その場合、一番走りがいのあるのは、長い左高速3コーナーだろう。去年の僕はここで、すばらしいレースができた。今年もぜひ同じような走りをして、有終の美を飾りたい」
Rubens Barrichello ルーベンス・バリチェロ
「僕はインテルラゴスのすぐ近くで生まれたこともあって、ブラジルGPには特別な思いを抱いている。そんな特別な場所だからというだけじゃなく、ここでレースをするのは大好きだ。すばらしいコーナーが備わっていて、抜くチャンスも何カ所かある。とくに気に入っているコーナーは、Curva do Laranjinha(クルヴァ・ド・ラランジーニャ)だ。ここはこのサーキットでも、最も攻めがいのあるコーナーだ。それから子どものころ、よく自転車でこのコーナーまで出かけて、レースを観た思い出の場所でもある。今年は苦しい1年だったが、母国GPで最高の結果を残し、シーズンを締めくくりたい」
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CIRCUIT

サーキット情報

Interlagos Circuit インテルラゴス・サーキット

決勝:71周
全長:4.309km

すり鉢状の天然の地形を生かした反時計回りのコースとして有名なアウトドローモ・ホセ・カルロス・パーチェは、今ではすっかりサンパウロの市街地に飲み込まれてしまった。1940年の建設当時のコースは2つの湖(ラゴス)に挟まれたレイアウトで、それゆえ「インテルラゴス」と呼ばれている。その後コースが短縮され、オールドコースの特徴の多くは失われたが、急こう配の長いストレートはいまだ健在である。

難易度の高いコーナーやインフィールド区間での連続コーナーに加え、毎年のように改修工事が行われながらも凹凸のある路面のため、安定したマシン挙動が要求される。高速と低速コーナーのハンドリングと、ドラッグを抑えることでのストレート・スピードの維持を、いかに高い次元で両立させるかがセッティング作業のポイントになる。

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A LAP OF INTERLAGOS WITH RUBENS BARRICHELLO

ルーベンス・バリチェロのサーキット解説

 

「ここは反時計回りのレイアウトだけに、普段ほとんど使われない筋肉が酷使されることになる。その点で、肉体的に非常に過酷なサーキットといえる。

最終コーナーの立ち上がりは、とくに注意する必要がある。その先の長いメインストレートで、できるだけスピードに乗せないといけない。時速300kmから、1コーナー「Descida do Sol(デシダ・ド・ソル)」に突っ込むとき、一気に2速に減速する。ちょうどそこにバンプがあるから、ブレーキングでイン側の車輪をロックさせないようにしなければならない。左、右と瞬時に方向転換しながら、セナのS字を駆け降りていく。ここは3速全開、時速140kmで走行する。そして次が、長い左の3コーナー「Curva do Sol(クルヴァ・ド・ソル)」だ。ここで時速290kmまでスピードを上げて、裏のストレート「Reta Oposta(レタ・オポスタ)」へと立ち上がっていく。

その先の左に入る中速コーナー「Curva do Lago(クルヴァ・ド・ラゴ)」に向かって、3速で時速150kmまで減速。そこから、インフィールドの連続コーナー区間に入る。次の連続した右コーナー「Curva do Laranjinha(クルヴァ・ド・ラランジーニャ)」は時速200kmでクリアするのだが、これまで多くのドライバーがここでミスを犯している。ブレーキングポイントには、大きなでこぼこがあるし、次に控える2速、時速90kmで通過する右コーナーに向けて、正確なライン取りが要求されるんだ。

そこからは、「Pinheirinho(ピニェリーニョ)」、「Bico de Pato(ビコ・デ・パト)」と呼ばれるコーナーがあって、右、左、右と低速コーナーが連続する。ここを抜けたら、左の高速コーナー「Mergulho(メルグーリョ)」を時速200kmまで全開加速。この地点がサーキットで一番標高の低い部分なんだ。クリップポイントで、路面がでこぼこだから、すごく難しいコーナーだ。そして時速250kmから時速120kmまで、一気に減速。2速に落としてから、最終コーナー「Juncao(ジュンカオン)」に突っ込む。そこから長い左コーナーを、フィニッシュラインまで駆け上がっていくんだ」

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HONDA IN BRAZIL

ブラジルにおけるHonda

・ブラジルでのHonda二輪車のシェアは約80%。年間135万台を生産している。
・2007年8月、ブラジルでの二輪車生産累計1000万台を達成した。
・2007年10月に、スマーレ工場は四輪車生産10周年を迎えた。
・新型シビックは、ブラジルの中型セダン市場でシェアトップを誇る。
・フィット(現地名ジャズ)は、4 Rodasマガジンで、3年連続「ベスト・バイ」(最も購入価値がある)賞を受賞。

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